古典

かみなりの歌

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2025/7/1

こんにちは、講師のニシオカです。

外ではゴロゴロと雷が鳴っています。ちょっと恐いですが、万葉集のこんな和歌を思い出しました。


雷神の 少し響みて さし曇り 雨もふらぬか 君を留めむ

なるかみの すこしとよみて さしくり あめもふらぬか きみをとどめん


「雷がすこし鳴って、くもったり雨が降ったりしないかな。そうすれば、ここにいるあなたが帰らないように、引き留めるつもりなの」


この和歌は付き合っている男性への思いですが、友だちでも恋人でも、「この楽しい時間が続いてほしい!」と思うことってありますよね。

1200年以上前の人も、私たちと同じように感じていたんですね。

時代や社会によっていろいろ変化はあるけれど、誰かを思う気持ちって共通する点が多いです。嬉しくなりますね。

ちなみに、この和歌には続きがあります。返歌はこちら。


雷神の 少し響みて ふらずとも 吾は留らむ 妹し留めば

なるかみの すこしとよみて ふらずとも われはとまらん いもしとどめば


「雷も雨もなくても、わたしはとどまるつもりだよ。君が望むなら。」

いいですね~


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