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答えが合っていても、途中式や説明を書かせる理由|中学受験で大切にしたい「解き方を伝える力」

2026/10/27

算数の問題を解いて、答えが合っていたらひと安心。

もちろん、正解できたことは大切です。しかし、中学受験の指導では、答えが合っているかどうかだけでなく、「どのように考えて、その答えにたどり着いたのか」 も重視しています。

今回は、私が算数の指導で途中式や説明を書くことを大切にしている理由についてお話しします。

1.答えが合っていても、理解できているとは限らない

例えば、文章題で正しい答えが出せたとします。

ところが、解き方を尋ねてみると、本人がうまく説明できなかったり、数字をどのように使ったのか曖昧だったりすることがあります。

もちろん、頭の中で正しく考えられている場合もあります。しかし、たまたま数字が合っただけなのか、問題の意味を理解して解いたのかは、答えだけでは判断できません。

そこで、途中式を書いてもらったり、「なぜこの式になるの?」と質問したりします。

考え方を確認することで、本人が理解できている部分と、まだ整理できていない部分を見つけやすくなります。

2.途中式は、間違いの原因を見つける手がかりになる

算数の間違いには、さまざまな原因があります。

  • 問題文の意味を取り違えている

  • 割合や比の関係を正しく捉えられていない

  • 計算の途中でミスをしている

  • 単位や答え方を間違えている

答えだけでは、どこでつまずいたのか分からないことも少なくありません。

一方、途中式が書かれていれば、考え方のどの段階で間違えたのかを確認できます。

例えば、割合の問題で答えが違っていた場合、計算ミスなのか、もとにする量と比べる量の関係を取り違えているのかによって、必要な復習は変わります。

間違いをただ直すのではなく、間違えた原因に合わせて復習する。

この積み重ねが、同じ種類の問題で何度もつまずくことを防ぐために大切です。

3.記述問題では「分かっていること」を相手に伝える必要がある

中学受験では、答えだけでなく、考え方や理由を文章で説明する問題も出題されます。

自分では分かっているつもりでも、いざ文章にしようとすると、何を書けばよいのか分からなくなることがあります。

そのため、普段の学習から、式を書くだけでなく、必要に応じて「なぜその式になるのか」「何を求めているのか」を言葉にする練習が大切です。

最初から完璧な説明を書く必要はありません。

まずは、使った数字の意味を確認する。次に、式と問題文のつながりを説明する。そして、必要な情報を順序よく文章にまとめる。

こうした段階を踏むことで、少しずつ自分の考えを伝える力を養っていきます。

4.大切なのは、最初から完璧に書くことではない

途中式や説明を書くことに慣れていない生徒にとって、毎回すべてを丁寧に書くのは負担になることもあります。

そのため、指導では、生徒の理解度に合わせて取り組む内容を調整することも必要です。

まずは式を正しく書くことから始める。慣れてきたら、式の意味を説明する。さらに、記述問題では、採点する人に伝わる書き方を意識する。

一度にすべてを求めるのではなく、できることを一つずつ増やしていくことが大切です。

また、途中式を書くこと自体が目的になってしまわないように注意しています。大切なのは、長く書くことではなく、自分の考えを整理し、必要な情報を相手に伝えられることだからです。

まとめ|正解の先にある「考え方」も大切に

算数では、正解できる問題を増やすことが大切です。

しかし、中学受験に向けて学習を進めるうえでは、答えを出す力に加えて、解き方を確認する力や、自分の考えを説明する力も育てていきたいところです。

途中式や説明を書くことは、単に答案をきれいにするためのものではありません。理解度を確認し、間違いの原因を見つけ、次の学習につなげるための大切な手段です。

日々の学習で、正解したかどうかだけで終わらせず、「どうしてこの答えになるのか」まで振り返る。

その習慣が、入試本番で落ち着いて問題に取り組むための土台になっていくと考えています。

中学受験の算数で、解き方の整理や記述問題に不安がある方は、ぜひ普段の学習の進め方から見直してみてください。

オンライン家庭教師のマナリンクでも、生徒一人ひとりの理解度や目標に合わせて、考え方を整理しながら学習を進めることができます。お子さまに合った学習方法をお探しの方は、ぜひご相談ください。

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