英単語の舞台裏 ㉜

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2025/7/21


英単語の舞台裏 ㉜


Sophisticated

〜「高度さ」と「洗練された」二面性〜


こんにちは。

英語科のバックスターです。


今回取り上げるのは sophisticatedです


辞書では「洗練された」「高度な」と訳が出ています。


この言葉には、技術的や仕組み的な進化と、文化的な成熟という、少しニュアンスの異なる二つの顔があります。


たとえば、“a sophisticated security system” というとき、

それは単に新しい技術というよりも、複雑な仕組みを持ち、細部まで計算された完成度の高いものを指します。


進化というより、緻密さです。


一方、“a sophisticated sense of humor” のように人や感性に使うときもあります。

それは知識や経験だけでなく、それらが自然に滲み出た成熟したセンスを表すようなニュアンスです。


本物の深みや品のようなものがそこにはありますね。


技術に対して使えば「構造的な高度さ」を。


人物に使えば「内面的な洗練」を。


sophisticated という言葉には、そうしたふたつの奥行きが、静かに同居しています。


英検準一級の問題のリーディング本文でもよく出てくる言葉、sophisticated ですが、いかがでしたでしょうか。


では、また次回の舞台裏でお会いしましょう。

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