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英語

不登校になって英単語が出てこなくなった…学力低下ではなく「思い出す力」の問題かも

2026/6/3

小中学生英語を担当しています、安芸(あき)です。

今日は最近よく見聞きするこのようなケースのお話をします。

「前は英語が得意だったのに、最近は簡単な単語も出てこないんです」

不登校のお子さまを持つ保護者の方から、このような相談を受けることがあります。

実際に私も講師としてこのようなお子さんを受け持ったことがあります。

  • 不登校前は英語がとても得意

  • 先先まで前倒しで勉強

不登校になったあと、

「この単語どういう意味?」

と聞かれると、

「えっと……」

と即答ができなくなった。

保護者の方からすると、

「勉強していないから忘れてしまったのでは?」
「学力が落ちているのでは?」

と心配になるかもしれません。

しかし、その様子を見て私がまず考えるのは、学力低下ではありません。

「知らない」のではなく「思い出せない」

そのようなお子さんは、

●単語を見れば意味が分かる

●問題集を解けば正解できる

●説明を聞けば理解できる

場合が多いです。

つまり、知識そのものがなくなったわけではありません。

ただ、突然聞かれたときに取り出せなくなっているのです。

これは記憶が消えたというよりも、「思い出す力」が弱くなっている状態だと考えられます。

不登校になると起きやすい「インプットは残るがアウトプットが消える」現象

学校では毎日、

  • 音読

  • 指名

  • 発表

  • 小テスト

  • 授業中の質問

があります。

つまり、本人が意識していなくても、毎日何十回も「思い出す作業」をしているのです。

例えば、

「appleの意味は?」

「この文の主語は?」

「昨日習った単語を言ってみて」

といった場面が自然に発生します。

このような活動は単なる授業ではなく、記憶を維持するためのトレーニングでもあります。

ところが不登校になると、

英語を見る機会はあっても、

  • 突然聞かれる

  • 即答する

  • 人に説明する

という機会が激減します。

すると、

見れば分かる。

読めば理解できる。

➡でも自分から出そうとすると出てこない。

という状態が起きやすくなります。

私はこれを「学力がなくなった」というより、「知識が眠っている状態」と考えています。

だから私は質疑応答を大切にしています

私の授業は、一方的に説明する授業ではありません。

生徒さんと会話をしながら進める参加型の授業です。

なぜなら、今必要なのは新しい知識を増やすことだけではなく、「思い出す力」を回復させることだからです。

例えば、

「usuallyってどういう意味だっけ?」

「この文を自分の言葉で説明できる?」

「この単語を使って英文を作れる?」

というやり取りを行います。

もちろん、すぐに答えられないこともあります。

しかし大切なのは、正解することではなく、頭の中の知識を探しに行くことです。

実は記憶は、

読むだけ、見るだけよりも、

思い出そうとすることで強く定着します。

そのため私は、これからも質疑応答を続けます。

それは生徒さんを困らせるためではありません。

眠っている知識を再び使える状態に戻すためです。

家庭でできることは「覚える」より「思い出す」

このような状態の生徒さんに必要なのは、長時間の勉強ではありません。

むしろ短時間でもいいので、「思い出す練習」をすることです。

例えば、

単語を隠して意味を言う

単語帳を見るだけではなく、

単語を隠して意味を言う。

意味を隠して英単語を言う。

習った単語を何も見ずに書く

5個でも10個でも構いません。

思い出せなかったものだけ確認します。

英文を見ずに作る

「私は昨日公園へ行った」

「私は毎日サッカーをする」

など簡単な文で十分です。

人に説明する

保護者の方に、

「今日覚えたことを説明してみて」

と言われるだけでも効果があります。

「思い出せた!」を積み重ねることが回復への近道

不登校の期間があると、

本人は思っている以上に自信を失っています。

「前はできたのに」

「忘れてしまった」

と感じていることも少なくありません。

だからこそ私は、

できなかったことではなく、

思い出せたことに注目します。

1つ思い出せた。

昨日より1つ多く答えられた。

そんな小さな成功体験の積み重ねが、自信と学力の両方を回復させていきます。

英語力はなくなったわけではありません。

使わなかったために、少し眠っているだけかもしれません。

その知識を再び自由に使えるようにするために、私はこれからも質疑応答を大切にしながら、生徒さんのペースに合わせて授業を進めていきます。

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