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高校入試前に先生が書く「調査書」ってなに?内申点をあげるコツ「日頃から小さい信頼を積み上げる」こと!

2025/12/23

中学英数を主に教えています、安芸(あき)です。

中学3年生になると保護者の方がよく耳にするのが「調査書」や「内申書」という言葉。

私も「そんなことしてたら内申点に響くよ!」とか脅された経験がありますが、

当時よくわかっていませんでした。

「高校入試に必要とされるらしいけど、具体的には何?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今日は、調査書の内容と、お子さんが普段から意識しておくと先生が書きやすくなるポイントについてご紹介します。

調査書とは?

調査書(内申書とも呼ばれます)は、中学校の担任の先生が作成して高校に提出する「生徒の公式な成績・活動記録」です。

内容は都道府県や学校によって若干の違いはありますが、一般的には次のような項目が含まれると言われています。

●成績(通知表の評定)

●出欠状況(欠席・遅刻・早退の回数)

●特別活動の記録(生徒会・部活動・学校行事など)

●行動の記録(責任感、協調性、リーダーシップなどの評価)

●その他の所見(学校生活全般の様子を先生が文章で記入)

つまり、テストの点数だけではなく、学校での生活全般が「公式に高校に伝わる」のが調査書です。

内申点との関係

調査書には通知表の評定(いわゆる内申点)がそのまま反映されます。

高校によっては 「入試の点数+内申点」 の合計で合否を決めるため、内申点が高ければ試験で少し失敗しても合格の可能性が広がります。

逆に、学力テストで高得点をとっても、内申点が低いと受験校の選択肢が狭まってしまうことも。それくらい「無視できない数字」ということです。

調査書は入試でどう使われるの?

公立高校・私立高校によって扱いは違いますが、一般的には次のように使われます。

公立高校入試

内申点と当日の学力試験を組み合わせて合否を決めるところが多いです。

内申点は調査書に書かれる成績を基にします。

私立高校入試

推薦入試や単願入試では、調査書の「所見」や活動歴を重視されることがあります。

逆に一般入試では、学力試験の比重が大きく、調査書は確認程度の扱いの学校もあります。

先生が「書きやすい」生徒とは?

「先生が調査書を書くから、先生に良く見られた方がいい」という噂もありますが、実際には 「嘘や誇張」は書けない 仕組みになっています。

ですが、先生も人間。「目に留まりやすい子」「印象に残っている子」「褒めるところがたくさん思いつく子」はペンが走りやすいものです。

例えばどんな姿勢が先生の目に自然に留まりやすいと思いますか?

「あなたが先生ならどんな生徒の評価は書きやすいか」と先生の目線で考えれば自ずと見えてくるはず。

所見欄にプラスの表現をしてもらいやすい例

1. 授業態度が安定している

授業中に積極的に発言する

提出物を期限内にしっかり出す

ノートやプリントをきちんと整理している

2. 学校生活に責任感を持っている

学級委員や係活動に取り組む

面倒な役割でも前向きに引き受ける姿勢

行事の準備や片付けを自然に手伝う

3. 人間関係を大切にしている

クラスで孤立している子に声をかけられる

トラブルの際に落ち着いて話せる

先生や友達にきちんと挨拶できる

保護者や講師ができるサポート

お子さんに「調査書のために無理に先生にアピールしなさい」と言う必要はありません。

むしろ「普段の学校生活をきちんと過ごすことが、そのまま高校に伝わるんだよ」と伝えてあげるのが一番です。

あとは「信頼を積み重ねる行動をするといいよ」とアドバイスもできると思います。

時間を守ること/機嫌を守ること/休まない事/途中で何かをほっぽり出さないこと/最後まで何かを頑張ること/嘘をつかないこと/叱られても言い訳しない事/地味な作業もコツコツ頑張る/作業をさぼらないなどは「小さい信頼を積み上げている」ことになります。

●提出物の期限を守る習慣づけ

●欠席や遅刻を減らす生活リズムの管理

●行事や係活動にポジティブに取り組めるよう励ます

こうした積み重ねが、調査書の内容を自然と良いものにしてくれるはずです!!

まとめ

調査書は「先生が特別に何かを書いてくれる」ものではなく、日々の学校生活の記録が公式にまとめられたもの です。

そのため、普段からのコツコツとした態度や責任感が、結果的に高校に伝わる大きな力になります。受験前に焦るよりも、毎日の授業・生活を丁寧に過ごすことが、何よりの“受験対策”になります。

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