#23 古文単語の暗記術・壱

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2025/6/25

この記事では、「古文単語が覚えられない」「単語帳を開いても何から手をつければいいか分からない」という初心者の方に、高校で使っている300語程度の古文単語帳を活かす方法をご紹介します!


今後も、古文単語の勉強法をステップアップ形式でお届けしていきますので、検討リストなどでブックマークして、続きもチェックしてくださいね。




💬なぜ古文単語帳は覚えにくい?


「古文単語が全然頭に入らない…」

「どの情報が大事か分からない…」


と悩んでいませんか?保護者の方も「うちの子、古文単語でつまずいてるみたいだけど、具体的にどんなアドバイスをすればいいのだろう?」と困ることありますよね。


その原因、💭古文単語帳に載っている情報が多すぎるのかも。




✖情報が多すぎると、記憶が分散する


古文単語帳には、以下のような情報が詰め込まれています。

  1. 単語(見出し語)
  2. 意味(現代語訳)
  3. ニュアンスや語源
  4. 例文
  5. 関連語(類語や対義語)


情報量が多いと「なんかこの単語帳すごそう!」と書店で手に取りたくなるかも。たしかに丁寧で網羅的なのは良いことです。しかし、💭初心者にとってはどれが重要なのか分かりにくく、逆に記憶の妨げになることもあるんですよね。


ニュアンスや語源は、初心者には抽象的でわかりにくいし、例文を読むのは、単語覚えるより大変。関連語より見出し語が先なわけです。




💡まずは「単語+意味」に絞るのがコツ


▶思い切って覚える情報を小さく!


💭「単語の世界に、小さな自分の拠点を作るイメージ」


いろいろな凄そうな勉強法が目に入ると「これだけで大丈夫かな…」と、ちょっと不安に思うかも。💭でも、語源や例文、関連語は後回しでOKです。これらは記憶の助けにはなりますが、最初から全部詰め込もうとすると逆に混乱します。今は単語学習の入り口。それに合わせた勉強をすれば良いんです!



▶最終的にはシンプルが最強


共通テストや模試のように制限時間がある中では💭意味を素早く想起する力が求められるからです。あとに続く記事で紹介する「関連付け」「シチュエーション活用」「語源アプローチ」(語呂合わせも)、「単語と意味の間」に他の情報が入ります。それで覚えやすくはなりますが、最終的には💭単語と意味を直結させなければなりません。



▶自分の完成度を数値化しやすい

悪い例)

👨「のまた君、古文単語の勉強はどれぐらい進んでるかな?」

👦「先生、俺めっちゃ頑張ってますよ!」


学校や塾の先生に「学習進捗」の報告をしたりする際に、このような会話になることってあるんですよね…。言葉を選ばず言うなら、気合の共有だけしかできてません。完成度を数値化できると💭今やっている勉強の完了を明確にできるんですね。これ超重要です。


良い例)

👧「先生、わたし見出し語300のうち250個ぐらい覚えました」

👨「おお!よく間違える50個を仕上げて次は多義語だね」


👦「1、2個の意味は全部覚えたので、1-100の多義語覚えてる」

👨「素晴らしい!中級者にステップアップだね!」





💡初心者推奨の古文単語暗記法


① 赤文字の意味だけに集中!


まずは単語帳の中で💭赤字の意味だけをチェックしましょう。それでも多い場合は先に書いてある1〜2語で十分です。細かい補足は一旦スルー!




② 「3点整理法」で覚える!


💭3つの情報を1セットにするのが「3点整理法」。「単語 → 意味1 → 意味2」のように、簡潔にかためていきます。「ワン・ツー・サン次」のリズムです。単語カードを作るのは結構大変なので、①ノートで表にする ②スプレッドシートなどで表にする。

形容詞「いみじ」には、連用形で「とても・非常に」といった意味もあります。気になると思いますが、これは次のステップに回しましょう。今はシンプルに「単語の中に拠点を作る」ことが大切です!




③ 意味が絞られた単語帳を使う


例えば、東進ブックス『古文単語FORMULA600』のように、意味が2〜3に絞られている単語帳は、「沢山の単語に、1~2個の意味を覚えたい」という人におすすめです。💭『英単語ターゲット1900』の古文版のような感じ。単語数的には600と最難関にも対応できる量ですが、1つの単語に対して余計な情報が少ないので、淡々と反復して覚えたい人には使いやすいと思います。

(自分の眼でいろいろ見てみましょう!)




💬この方法だけで完璧になる?


残念ながら、これだけで全ての単語が覚えられるわけではありません。💭覚えられたものと、なかなか頭に入らないものに、はっきり分かれてくるんです。


  • 他の単語と通った言葉
  • 重要な意味が沢山ある多義語
  • 古文常識の知識と関連してくるもの


こうした単語には、次のステップとして「例文」「語源」「シチュエーション記憶」が有効になります。💭広く浅く→重要な多義語や類語を掘り下げる、という次のステップですね。ここに到達したら、「中級者認定」です!おめでとうございます!


古文単語はシンプルからスタートして段階的に深めていくのがコツ。

それについては、次回の記事で詳しく解説しますので、お楽しみに😉

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