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夏期講習を受けても成績が上がらない子に、共通していること

2026/7/29

夏期講習をとったのに、思ったほど成績が上がらなかった。そんな経験はないでしょうか。

実は、講習そのものよりも「受けたあとの過ごし方」で結果は大きく変わります。

この記事では、夏期講習を成績アップにつなげるために家庭でできることを、オンライン家庭教師の視点でお話しします。

夏期講習は、受けただけでは成績に直結しにくいものです

夏期講習は、ふだんの学校の授業より内容の濃い、良質なインプットの時間です。

ただ、どんなに良い授業も、受け取った瞬間から少しずつ忘れていってしまいます。

ここが見落とされがちなところで、伸びる子と伸びない子の差は、授業の質そのものよりも「習ったことを持ち帰って、自分のものにできているか」で生まれています。

言いかえると、夏期講習は「受けて終わり」ではなく、「受けてからが本番」なのだと思います。

講習で伸びる子がやっている、3つのステップ

とはいえ、むずかしいことをしているわけではありません。

伸びていく子は、だいたい次の3ステップを自然に回しています。

① その日のうちに、習った問題を1問だけ自力で解き直す

全部でなくて大丈夫です。今日いちばん「なるほど」と思った問題を1問、解説を閉じて自分の力で解いてみる。これだけで、記憶への残り方がまったく変わります。

② 「なぜそう解くのか」を一言で言えるか確かめる

答えが合っているかよりも、理由を自分の言葉で説明できるかが大切です。説明できれば、それは本当に分かっている証拠。うまく言えなければ、まだ復習のサインだと考えてよいと思います。

③ 翌日、もう一度だけ解いて定着を確認する

人は一度で覚えきれないのが自然です。翌日にもう一度だけ同じ問題に触れておくと、定着の度合いがぐっと上がります。

この3ステップは、1問あたり数分で終わります。時間よりも、続けられるかどうかのほうが大事です。

実際にあった話:同じ講習を受けても、差がついた2人

以前、同じ夏期講習に通っていた中学2年生を2人、指導したことがあります。

授業はほとんど同じ内容でした。

ひとりは、講習を受けたあとはそのまま。もうひとりは、帰宅してからその日のうちに1問だけ解き直していました。

夏のあいだは、ほとんど差がないように見えました。けれど9月の実力テストで、後者のほうがはっきりと点を伸ばしていたのです。

特別なことをしたわけではありません。ただ、習ったことをその日のうちに一度自分の手で確かめる。その小さな積み重ねが、2か月後に形になったのだと思います。

「コマ数を増やせば安心なのでは」という不安について

夏になると、講習のコマ数をどれだけ入れるか悩まれる保護者の方は多いです。お気持ちはとてもよく分かります。

ただ、コマを増やすほどインプットも増え、消化しきれないまま次の授業が来てしまう、ということも起こりがちです。

大切なのは受けた数ではなく、一つひとつを持ち帰れているかどうか。

もし今、予定がびっしり埋まっているなら、コマを足すより「復習する時間」を先に確保してあげるほうが、結果につながりやすいかもしれません。

家庭でできる、たったひとつの声かけ

むずかしい管理は必要ありません。おすすめしたいのは、講習から帰ってきたお子さんに「今日はどんな問題を習ったの」と、1問だけ説明してもらうことです。

すらすら説明できたら、その日の内容はしっかり入っています。もし言葉に詰まるようなら、そこが復習のポイント。責める必要はまったくなくて、「じゃあ一緒にもう一回見てみようか」で十分です。やり方を少し変えるだけで、同じ講習がぐっと生きてきます。

よくある質問

Q. 夏期講習は、何コマくらい受けるのが適切ですか?

お子さんが復習まで回せる範囲が目安です。コマ数の多さより、受けた内容を持ち帰れているかを優先してあげてください。埋めすぎて消化不良になるより、少し余白があるくらいがちょうどよいことも多いです。

Q. 集団の夏期講習と個別、どちらがいいですか?

苦手をピンポイントで直したい場合は個別、全体の底上げや学習リズムづくりには集団が向いています。今いちばん困っていることがどちらに近いかで選ぶとよいと思います。

Q. 講習の復習は、1日どれくらいやればいいですか?

長さより頻度です。1日10分でも、その日のうちに1問触れておくことのほうが、週末にまとめて2時間やるより定着しやすいと感じています。

夏期講習は、受け方しだいで何倍にも生きてきます。

もし「復習のやり方が家庭だけではむずかしい」という場合は、私の指導でも、習ったことをその日のうちに定着させるところから一緒に取り組んでいます。

この夏の講習が、お子さんにとって実りあるものになりますように。

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