家庭学習で本当に大切なこと。勉強時間よりも大事にしたい「自分で考える力」
「毎日勉強しているのに、なかなか成績が伸びない」
「宿題は終わらせているけれど、本当に理解できているのか分からない」
お子さまの学習について、このような悩みを感じたことはありませんか?
家庭学習というと、勉強時間や問題を解いた量に目が向きがちです。もちろん、継続して学習することは大切です。しかし、私はそれと同じくらい、勉強した内容が本当に身についているかを大切にしたいと考えています。
今回は、日々の学習をより実りあるものにするために、家庭学習で意識したいことについてお話しします。
1.「問題を解いた」と「理解できた」は違う
例えば、算数の問題を解いたとします。
答えが合っていれば、それだけで理解できたと言えるでしょうか。
実は、必ずしもそうとは限りません。
たまたま数字が当てはまったのかもしれませんし、以前に見た解き方をそのまま使っただけかもしれません。反対に、答えが間違っていても、考え方の大部分は合っていて、最後の整理が少し足りなかっただけという場合もあります。
大切なのは、正解か不正解かだけで判断しないことです。
なぜ、その式を立てたのか。
どの条件に注目したのか。
どこまでは理解できていて、どこから分からなくなったのか。
数字や条件が変わっても、同じ考え方を使えるのか。
こうした点を振り返ることで、学習の中身が見えてきます。
家庭学習でも、丸付けをして終わりにするのではなく、間違えた問題について「どこで考え方が変わったのか」を確認する時間を設けてみてください。
正解を増やすことだけでなく、次に同じような問題が出たとき、自分の力で解けるようになること。それが、学習の大切な目標の一つです。
2.間違いは、できない証拠ではなく、次に学ぶ場所
間違えることに対して、苦手意識を持っているお子さまは少なくありません。
特に、何度も同じような問題を間違えると、「自分はこの単元が苦手なんだ」と感じてしまうこともあります。
しかし、間違いにはさまざまな種類があります。
知識そのものを覚えていない場合もあれば、問題文の読み取りが不十分な場合、途中の計算を急いでしまった場合、解き方は分かっていても条件の整理が足りなかった場合もあります。
原因が違えば、必要な対策も変わります。
例えば、知識が不足しているなら覚え直す必要があります。問題文の読み取りが原因なら、条件に線を引いたり、情報を表にまとめたりする練習が有効です。計算を急いで間違えたのであれば、途中の式を丁寧に書く習慣を身につけることが重要になります。
つまり、間違えた問題をただ解き直すだけでは、十分ではないこともあるのです。
「なぜ間違えたのか」を知ることは、「次にどうすれば解けるのか」を知ることでもあります。
家庭学習では、間違いを責めるよりも、その原因を一緒に探す姿勢を大切にしていただければと思います。
3.分からないときに「分からない」と言えることも、大切な力
学習を進めていると、理解できているように見えても、実際には曖昧なままになっていることがあります。
「分かった?」と聞かれると、つい「分かった」と答えてしまう。解説を聞いているときは理解できた気がするのに、いざ一人で解こうとすると手が止まってしまう。
こうしたことは、決して珍しくありません。
解説を聞いて理解することと、自分だけで考えて答えを導き出すことの間には、少し距離があります。その距離を埋めるためには、実際に自分で解いてみることが必要です。
また、分からないところを自分で認識し、質問できることも重要です。
「この式を立てるところまでは分かるけれど、その次が分からない」
「答えは出せたけれど、なぜこの方法でよいのか説明できない」
このように、自分の理解を言葉にできれば、何を復習すればよいのかが明確になります。
家庭学習でも、すぐに答えを教えるのではなく、「どこまでは分かった?」「何が分からなくなった?」と問いかけてみるのがおすすめです。
分からないことを隠すのではなく、分からない場所を見つけて、一つずつ解決していく。その経験は、学年が上がり、学習内容が難しくなったときにも役立ちます。
4.勉強の量だけでなく、取り組み方にも目を向ける
もちろん、家庭学習の習慣をつくることや、一定の学習量を確保することは大切です。
ただし、勉強時間を増やすことだけが、成績向上につながるわけではありません。
例えば、間違えた問題をそのままにして次へ進むのと、少し時間をかけて原因を確認してから次へ進むのとでは、同じ一時間でも学習の中身は変わってきます。
また、すべての問題を完璧に理解してから進もうとすると、かえって学習が滞ってしまうこともあります。
大切なのは、今のお子さまに必要なことを見極めることです。
基本的な知識を覚える段階なのか。
解き方を理解する段階なのか。
自力で解けるように練習する段階なのか。
時間を意識して、本番に近い形で取り組む段階なのか。
このように、学習の目的を明確にすると、取り組むべきことも見えやすくなります。
家庭学習がうまく進まないときは、単純に勉強時間を増やすのではなく、「今、何を身につけるために勉強しているのか」を一度見直してみるのもよいと思います。
5.家庭学習のゴールは、少しずつ自分で学べるようになること
学習を続けるうえで、保護者の方のサポートは大きな力になります。
学習する時間を確保したり、教材を準備したり、頑張りを認めたりすることは、お子さまが学習を続けるための支えになります。
一方で、学習のすべてを周囲が管理しなければ進まない状態から、少しずつ自分で課題を見つけ、取り組み、振り返る状態へと変わっていくことも大切です。
最初から何もかも自分でできる必要はありません。
まずは、間違えた問題に印をつける。次に、解説を読んで自分で解き直す。それができたら、なぜ間違えたのかを説明してみる。
小さな積み重ねによって、学習の進め方そのものが身についていきます。
そして、こうした力は、目の前のテストだけでなく、その先の学習にもつながっていきます。
私は、家庭学習を単に学校や塾の勉強を補う時間として捉えるのではなく、自分で考え、試し、振り返りながら学ぶ力を育てる時間として大切にしたいと考えています。
最後に
家庭学習に、すべてのお子さまに当てはまる唯一の正解があるわけではありません。
学年や学習状況、目標によって、必要な勉強も、適切な進め方も変わります。
だからこそ、勉強時間や問題数だけで判断するのではなく、お子さまが何を理解し、どこでつまずき、次に何を身につける必要があるのかを丁寧に見ていくことが大切だと思います。
「勉強しているのに、なかなか成果につながらない」
「家でどのように学習を進めればよいのか分からない」
そんなときは、勉強量を増やす前に、学習の進め方を一緒に見直してみませんか。
マナリンクでは、お子さま一人ひとりの理解度や目標に合わせた学習を考え、必要な力を少しずつ伸ばしていくお手伝いをしています。
家庭学習の進め方や、今後の学習方針についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お子さまに合った学び方を、一緒に考えていければと思います。
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- 日本時間 午前〜夕方までの時間帯に授業を受けたい(夜も可能です)
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