宿題してるのに成績が伸びない子の共通点 ― 努力が結果につながらない本当の理由
小中英語を主に教えています、安芸(あき)です。
「真面目で、頑張り屋さんで、授業態度もよく、宿題も提出される」
のに「成績があまり伸びない」
そのようなお子さんも少なからずおられます。
実際に見てみると、その子は決してサボっているわけではありません。
ノートもきれいにまとめていますし、ワークも一通り終わらせています。
授業ではうなずき、しっかり答え、授業も集中して聞いておられます。
それでも、点数が伸びない。
なんで真面目に勉強しているのに伸びない?
このとき、私は「努力が足りない」とは考えません。
多くの場合、努力の方向が少しずれているだけかもしれません。
共通点① 家庭での勉強がオンライン授業+宿題のみ
伸び悩む子によくみられるのが「その教科に触れる時間が少ない」ケース。
『教科書を学校に置いてきている子』がそれに当てはまることが多いです。
家庭教師があるとき以外は、その教科に一切触れない。
思い当たる節がある場合「家庭学習」の時間が足りていない場合かもしれません。
一週間に一時間だけの授業では次回の授業までに大半を忘れてしまっています。
大切なのは「思い出す回数」を増やすこと。
脳は毎3日以内に思い出す作業をすると、
学んだことが長期記憶にうつされ、忘れにくくなります。
理想①:授業➡三日以内に宿題➡さらに三日以内にお直し・再提出➡次回授業
理想②:毎日10分教科書音読
理想③:毎日10分単語暗記
毎日短時間でもその教科に触れる時間を設ける努力をしてみましょう。
共通点② ノートをまとめることが「勉強の目的」になっている
もう一つのケースは、授業での「ノートまとめ」に時間と意識が向きすぎていること。
・教科書の内容をきれいに書き写す
・色ペンを使って整理する
・見やすいノートを作る
これは一見、とても良い勉強に見えます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
それは、ノートをまとめている間は、“思い出す”作業をしていないという点です。
教科書を見ながら書いている間、脳は「確認」はしていますが、「記憶から取り出す」練習はしていません。
テストで必要なのは、「見れば分かる」ことではなく、
「何も見ずに思い出せる」こと。
大切なのは、綺麗にまとめたノートを「活かして」復習することです。
理想①:ノートを取る時、大切な部分を赤字で書こう。自宅学習ではそのノートに赤シートをあてて、答えられるか「一人小テスト」をするといいですよ。
共通点③ 「見て覚えた気になっている」
例えば英単語を覚えるとき、
・英語を見る
・日本語の意味を見る
・「覚えた」と思う
しかし、いざ日本語だけを見て英語を書こうとすると、書けない。
これは決して珍しいことではありません。
脳は、「見て理解した」だけでは、長期的な記憶として定着しないことが分かっています。
認知心理学では、“想起練習(retrieval practice)”と呼ばれる、「思い出す行為」そのものが記憶を強くすることが証明されています。
つまり、
・見るだけ
・読むだけ
では不十分で、
・思い出す
・書く
・答えを隠してテストする
この過程が必要なのです。
共通点④ 宿題やりっぱなし・添削を見ない
宿題は「提出」が目的ではありません。
「満点」にするために、できていないところを「あぶり出す」こと。
それと「あぶり出した」ところを「できるようにすること」です。
「宿題できた!」提出。
先生から添削されて帰ってきた。
けれど見ずに放置。
これだとテストでまた同じような問題を間違ってしまうでしょう。
点数を上げるには、「間違ったところ」を「できるようにする」ことで
●失点を減らし
●得点を増やす
必要があります。
「提出したこと」で「目的達成」と思うのではなく、
やり直しまで含めて「宿題提出」だという認識を持ちましょう。
共通点⑤説明聞いて「うんうん」わかったつもり
先生の説明をきいて「わかりやすい!納得」
ワークの解説を読んで「なるほど!そうするのか」
これだけで終わると点数が取れないことが多いです。
解説を見れば分かる状態と、自力で解ける状態は、全く別の段階だからです。
大切なのはインプットしたあと、アウトプットする作業をはさむこと。
「思い出す練習」をし、自分で解いてみたときに
『本当の理解』につながります。
例えば英単語なら、
・日本語を見て英語を書けるか試す
・書けなければ、もう一度覚え直す
・またテストする
これを繰り返します。
数学なら
・問題を解く
・添削し、間違ったところの解説を読む
・もう一度解けるかやってみる
これをくり返します。
あと一歩の作業をすれば伸びるところまで来てる!
勉強しているのに伸びないお子さんは、「大変惜しい」状態です。
・宿題する➡やり直しまではしない
・単語暗記する➡思い出す作業まではしない
・ワークする➡解説は読むがもう一度解きなおすことはしない
あと一歩の作業をするかしないかで結果が大きく変わってきます!
最後に
努力しているのに結果が出ないと、子どもは自信を失ってしまいます。
しかし、多くの場合、それは能力の問題ではなく、方法の問題です。
効果的で正しい方法を早いうちに身に着けるようにしましょう。
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