【英検ライティング】準1級 本論の考え方①
英検指導をしていると、ライティングで語数が足りない、何を書けばよいか分からないという声を多々耳にします。そして、英検のサイトにある模範解答はレベルが高すぎて、同じように書ける気がしないと...。確かにあのレベルにもっていくのは難しいです。そこで、今回は3回にわたって英検準1級のライティングを考えていきましょう。
TOPIC(ちなみに2018年度第1回の問題です。)
Is it acceptable to keep animals in zoos? (動物園で動物を飼育することは許容できるか)
英検準1級なので与えられたポイントから2つを選んで書かなくてはなりません。
POINTS:
- Animal rights
- Educational value
- Endangered species
- Living conditions
アイディアが思い浮かばないという人は以下のリンクをまず見てみると良いでしょう。
喋るのが速いと感じたら、再生速度を落として見てみましょう。
Yes にしても No にしても間違いではないので、どちらでもよいのですが、今回はとりあえず Yesにして、下の構成を考えましょう。
① 導入:自分の立場を明らかにする
② 本論1:Point より1つ選ぶ
③ 本論2:Point よりもう1つ選ぶ
④ 結論
👇
① 動物園で動物を飼育するのは許容される
② Educational value
③ Endangered species
④ = ①
ここまでは、皆さんサクッとできると思います。
では、今度は②と③を深堀していきましょう。今日は②をとりあえずやりましょう。
Educational value(教育的価値)ということでアイディアを練りましょう。ブレインストーミングで資料に出てきたことや自分の思うことを書き出していきます。

これをもとに取捨選択します。英検準1級では120~140語なので、2つの本論ではそれぞれ50語前後は必要です。4~5文でそのくらいの語数になることを目標とします。

そして、選んだ情報をまとめる一言をトピックセンテンスとして、本論の初めに持ってきます。
① 動物園には野生動物の生活について人々に教えるという重要な役割がある。
② 動物園では様々な動物がおり、それぞれの自然での暮らしについて説明がされている。
③ そのため、北極まで行かなくても北極グマについて学ぶことができる。
④ その中で、動物が抱える自然環境下での問題についても知ることになる。
⑤ それは動物保護について考えるきっかけになる。
【より高得点を取るためのポイント】
✓ トピックセンテンスを必ず入れること
指導をしていると、⓵のトピックセンテンスを考えず、ものすごくピンポイントなところから書き始める生徒が多いですが、ざっくりとどんな話の方向性で持っていくのかを明示することが英語エッセイの基本です。構成の部分で得点を得るには、これをおさえておきましょう。
✓ できればPOINTにあるものをそのまま使うのではなく表現を変えましょう。
同じ言葉の繰り返しを避けるようにしましょう。
そうすると、こんな感じです。
First(まず)や therefore(したがって)などのディスコースマーカーを上手く活用して一貫性のある内容に仕上げます。
次回は、本論2を考えていきましょう。