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中学数学

新学年の前にやっておきたい「苦手単元の棚卸し」3ステップ

2026/9/28

「うちの子、数学が苦手で……」

保護者の方から、こうしたご相談をいただくことがあります。

ただ、「数学が苦手」と一言で言っても、実際に授業で様子を見てみると、つまずいている場所は一人ひとり違います。

計算はできるけれど文章題になると止まってしまう子。

割合になると急に分からなくなる子。

解き方は分かっているのに、計算ミスが多い子。

問題文を最後まで読まずに、なんとなく式を作ってしまう子。

このように、「苦手」という言葉の中身を具体的にしていくことが、学習を立て直す第一歩だと私は考えています。

そこで今回は、苦手単元を整理するときにおすすめしたい3つのステップをご紹介します。

① まずは「テスト」を見返す

最初に確認したいのは、最近の定期テストや実力テストです。

ここで大切なのは、

「何点だったか」だけを見ることではありません。

間違えた問題を見ながら、

  • 計算問題で間違えているのか

  • 文章題で間違えているのか

  • 特定の単元で間違いが集中しているのか

  • 本当は解けたはずの問題を落としているのか

を確認してみてください。

例えば、数学が50点だったとしても、

「数学が全部苦手」

とは限りません。

計算問題はほとんど正解していて、割合や文章題だけ失点しているのであれば、まず取り組むべき場所はそこです。

点数ではなく、「どこで点を落としているのか」を見る。

これが最初のポイントです。

② ワークや宿題から「手が止まる場所」を探す

次に、普段使っているワークや問題集を確認します。

ここでは、間違えた問題だけではなく、

「途中で手が止まっている問題」

にも注目してみてください。

例えば、

「この問題、どうやって解くんだっけ?」

と考え込んでいるなら、解き方そのものが曖昧なのかもしれません。

一方で、式は正しく立てられているのに答えが違うのであれば、計算や途中式に原因がある可能性があります。

つまり、

「間違えた」という結果だけではなく、「どう間違えたのか」を見る。

ここまで確認すると、苦手の正体が少しずつ見えてきます。

③ 実際に1問解いてもらう

最後に、実際に問題を解いている様子を確認します。

これが意外と重要です。

同じ「不正解」でも、

「問題文を読んでいない」

「公式を忘れている」

「式は合っているけれど計算を間違えている」

「答えは分かっているけれど、途中式を書いていない」

など、原因はまったく違います。

そのため、私は授業でも、

「どこが分からない?」だけではなく、「実際に1問解いてみよう」

という確認を大切にしています。

解いている途中の様子を見ることで、本人も気づいていなかったつまずきが見えてくることがあります。

「苦手」を一括りにしない

「数学が苦手」

「英語が苦手」

「勉強が苦手」

という言葉だけで考えてしまうと、何から始めればいいのか分からなくなってしまいます。

でも、

「どの単元が苦手なのか」

さらに、

「その単元の、どの部分でつまずいているのか」

まで細かくしていけば、取り組むべきことが見えてきます。

例えば、

数学が苦手
↓
割合が苦手
↓
「何を基準にするのか」が分からない
↓
まず割合の基本問題から復習する

ここまで具体的になれば、勉強のスタート地点を決めることができます。

「全部やり直す」必要はありません

成績が下がってくると、

「最初から全部やり直さないと……」

と考えてしまうことがあります。

もちろん基礎の復習が必要な場合もあります。

ただ、すべてを一度にやり直そうとすると、時間もかかりますし、本人も「結局、何をやればいいの?」となってしまうことがあります。

だからこそ、

今の自分がどこでつまずいているのかを確認して、優先順位を決める。

これが大切です。

苦手を一気になくすことよりも、

「今はここをやればいい」

という状態を作ること。

それだけでも、勉強への取り組み方は変わっていきます。

「何から勉強したらいいか分からない」なら

もしお子さまが、

「勉強しているけれど、なかなか点数につながらない」

「苦手なところが多すぎて、何から始めればいいか分からない」

「家で勉強しようとしても、結局何をやればいいのか決められない」

という状態でしたら、まずは「今どこでつまずいているのか」を一緒に整理してみることをおすすめします。

私の授業でも、いきなり問題をたくさん解いてもらうのではなく、

現在の学習状況を確認する
→ つまずいている場所を見つける
→ 優先順位を決める
→ 必要なところから取り組む

という流れを大切にしています。

「苦手だから、全部やり直す」ではなく、

「今の自分に必要なところから始める」。

新しい学年を迎える前に、一度お子さまの「現在地」を確認してみてはいかがでしょうか。

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