【家庭教師の現場から】「発達障害かも?」と感じる子どもの特徴と接し方
こんにちは、主に小中学生に英数を教えている安芸(安芸)です。
日々生徒さんと学習を進める中で、「この子はもしかすると発達障害の特性があるのでは?」
と感じることがあります。
「発達障害」と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、学校や塾の先生が【サイン】に気づくことが多いのも事実です。保護者の方にとっては、お子さんの特徴を理解するきっかけになればと思います。
今日は私が実際に指導の中で出会った特徴を例にあげながら、
・それが本当に発達障害のサインなのか
・そのような子にどう接するのが良いのか
をまとめてみます。
よく見られる特徴(実体験より)
📖 文章を音読してもらっていると、途中から急に下の行を読んでしまう
✏️ 「大問1の(2)を解いてみて」と言っても、全く別の問題を始めてしまう
🌐 「これを日本語に訳して」と言っても、英語で音読しようとする
🎓 ある特定の分野について、異常に豊富な知識を持っている
👨👩👧 保護者の方から「うちの子、○○についてはすごい記憶力があるんです」とよく聞く
🔁 「繰り返してみて!」と促しても、その間に忘れてリピートできないことがある
🔁何かを尋ねたり反応を見ても「(沈黙)・・・え?」と我に返るような反応が返ってきて、
途中で集中力が切れていることが多い
これは本当に発達障害の特徴なの?
結論からいうと、これだけで「発達障害だ」と断定はできません。
保護者の方から前もって「お子さんがそのような特徴を持っている」と教えていただいていない以上、講師が断定することもできませんし、こちらからその可能性をお伝えすることも基本ありません。
ですが、「発達障害か」そうでないかで【教え方】が大きく変わってくるため、
お子さんにとって最適な学習環境を整えるうえでも、【真実】をご家庭も講師も知っておくことは悪いことではないと思っています。
上に挙げた特徴は、発達障害に関連する特性(傾向)と重なっている部分があります。
●行を飛ばす・読みづらさ → 視線の動かし方やディスレクシア的特性
●指示と違う行動をする → ワーキングメモリの弱さや注意の切り替えの難しさ
●リピートできない → 聞いたことを短期記憶に保持する力が弱い
●一部の分野だけ突出 → ASD(自閉スペクトラム症)に見られる「強いこだわり」や「特化した記憶力」
これって「障害」になるの?
子どもの個性の範囲に収まることも多いです。脳の情報処理の得意・不得意の差と考えても分かりやすいですね。
ただ多くの国では「学校や塾の勉強法、テキスト・ワーク」は『大多数の子供の特徴を基本』にカリキュラムが組まれているため、その中で一緒に足並みそろえてお勉強するとなると、その特徴ゆえに学習が【困難】に感じるかもしれません。
繰り返し見られる場合は、発達特性として意識してあげるとサポートがしやすくなります。
どんな教え方が合う?
①指示は短く、視覚的に見せる
➡ 「この問題をやろう」と口頭で言うだけでなく、指で示したり丸で囲んだりする。
②1行ずつ・1問ずつに区切る
➡読ませるときは定規やカードで隠しながら進める。プリントも情報量を減らす。
③即時にリピートさせる
➡数秒でも間を空けると忘れやすいので、聞いたらすぐ言ってもらう。
④興味・得意分野を活かす
➡好きな分野の知識を例にしたり比喩に使ったりすると集中力がぐっと上がる。
⑤「できない」より「できた」を積み上げる
➡忘れやすさやズレに焦点を当てるより、できた瞬間を見逃さずに褒める。
実体験に基づくエピソード
ケース①:英文を読ませる際、文節ごとにスラッシュを引き、文節以外を親指で隠しつつ読んでもらうようにしたところ、スラスラ読めるようになったケースがあります。

※I likeを読んでほしい時。I like まで来たら指を後ろにずらし、次の文節までを見せます
ケース②:子供用の教材では、英文の単語ごとに「●」がついている場合があります。
その●に指を置きながら、英文を読むよう勧めると、読んでいるところが迷子にならず読み易そうにされていると感じたことがあります。

※黒丸に指を置きながら読む練習中
ケース③:この単語のイメージの色は何色?ときき、その単語をその色で色を塗ってもらい印象づけると楽しそうにアクティビティに取り組んでくださいます。「言葉に色を持たせる」独特の感性をあえて授業に取り込み、単語を覚えるきっかけづくりをしたことがあります。
まとめ
もしお子さんにこうした特徴が見られても、
「うちの子だけ特別なのでは…?」と心配する必要はありません。
【一般的な勉強法が難しく感じる➡天才的なポテンシャルが隠れている可能性大】
世界を動かす発明や発想を作り上げてきた人々はそういう人たちです。
一般的なやり方だとスムーズにいかないこともありますが、
見方を変えれば、得意なことに強い力を発揮できる子でもあります。
保護者の方や講師にできるのは、
「特性に合ったやり方が必要なんだ」
と理解し、それを探すこと。
そのサポートと理解があるだけで、お子さんはぐんと学びやすくなります。
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