#10新学年の模試開幕

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2023/4/14

新学期になり、今年度初の模擬試験が近いですね。特に新高3生は受験学年の模擬試験です。この記事では、模擬試験前に予め知って、準備して欲しいことをまとめます。


①事前に準備しておくこと

  1. 昨年の同じ模擬試験で平均点を把握する。
  2. 志望校の欄にどの大学学部を書くか決めて置く。
  3. 充分に時間配分の練習をしておく。
  4. 模擬試験直後に自己採点ができるよう解答を控える練習をしておく。
  5. 単語や文法、基礎的な例題を丁寧に復習しておく。


可能なら「目標点数」を決めておきましょう。

参考に2022年の第1回河合共通テスト模試の現役・浪人・全体平均を載せておきます。年度序盤は当然浪人生が有利です。模試の受験者集団に浪人が入るのは5月の模擬試験が最初になりますから、現役生からすると全体のレベルが上がって苦戦する形になります。このことは、保護者の方も把握してください。2月に模試を受験している場合それよりも偏差値は取りにくいです。

また、志望校の欄に書く大学学部でもまごつかないように事前に決めて置くべきです。

  • 志望校がはっきり決まっていない場合は「実際に受けるかどうかは度外視」する。
  • あくまでも参考値なので、大学、学部学科系統にこだわらなくて良いです。
  • 必要偏差値2.5point刻みで大学を書く。(全部の難易度が同じでは、あとあと見返しても何の参考にもなりません。)
  • 今の自分の偏差値が55付近だとしたらプラスマイナス5pointは幅をもって書いて下さい。(50→52.5→55→57.5→60→62.5、という風に)

事前に「河合共通テスト模試総合問題集」等を入手して、通しで演習してみることをお勧めします。模試に慣れるまでは”想像以上に時間がないものだ”と感じますよ。自己採点をするためには問題冊子に解答を控えておく必要もあるので、なおさら予行演習が必要です。


②模擬試験精神論

  1. 普段の授業、自宅学習と同じことを繰り返し実行する。
  2. 初回は高望みせず「問題を解き切る」ことを目標に。
  3. 「その大問に使える時間」を過ぎたら、潔く諦めて次を解く。
  4. ケアレスミスでも、純粋に力不足でも「失点は失点」である。
  5. 緊張したと思ったら、緊張を集中にすり替える。
  6. 模試で出せない力は「実力」ではない、と心得る。
  7. 自分の力を信じつつも、根拠なく過信はしない。


総じて、慣れない間の模擬試験は「他の受験生との闘い」というよりも「自分との闘い」「時間との闘い」という観が強いです。会場受験の場合は幸いにも「緊張」との闘いを経験できます。模試独特の雰囲気にも「動じない自分」を演じて下さい。演じ切って強い自分を手に入れて下さい。模試や入試ではあなたは大切にはされません。それが普通なんだと体感してください。


③模試が終わった後の基本動作

  1. 疲れていても即座に自己採点を行う。
  2. 解き直し復習は1週間以内に必ず行う。
  3. 成績表返却時に2回目を行う。
  4. 上半期の模試は「結果」より「弱点把握」を重視


採点は当日必ず行い、指導を受けている先生に自己採点を報告するぐらいは当然の動作だと思ってください。(学校受験で問題冊子・解答を回収されてしまった場合は仕方ないです…。)復習は「問題を解いた時の事」を覚えている間に済ませるべきなので、ざっくり1週間以内でしょう。上半期はまだまだ「基礎固め」の時期なので、点数的な高望みはせず、思ったより悪い点数だったとしても、淡々と間違えた原因を探して、一つ一つ弱点をつぶして下さい。みんなそうなので、気にする必要なんかありません。厚かましくいきましょう。


ちなみに解答冊子は「超優良参考書」です。

野又は学生時代、何度もめくり、書き込み、ぼろぼろになってしまって、カラーコピーしてまた使っていました。それぐらいやりこんで良いものです。


参考になりましたでしょうか。では、健闘を祈ります!

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