英語の先生になったきっかけとは?
生徒から時々される質問の一つが「先生はなんで英語の先生になったん?」というものです。
実は、最初から「英語の先生」だったわけではありません。
自分が小中の時に通っていた塾でアルバイト講師を募集していましたので、大学生になって「バイトでも初めてみるか」と思って応募したのが講師生活のスタートです。
最初は「中学生の理科」の先生でした。
「外大に通っているんですけど・・・」と思いながら、教室責任者(私の元先生)から「西くんやったら何でもできるやろ」と言われ、強制的に理科の集団授業の先生をさせられました。
それが、実は私にとってものすごくプラスの経験になりました。
なぜならば、理科が苦手だったから、どうすれば分かりやすく生徒に伝えることができるのかをものすごく考えるきっかけを与えてくれたからです。過去の定期テストの問題も見て、出題傾向を確認したり高校入試の問題を解いたりしながら、徐々に知識を広げていきました。
アルバイト講師で勤務していた塾も、集団塾から個別塾に形態を変えていきましたので、私も様々な科目を教えさせていただきました。中学受験をはじめ、中学生には5科目、高校生には英語という具合です。教えながら、「数学が一番教えるのが好きやな」と感じるようになり、その塾で正社員を募集していたので、就活の一環として応募しました。
面接当日、「何の科目で模擬授業をされますか」と当時の人事のTさんから言われました。私は「数学でお願いします」と伝えると、「いや、英語の先生が足りへんから、英語をやってくれる?」と言われました。「えっ?」と驚きながら、英語の模擬授業をしました。何の内容だったか忘れましたが、無事採用されました。
ここから本格的に英語の先生になるのですが、授業は主に集団で中学生対象です。高校英語は「たまに」教える程度で、個別指導も併用しておりましたので、5科目教えていました。
だから、「なんで英語の先生になったん?」と質問されると、「英語の先生になるつもりやなかったんやけど、なんか知らんけど英語やねん」というのが私の回答です。
社員になってからは、英語の勉強をかなりしました。
「問題は解けるけど、説明できへん」
これが悩みでした。「なんでこうなるのか、説明しろって言われても、こうなるもんなあ」と思い、基礎的な文法書を読みまくったのを覚えています。「これが、間接疑問文って言うんか」「関係代名詞ってこんな理屈やったんや」など、目から鱗でした。
今は、独立して「英語専業」でやっていますが、振り返ると面白いですね。