#1 発達障害って何だろう?
2022/3/24
こんにちは。
ニシワキ先生と申します。私は普段、言語聴覚士として発達に遅れのある児童に対して言語療育や学習支援を行っています。
このブログをご覧になる方は、発達障害に関心があるかもしれません。皆さんは発達障害と聞かれてどのようなことをイメージしますか?
ぱくたそ(www.pakutaso.com)model by 大川竜弥
発達障害と聞くと自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、発達性読み書き障害(Dislexia)などを思い浮かべるかもしれません。
もしかすると、手をずっと叩いている子どもさんやパニックになる子どもさんなどを思い浮かべる方もいます。
実際には、発達障害を持たれている方の特性を私たちは誰でも持ち合わせている可能性があります。その中で、発達障害と呼ばれるのは、社会生活や学習をするうえで支障をきたすためになります。
つまり、私たちは(将来への)見通しが立たない場合に不安に思うけれどもパニックになることはないですが、発達障害を持っている方はその不安が大きくなってしまいパニックになることがある、ということです。
まとめると、発達障害を持っているから勉強ができないというわけではなく、適切に特性を把握したうえで一人一人に合った指導を行っていけば、時間はかかりますが学習による効果が期待できるということです。
では、その特性とは何か、どういった学習方法があるのかはまたの機会にブログで書かせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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