「たしかに」を使おう
推薦入試等を検討する時期が、今年もめぐって来ました。
行く手に立ちはだかるは「小論文」です。
小論文は受験でしばしば課されるにも関わらず、学校では教科として学習する機会がありません。原稿用紙を使って書いたものといえば、読書感想文程度ではないでしょうか。「推薦入試で小論文が課される!」となって、頭を抱える人も多いと思います。また、「生徒会や部活動での華々しい成果もないから、小論文なんて書けない」と思う人もいますね、わかります、その気持ち。
でも待って。「華々しい成果」で合否が決まるのなら、書類選考だけで済むはずですよね。なぜわざわざ小論文を書かせたいのでしょう。
そこにこそ、小論文の意義が隠されているんです。私の授業では、そういった基本からしっかり理解し、実際に書けるようになるまで、(なるべく)楽しく、丁寧に学べます。
さぁ、小論文なんてもう怖くない!!関心のある人は是非お問い合わせ下さい。(志望理由書などの書き方も指導しています。見本付きなので、文章を書くのが苦手な人でも大丈夫ですよ)
以下、小論文に活かせるおいしい話。(長くてすみません)
☆ 今すぐ始める!小論文克服への道 ☆
自分の意見を言う時に、いきなり本題に入るのはやめましょう。
意見(主張)は、いかに激しく打ち出すか、ではありません。
いかに説得力を持たせるか、が大切です。
例えば、「大学生に制服は必要か」という問題があるとします。いきなり自分の立場(この場合反対だとします)を最初から最後まで熱く書くと、こうなります。
私は、大学生に制服は必要ないと考える。なぜなら、制服には個人の自由が無視されているからだ。中学でも高校でも、一方的に決められた制服を着ていたが、色やかたちが好みではなく、つらい学生生活だった。大学生になったら、好きなおしゃれを楽しむ生活を送りたい。
どうでしょうか。
なんだか、感情的で、非常に視野の狭い印象を与えてしまいますね。本音をただ並べるのは感想文であり、小論文にはなりません。
では、この場合どういう展開にすればよいのでしょう。
今日お勧めするのは、「たしかに、を使う」ということです。
たしかに、中学校や高校と同じように、大学にも制服を設けると、毎日の服装に悩んだりせず、勉強に集中する利点もあるだろう。衣服代もあまりかからないだろうし、制服を着ることで気持ちを整える効果もあると思う。
しかし、大学は高校までと違い、自分自身の判断力を求められる場所である。時間割をどう組むのか、どの分野でどの内容を専門に学ぶのか、判断が必要な場合も多い。適切だと思われる服装を毎日自分自身で考えて選択する習慣は、就職活動にも有効だろう。よって、私は、大学生に制服は必要ないと考える。
上の青文字と比べると、「制服に賛成する意見」が他者にはあることを知っていて、その上で反対する主張を述べています。文章全体に説得力が生まれますね。
テレビなどの討論番組で、直前に話していた人の内容を全て否定するかのように、「でも(しかし)、」から入る人がいはります。大変に活発で強い主張の持ち主だとは思いますが、あまり冷静には見えません。まずは「たしかに~ですね。」と、他者の話への理解を示したあとに、「でも、私は~」と丁寧に展開していく方が、冷静で知的に見えてきます。このように、普段から、「自分とは違う他者の意見(主張)があること」を理解しましょう。気の向くままな野生児をやめて、社会に出ていくイメージです。社会とは、他者と共に暮らすところ。私たちは誰もが、直接または間接に多くの他者とつながって生きています。
さぁ、今日でも明日でも、誰かとの会話で実際に使うことから始めましょう。
反論したいときに、主張したいときに、一度グッと抑えて落ち着けばOK。
「たしかに、これって○○だよね。・・・でもさ、~」を言ってごらん。
あなたの考えが適切に相手に伝わるよう、配慮するだけです。
小論文が出来るようになるために、何か特別な才能や表現力など要りません。
普段のものの考え方、ものの言い方に少し工夫をすればいいのです。
これを読んでくれた受験生に、少しでも役に立てたら嬉しいです。
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