夏の勉強法:「過去問演習」と「復習法」を徹底解説
2025/7/29
夏は、入試問題にしっかり取り組む絶好の時期です。
しかし、ただ解くだけでは意味がありません。
「どう解いて」「どう復習するか」で、得点力には大きな差がつきます。
今回は、入試問題を最大限に活かすための勉強法を、具体的な3ステップで紹介します。
STEP1|まずは解いてみる:「今の実力」で勝負する
① 時間を計って解く
本番と同じ意識で取り組みましょう。
② 時間切れでも、最後までやり切る
制限時間内に終わらなくても大丈夫。
どこで時間切れになったかメモだけしておき、最後までやり切る。
合計で何分かかったのかも記録しておきましょう。
③ 丸付けと点数チェック
答え合わせをして、点数を出します。
細かい採点が難しい場合は、大問ごとの正答率をメモしておく。
STEP2|解いたあとの復習:「100%理解」まで持っていく
④ 見直し
正解でかつ自信があった問題はスキップしてOK
・間違えた問題
・正解だったけど不安だった問題
この2つをしっかり復習します。
⑤ わからないところは、必ず質問して解決
100%完璧に理解することが大切。
自分で考えてもわからなければ、
家庭教師、塾・学校の先生、英語が得意な友人などに聞きましょう。
AIも活用できます。
もし身近に質問できる人がいなくても、AIを活用すればかなりのことができます。
その使い方については、別のブログで詳しく紹介しますね。
STEP3|長文読解の復習:「覚える」を目的とした精読へ
⑥文法・整序英作の復習
文法問題や整序英作文は、間違えた問題が何も見ずにできるようなるまで何度も復習する。
⑦ 長文
復習では単語を覚えることがとにかく一番!
完全に理解したら、繰り返し読む
音読でも黙読でもかまいません。
「何回読んだらいいですか」という質問もよく受けます。
答えは「何回でもいいです」
決まりはないです。
「知らなかった単語を全部覚えるまで読みましょう」と答えています。
また単語を覚えることが主たる目的なので、2〜4回くらい全体を読んだら、あとは、知らなかった単語だけに視線をパッパッと移動させて、確認していったらいいです。
私が受験生だった頃
夏休みには長文は1日7題解いていました。
私の志望校だった上智大学・英語学科の入試では、90分の試験時間で長文が7題出題されていたからです。
1つの英文に最低でも7〜10個ほどは知らない単語があったと思います。
復習ではそれを全て覚えた。
1日あたり、7〜10語×7題=35〜70語。
読解を通して覚えました。
これを毎日繰り返していたため、1か月で1000〜2000語覚えました。
でも、意外に難しくない!
単語集で2000語…と言われると大変に思えますが、
長文の中で覚えると「文脈」があるし、
時間を計って解いている時や、復習で100%理解しようとする時にたくさん考えるので自然と印象に残るし、
文脈があるから、単語は結構覚えやすくなっています。
だから1日50語、100語もすんなり入ってきます。
文脈の中で単語を覚えると、単語集よりもずっと記憶に残りやすいです。
英語は「やった分だけ伸びる」科目
私は英語学科志望だったので、英語にはかなり時間をかけていました。
でも、医学部志望の皆さんは、英語以外にも
数学・化学・物理・生物…とやることが多く、
そこまで英語に時間はかけられませんね。
それでも、英語という科目は、やった分・覚えた分に比例して確実に伸びていく教科です。
逆に言えば、
時間さえかけ、たくさんの分量をやりさえすれば、
誰でも! 誰でも伸びていく、とても素直で正直な教科です。
だからこそ、
「英語で安定して得点したい」と思うなら、
それなりの努力は必要だ
ということは忘れないでください。
ただ、その努力を「できるだけ楽に」「効果的に」進める工夫は、たくさんあります。
今後のブログでは、そんなヒントもいろいろご紹介していきますね。
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