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ショート動画を見続けることは、子どもの学習に影響する?

2026/10/7

TikTokやYouTube Shortsなど、短い動画が次々に流れてくる「ショート動画」。

私自身も好きです♪ちょっとした空き時間に見ると楽しいですし、知らなかった情報や面白いものにも出会えます。

でも、最近気になるのが、

「少しだけ見るつもりだったのに、気づいたらずっと見ている」

という状態です。

特に子どもにとって、こうした「次々と刺激が与えられる動画を受け身で見続ける時間」は、学習との関係でも少し注意しておきたいものです。

まず知っておきたい、ショート動画の心配な点

ショート動画そのものが悪い、という話ではありません。
短時間で英語・料理・DIYなどを習得できる学びが多いのも事実です。

研究では因果関係がすべて証明されているわけではありませんが、ショート動画の過剰・問題的な利用について、次のようなことが報告されています。

① 注意を長く保つこととの関連

短い動画を次々と切り替えて見る習慣と、注意力の低下や不注意との関連が報告されています。

2025年の大規模な研究レビューでは、ショート動画の利用と認知機能との関係も研究されており、特に「集中する力」や「気が散っても、やるべきことに戻る力」との関連が指摘されています。次々と新しい動画が流れてくる環境に慣れると
●「すぐに面白いものが出てこないと退屈」
●「長い文章を読むのがつらい」
●「勉強中に別のことが気になってしまう」

といったことにつながる可能性があります。

② 「我慢してやめる」「自分をコントロールする」こととの関連

ショート動画は、次の動画が自動的に用意されています。

「次は何を見よう?」と考えなくても、次々に興味を引きそうな動画が出てきます。

そのため、長時間の問題的な利用については、自己コントロールや衝動性との関連も研究されています。

③ 「暇だから自分で何かをする」時間が減る

これは研究結果というより、日常生活で考えてみたいポイントです。

以前なら、

「暇だな。何しよう?」

から、

「絵を描こうかな」

「本を読もうかな」

「何か作ってみようかな」

と、自分で遊びを生み出し能動的に行動していた時間。

そこがすべて、

「とりあえず動画を見よう」

に受動的にしまう可能性があります。

④ 「あと少し」が止まりにくい

ショート動画は、一つ見終わるとすぐ次の動画があります。

「もう一本だけ」

が繰り返され、気づけばかなりの時間が経っていることもあります。

その結果、本当はやりたかった勉強や趣味、睡眠などの時間が削られてしまうこともあります。

では、学習にはどんな影響が考えられる?

勉強には、「自分から頭を動かす時間」が必要です。

例えば英単語なら、

「この単語、何て読む?」

「前に見たことがある」

「思い出せない。もう一回やってみよう」

と、自分で考えて思い出します。

数学なら、

「この問題、どの公式を使う?」

「この方法では解けなかった。別の方法を試そう」

と考えます。

つまり学習には、

集中する
↓
考える
↓
分からないところで止まる
↓
試してみる
↓
間違える
↓
もう一度やる

という過程があります。

一方、ショート動画は基本的に、

見ているだけで次の刺激がやってくる

という受け身の時間になりやすい。

もちろん、動画を見ること自体が悪いわけではありません。

問題なのは、

「自分で考えて行動する時間」よりも、「次々に刺激を受け取る時間」が多くなっていないか

ということです。

「暇な時間」は、意外と大切

私自身もショート動画を見るのでよく分かるのですが、

「あと5分あるから動画を見よう」

とすると、その5分があっという間に消えてしまいます。

そして以前なら、その5分でやっていたような、

「ちょっと絵を描く」

「何か作る」

「本を読む」

「次にやりたいことを考える」

といったことを、しなくなってしまうことがあります。

これは子どもにも同じことが言えるのではないでしょうか。

何もすることがない時間に、自分で「何をしよう?」と考える。

そこから遊びや創作が始まることがあります。

だから、子どもが「暇~」と言ったとき、すぐにスマホを渡して暇を埋めるのではなく、

「暇な時間も、自分で何かを生み出す時間になる」

と考えてみるのもよいかもしれません。

スマホを禁止する必要はない

大切なのは、

「ショート動画=悪」

と考えることではありません。

楽しいものだからこそ、上手に付き合う。

例えば、

  • 何となく見る時間を減らす

  • 「あと一本」を繰り返さない

  • 勉強中はスマホを手の届かないところに置く

  • 寝る前に延々と見続けない

  • 動画を見る以外の趣味や遊びも持つ

  • 「暇なとき、自分なら何をしたい?」と考える

など、家庭でできることはいろいろあります。

そして子どもに育てたいのは、

「スマホを使わない子」ではなく、
「スマホ以外にも自分で楽しみを見つけられる子」

なのではないでしょうか。

学習でも遊びでも、

自分で考える。
自分で選ぶ。
自分から動く。

この力は、勉強だけでなく、これから先の生活にもつながっていきます。

ショート動画を楽しみながらも、そこに時間をすべて持っていかれない。

そのバランスを、親子で一緒に考えていきたいですね。

※現在の研究では、ショート動画の利用と注意力・自己コントロールなどとの「関連」が報告されていますが、「ショート動画を見ることが直接これらを低下させる」と因果関係が確定したわけではありません。研究は現在も進んでいます。

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