【高2生必見!英文法】答えの根拠を確認しよう
英文法が苦手な高3生が多いです。
理由は様々考えられますが、私が最も強く思うのは「英文法の学習プロセス」にあると考えています。
中学校の英語では、未来表現の場合、「tomorrowがあるから、willかis[am,are] going to」と教えられます。
つまり、「この単語があるから、これが答え」になる指導方法です。中学生レベルだとシンプルで良いと思います。
高校1年生の論理表現でも同様です。
例えば、「arriveや自動詞です。arriveの後にはatやinが来ます。じゃ、大問1の(3)を解いてみよう」みたいな感じです。この指導方法は悪いわけではありません。初学者にとってはシンプルな説明です。おそらく、スポーツでも「サッカーのインサイドキックはこうやってするんだよ、じゃ、やってみよう」と同じです。
こんな感じで中・高で指導されるので、次の問題になると解けなくなります。
They( )at Narita tomorrow.〈東北学院大〉
①arrived ②are arriving ③is going to arrive ④will be arrived
だいたい生徒は④を選びます。
「tomorrowがあるから、willかis[am,are]going toで、主語がTheyだからwillを使っている④が正解」という思考です。
しかし、実際の答えは②です。arriveは自動詞であるため受動態は作れません。
現在進行形(今していること)の延長線上に未来があります。「今、このブログを読んでいる。最後まで読み切るのは少し先の未来」です。
「なぜ、この選択肢がダメなのか」を考えさせる訓練をするのは高3ではなく高2です。高2で良質な問題を解きながら、各選択肢の何がダメなのかを考えさせます。
次の問題はどうでしょうか?
学校でも、多くの参考書でも「resembleは進行形に(原則)しない」と教えています。
本当は「『原則』しない」のであって、「絶対に進行形にしない」わけではありません。
Monica and Sarah( )each other more and more every day. 〈近畿大学〉
ア are resembled
イ are resembling
ウ have been resembled
エ have resembled
答えは「ウ」です。「毎日お互いにますます似てきている」という「動きのある変化(進行形の要素)」と「過去から現在まで徐々に(現在完了形の要素)」がくみ取れるからです。