宿題は「解いて終わり」ではない!数学30点台から73点につながった、宿題の活用法
小中学の英語&数学を教えています、安芸(あき)です。
家庭教師を始めて初めての数学の中間テストで、
30点前後➡73点を取られた生徒さんがおられます。
中学2年生になって初めて50点を超えたとのことで、ご本人もとても喜んでおられました。
もちろん、今回の結果は生徒さん自身の努力によるものです。私の教え方だけでなく、むしろ大きく貢献したのではないかと感じているのが、宿題への取り組み方です。
今回は、その生徒さんの実践から、成績アップにつながる宿題の活用法についてお話しします。
■ 宿題は、解いて提出すれば終わり?
宿題が出されたとき、こんな取り組み方になっていないでしょうか。
問題を解く
宿題を提出する
添削されてきたけど見ずに終わり
もちろん、問題を解いて提出するだけでもとっても立派です。
しかし、宿題にはもう一つ重要な目的があります。
それは、自分ができることと、まだできないことを明らかにすることです。
どこまで理解できているのか。どこでつまずいているのか。何が分からないのか。
それを把握できて初めて、次に何を学べばよいのかが見えてきます。
■ 73点を取った生徒さんが、宿題で実践していたこと
今回の生徒さんは、私から特別に指示する前から、次のような取り組み方をされていました。
① まずは自分で宿題を解く
分かる問題も、分からない問題も、まずは自分で取り組みます。
② 自分で丸つけをする
どこができていて、どこを間違えたのかを確認します。
③ 分からなかったところを具体的に言葉にする
ここが、特に素晴らしいところでした。
例えば、宿題の管理機能にあるメッセージ欄に、次のように書いてくださいます。
「3番の(2)は、Aの座標を求めるところまでは分かりましたが、三角形ABCの面積はどう求めるのか分かりませんでした。次回、解説をお願いします」
このメッセージには、大切な情報が詰まっています。
どの問題が分からなかったのか
どこまでは理解できているのか
どこから分からなくなったのか
何を教えてほしいのか
単に「この問題が分かりません」と伝えるのではなく、自分の理解度を整理したうえで、必要な助けを求めているのです。
先生にとっても、どこから説明すればよいのかが分かりやすく、限られた授業時間を有効に使えます。
■ 授業で解説を聞いたら、もう一度自分で解く
そして、次の授業では、事前に伝えてくれた質問を中心に解説します。
ここでもう一つ大切にしていることがあります。
それは、解説を聞いて「分かった!」で終わりにしないことです。
説明を聞いて理解できたとしても、実際に自分で解けるとは限りません。
そこで、解説の後には同じ問題を、白紙の状態からもう一度解いてもらいます。
自分の力で最後まで解けたら、次の問題へ進みます。
つまり、
宿題を解く
↓
自分で丸つけをする
↓
分からないところを明確にする
↓
先生に質問する
↓
解説を聞く
↓
もう一度、自力で解く
という流れです。
「分からなかった問題」が「自分で解ける問題」に変わってから、次へ進む。
この積み重ねが、数学の土台を作っていきます。
■ 「分からない」を放置しないことが、次の理解につながる
数学は、前に学んだ内容を使って次の問題を解くことが多い教科です。
例えば、座標の求め方が分かっていても、面積の求め方が理解できていなければ、その先の問題でつまずくことがあります。
分からない部分をそのままにして先へ進むと、さらに分からないところが増えてしまうこともあります。
一方で、今回の生徒さんは、
「ここまでは分かる。でも、ここからが分からない」
という境界線をはっきりさせていました。
そして、分からない部分を先生に伝え、解説を受け、自分で解き直す。
この繰り返しによって、一つずつ理解を積み上げていったのです。
まるで、レンガを一つずつ積み重ねていくような学び方です。
今回の点数アップを見て、改めて、この学習習慣の大切さを感じました。
■ ほかの生徒さんにも身につけてほしい、宿題の取り組み方
では、これから宿題に取り組むとき、何を意識すればよいのでしょうか。
おすすめしたいのは、次の4つです。
① まずは自分で解いてみる
すぐに解答を見たり、分からない問題を飛ばして終わりにしたりするのではなく、まずは自分で考えてみましょう。
② 丸つけをして、間違いを確認する
正解したかどうかだけでなく、なぜ間違えたのか、どこで手が止まったのかも振り返ります。
③ 「どこまで分かったか」を整理する
例えば、次のように考えてみてください。
公式は分かるけれど、どの公式を使うのか分からない
最初の計算はできたけれど、その後の式変形が分からない
解説を読んでも、なぜその式になるのか分からない
ここまで整理できると、質問が具体的になります。
④ 先生に質問し、解き直す
質問するときは、問題番号だけでなく、どこまで分かっていて、どこから分からないのかも伝えてみましょう。そして、解説を聞いた後は、できれば何も見ずにもう一度解いてみてください。
本当に理解できたかどうかを確かめることができます。
■ 質問する力も、勉強の大切な力
「分からないところを先生に聞く」と聞くと、先生に頼っているように感じるかもしれません。
しかし、私はそうは思いません。
自分が何を理解していて、何を理解していないのかを把握し、必要な助けを求めることは、主体的な学習に欠かせない力です。
もちろん、最初から自分のつまずきをうまく説明できる子ばかりではありません。
「分かりません」の一言から始めても大丈夫です。
授業や宿題を通して、少しずつ「どこが分からないのか」を言葉にする練習をしていけばよいのです。
先生の役割は、問題の解き方を教えることだけではありません。
生徒さんが自分のつまずきを発見し、解決する方法を身につけられるようにサポートすることも、大切な役割だと考えています。
■ 宿題は「終わらせるもの」から「できることを増やすもの」へ
宿題を出されたから解く。丸つけをしたから終わり。
それだけでは、せっかく取り組んだ時間を十分に生かせないことがあります。
宿題の本当の価値は、自分のできないところを発見し、できるようになるために活用することにあります。
今回、数学で73点を取られた生徒さんは、特別なことをしていたわけではありません。
宿題を解き、丸つけをし、分からないところを具体的に伝え、解説を受けたら自分で解き直す。
その一つひとつを丁寧に積み重ねていました。
成績を伸ばすために、勉強時間を増やすことも大切です。
しかし、それと同じくらい、今やっている勉強を、次の理解につなげられているかを見直すことも大切です。
まずは次の宿題から、
「全部終わったかな?」
だけでなく、
「どこができて、どこがまだ分からないのかな?」
と考えてみてください。
その小さな習慣が、自分で学びを進められる力につながっていくはずです!!
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