速く解けばいいわけじゃない!テストで時間を上手に使うための練習
「テストで時間が足りなくなってしまう」
「急いで解くと、ケアレスミスが増えてしまう」
お子さんの勉強について、そんなお悩みはありませんか?
テストでは、問題を解く力だけでなく、限られた時間をどう使うかも大切です。
そこで私の授業では、時間を意識して問題を解く練習を取り入れています。
ただし、私が目指しているのは、何が何でも速く解けるようになることではありません。
今回は、授業で行っている時間配分の練習についてご紹介します。
⏱️「よーい、どん!」で時間を意識する
授業では、問題の難易度や量に応じて、「この問題は○分くらいで解いてみよう」という目安を設け、ストップウォッチで時間を計ることがあります。
「よーい、どん!」
そんな掛け声とともに問題に取り組むと、生徒たちは時間内に解き終わろうと一生懸命頑張ってくれます。
もちろん、いつも時間を計っているわけではありません。じっくり考えることが大切な問題では、時間を気にせず取り組みます。
時間を計る練習の目的は、主に2つあります。
① ある程度のスピードで解くことに慣れる
普段から時間を意識して問題を解いておくと、テスト本番でも時間を意識しながら取り組みやすくなります。
② 難しい問題に見切りをつける練習をする
考えてもなかなか解き方が見つからない問題に、いつまでも時間をかけてしまうことがあります。もちろん、粘り強く考えることも大切です。
しかし、テストでは一問に時間をかけすぎると、ほかの問題を解く時間がなくなってしまうことも。
「今は分からないから、いったん次に進もう」
そう判断することも、テストで力を発揮するために必要なスキルです。
⚠️ でも、速ければ速いほどいいわけではありません
時間を意識すると、子どもたちは頑張ってスピードを上げようとします。
ところが、急ぐあまり、こんなことが起こる場合もあります。
計算を急いで、普段はしないようなミスをする
字が雑になり、自分でも読み間違えてしまう
問題文を最後まで読まずに、解き始めてしまう
英語の文末の「?」や「.」を書き忘れる
答えを出しただけで安心し、見直しをしない
せっかく解き方が分かっていても、こうしたミスで点数を落としてしまうのはもったいないですよね。
だからこそ、私は速く解けたことだけを評価するのではなく、正確に解けたかどうかも大切にしています。
目標時間内に解けたとしても、ミスが増えてしまったら、必ずしもよい結果とはいえません。
反対に、時間が少しかかっても、丁寧に問題を読み、正確に答えられたことには価値があります。
🎯 目指すのは「速さ」ではなく「時間の使い方」
では、どうすれば速さと正確さのバランスを取れるのでしょうか。
私が大切だと考えているのは、次の3つです。
① 問題を解き始める前に、最後まで読む
急いでいると、問題文の途中まで読んだだけで「これはこういう問題だ!」と判断してしまいがちです。しかし、最後に条件が付け加えられていることもあります。
まずは問題文を最後まで読み、何を答える必要があるのかを確認する。
この習慣が、思い込みによるミスを防ぎます。
② 一問にかける時間を意識する
問題によって、必要な時間は違います。
すぐに解ける問題もあれば、じっくり考えなければならない問題もあります。
大切なのは、すべての問題を同じ速さで解くことではありません。
「この問題は少し時間がかかりそうだな」
「ここで悩み続けるより、次の問題に進もう」
そんなふうに、状況に応じて判断できるようになることです。
③ 解き終わった後の確認まで考える
テストでは、問題を解き終わることがゴールではありません。
計算ミスがないか、問題の条件に合った答えになっているか、記号や単位を書き忘れていないか。そうした確認をする時間も必要です。
普段の学習から「解き終わったら終わり」ではなく、「最後に確認するところまでが一つのセット」と考える習慣をつけておくと、テスト本番にもつながります。
🌱 ご家庭でもできる時間配分の練習
ご家庭で問題を解くときにも、時間の使い方を意識することはできます。
例えば、次のような方法です。
簡単な問題はテンポよく。 すでに身についている計算や単語などは、必要以上に時間をかけずに解く。
難しい問題は、いったん区切る。 しばらく考えても進まないときは、解説を確認したり、別の問題に進んだりする。
最後に見直しの時間を設ける。 答えだけでなく、途中式や記号、スペルなども確認する。
ただし、まだ解き方そのものが身についていない段階で、時間だけを厳しく制限する必要はありません。
まずは正しい解き方を身につけること。そのうえで、少しずつ時間を意識する練習を取り入れていくのがおすすめです。また、時間内に終わらなかったからといって、すぐに叱ったり、無理に急がせたりする必要もありません。
「どこに時間がかかったのかな?」
「次はどうしたら、もう少しスムーズにできそうかな?」
そんなふうに一緒に振り返ることで、時間の使い方を考えるきっかけになります。
✨ テストで本当に大切なのは、限られた時間で力を発揮すること
勉強では、速く解けることが注目されがちです。
しかし、速さだけを追い求めると、かえってミスが増えてしまうこともあります。
大切なのは、必要なところではじっくり考え、解ける問題にはテンポよく取り組み、難しい問題には適切に見切りをつけ、最後に見直す時間も確保すること。
つまり、自分の力を、限られた時間の中でできるだけ発揮できるようになることです。
私の授業でも、時間を計って取り組む練習を通して、速さだけでなく、正確さや判断力も育てていきたいと考えています。
「急いで解く」から「上手に時間を使う」へ。
日々の小さな練習を積み重ねながら、テスト本番でも落ち着いて実力を発揮できる力を育てていきたいですね。
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