【定期テスト】夏休みの宿題を『こなす』だけの子が、2学期に点数を落とす理由
夏休みの宿題を全部終わらせても、2学期の定期テストで点が取れるとは限りません。
差がつくのは勉強量ではなく「やり方」です。
この記事では、平均点前後のお子さんが夏のうちに勉強のやり方を変え、2学期最初の定期テストで点数を伸ばすための具体的な手順を、オンライン家庭教師の視点でお伝えします。
「宿題を終わらせた」と「点が取れる」は、まったく別の作業です
夏休みの宿題は、ページを最後まで埋めれば「終わり」です。でも定期テストは、覚えた内容を自分の力で引き出して、初めて見る問題に使えるかどうかを問われます。この2つは、似ているようでまったく別の作業です。
たとえば、答えを見ながら埋めた40ページのワークと、答えを閉じて自力で解き直した5問。テストの点に直結するのは、間違いなく後者です。前者は「作業」、後者は「勉強」だからです。夏休みにたくさん時間をかけたのに9月のテストで結果が出ない子は、たいてい前者の「作業」に時間を使ってしまっています。
定期テスト対策は「3種類のミス」に分けると、一気にラクになる
点数が伸び悩む子ほど、間違いをぜんぶ「ケアレスミス」の一言で片づけてしまいます。でも、ミスには種類があって、種類ごとに直し方がまったく違います。まずは返ってきたテストの×印を、次の3つに仕分けてみてください。
① 計算・作業ミス(やり方は合っている)
解き方は分かっていたのに、途中の計算や写し間違いで落とした問題です。これは「やり方」の問題ではないので、対策は「確認の手順を1つ決める」だけ。たとえば「答えを出したら必ず問題文にもう一度戻る」といった小さな習慣で減らせます。
② 手順ミス(そもそも解き方があいまい)
実は、平均点前後の子がいちばん多く落としているのがこれです。「なんとなく分かったつもり」で、自力だと手が止まる。ここを①のケアレスミスだと勘違いすると、いくら見直しをしても直りません。対策は、解説を閉じて自力で最後まで再現できるか確認すること。再現できなければ、まだ「解ける」状態にはなっていません。
③ 読み違い・思い込みミス(条件を取り違えた)
「すべて選べ」「あてはまらないもの」といった問題文の条件を読み飛ばすタイプです。これは問題文に線や印をつける癖で大きく減ります。
この3つに仕分けるだけで、「何を直せばいいか分からない」が「今日は②を3問つぶす」に変わります。やることが具体的になるほど、点数は動きます。
【実際にあった話】ワークを3周したのに、平均点を割った中学生
以前、数学が60点台前半から平均点を割ってしまった中学2年生を担当したことがあります。
本人は「ワークは3周した」と言っていて、実際、机に向かう時間はしっかり取れていました。
そこで、返ってきたテストの×印を一緒に3種類へ仕分けてみたところ、8割が②の手順ミスでした。
3周したワークも、よく聞くと2周目以降は答えを半分覚えた状態で埋めていて、「解けた」ではなく「思い出せた」だけだったのです。
「じゃあ次は、×がついた問題だけ、答えを閉じてやってみようか」——やったのはこれだけです。
周回数を3周から1周に減らし、そのかわり×問題を自力で再現できるまでやり直す。
次の定期テストで、その子は前回から18点上がりました。
量を増やしたのではなく、やり方を変えただけです。
「でも、量をこなせば自然に伸びるのでは?」
こう思われる保護者の方は多いです。
そして、半分は正しいです。量は必要です。
ただし、量だけで伸びるのは「すでにやり方が正しい子」に限られます。
得意な子は、放っておいても正しいやり方で解いているので、こなすほど伸びます。
一方で、平均点前後の子が間違ったやり方のまま量をこなすと、「間違ったやり方が定着する」という逆効果になりがちです。だから順番が大事で、先にやり方を整えてから量を増やす。この順番が逆になっている子が、本当に多いのです。
平均点前後の子ほど、この夏に「やり方」を変えると一番伸びる
もともと得意な子は、やり方が多少雑でも点が取れてしまいます。でも平均点前後の子は、勉強量よりも「やり方を変えること」で最も大きく伸びる層です。そして夏休みは、学校の授業が止まる唯一の期間。新しい単元に追われずに、これまでのやり方をいったん作り直せる、1年で一番のチャンスです。
「たくさんやる夏」ではなく「正しくやり直す夏」に切り替える。それだけで、2学期最初のテストの手応えははっきり変わります。
よくある質問
Q. 夏休み、1日どれくらい定期テスト対策に時間をかければいいですか?
時間の長さより「×問題を自力で再現できたか」で区切るのがおすすめです。目安として1日30〜60分でも、正しいやり方で回せば十分に効果が出ます。長く座ること自体が目的にならないよう気をつけてください。
Q. ワークは何周すればいいですか?
周回数は目的ではありません。1周目で×がついた問題を、答えを閉じて自力で解けるようにすることがゴールです。全問を機械的に3周するより、×だけを確実につぶす1〜2周のほうが点に直結します。
Q. 苦手科目と得意科目、夏はどちらを優先すべきですか?
定期テストの平均点を上げたいなら、まず「あと一歩で点が取れる苦手科目」からです。まったく手がつかない科目より、②の手順ミスが多い科目のほうが、短期間で点数が動きやすいからです。
夏休みの残り時間で、お子さんの×印を一度3種類に仕分けてみてください。もし「うちの子はどのミスが多いのか判断がつかない」という場合は、私の指導でも、まずこの仕分けから一緒に始めています。やり方を変えれば、点数はまだ伸びます。
この先生のおすすめコース
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- 正負の数や方程式、図形など苦手な単元がある生徒さん
- 定期テストの点数をもっと上げたい生徒さん
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定期テスト対策におすすめの指導コース
- 勉強するってどういうこと?な方
- 学校のワークなど頑張っている割に点数がなかなか上がらない方
- 高校受験と定期試験は違うものと思ってしまっている方
- 定期テストに向けて、一から教えて欲しい方
- 定期テスト範囲の重要ポイント・解法を知りたい方
- 大学受験で化学を使いたい方
- 歴史は暗記ばかりでつまらないと思っている方
- 定期テストで高得点を目指したい方
- 日本史の分からないところを質問してみたい方、解説してほしい方
- 国語の成績を上げたい方
- 内申点の付け方を知りたい方
- 国語の定期テストの勉強方法が分からない方
- 用語や知識を暗記しても、実際の問題にどう活かすかピンとこない
- 将来は工学部や情報系の学部に進学したい、定期テストで安定して高得点を取りたい
- 定期テスト対策だけでなくITスキルまで指導できる先生