【英語長文】読解力が伸びないのですが・・・
2025/9/8
「英語の長文読解ができない」「長文で点数が取れない」「読解力がないのですが・・・」
このような声をしばしば耳にします。そして、「読解力を伸ばすにはどうすればいいですか?」と質問されます。
<読解力は、単なる「合計」にすぎない>
読解力とは、結局は次の要素で成立します。そのため、各要素をバランスよく鍛えていかなければなりません。
- 語彙力
- 文法力
- 構文力
- 文構造把握力(1+2+3)
- パラグラフリーディング(パラグラフ内の各文の役割・つながりの理解)
- 各パラグラフ間の関係性の把握(順接・逆接・例など)
- 推論力(周りの内容から、明確に述べられていないものをつかみ取る)
- 指示語(何を指しているのか?)
- 記述力(文章を読めても、書く力がなければ意味がない)
- 内容一致を解く力(パラフレーズ=言い換えなど)
他にも要素があるかもしれませんが、各要素の「何ができていて、何ができていないのか」を適切に把握していなければ、努力も水の泡です。苦手な要素が分かれば、そこに集中して勉強しなければなりません。
【例えば・・・】
Most human cultures have considered food preparation and consumption, especially consuming food together, as essential to family, tribal, religious, and other social bonds.(阪大2021前期 第1問)
1文が長いですが、ここには、consider A as Bが隠れています。この構文を知らなければ、おそらくasの意味で迷うでしょう。
だからこそ、<順を追っての勉強>が重要なのです。
- 高1・・・「文法」の基礎を抑える+簡単な英文の精読
- 高2・・・文法を土台として、様々な構文を理解する+標準レベルの英文の精読
- 高3・・・国公立2次レベルの英文の精読+様々な長文問題で設問への対応力をつける
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