自学のすゝめ【ノート整理術】

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2024/11/28

こんにちは!

マナリンクで【中学生】

メインに指導しているタケウチです!


いやいや待っていましたよ。

やっと

【中学社会攻略】の続き

【地理について】

話してくれるんでしょ?


どれくらいの方に

読んでいただいてるのかは

定かではありませんが…

大変申し訳ございません。


急遽内容を変更いたしまして

今日は【ノート整理術】について

説明をしていきたいと思います。


勉強法はこうした方がいいよ!

なんてアドバイスしますが

それは


・適切にテキストが読み取れる

・適切にノートにまとめられる

・適切に要約できる

・適切に図示・図説できる


【前提】にあってこそです。

お困りの生徒さんがいらっしゃるので

その生徒さんのためにもこの

【ノート整理術】

についてお話をしていきたいと思います。


イメージとしては

学校の授業中というよりは

自学で【家でノートにまとめる】

を想定してください。


フローチャートは


①ノートとは?

②テキストの読み取り方

③ノートへの書き方

④言葉でだめなら…

⑤まとめ


で進めていきます。

それでは始めて行きましょう。


⭐ノートとは?⭐


さて…ノートとは?

というお話ですが

ノートって何でしょう?


・板書内容を写す・記録する?

・長い内容を短くまとめる?

・リストアップしておく?

・図や絵などを書く?

・忘れないための記録?


沢山出てきましたね。

これらは広い定義上

全てノートと呼べます。

ただし、もう少し深掘りしましょう。


以前紹介した模試ノート

思い出してみましょう。

あれは何をしていましたか?


・解いた軌跡を残しておく

・調べた内容を記録しておく

・自分が学んだことをまとめておく

・見直せるようチェックを入れておく

図やグラフなども書いておく


そうです。ノートは


・見やすく

・わかりやすく

・シンプルに

・まとめて

・記録しておく


ツールになります。

さて、逆の発想をしてみましょう。

ではどういうノートが駄目でしょうか?

思考回路のブログで説明しましたが

逆の発想でとらえてみましょう。


✖:見づらい

✖:わかりづらい

✖:複雑な文のまま

✖:まとまっていない

✖:記録として保存していない


このようなノートは

【全くもって意味がない】

ということがわかります。


ではここで自分のノートを見返してみましょう。

×の項目に1つでも該当していたら

それはノートとはいえません


ゴミ同然とは言いませんが

限りなくゴミに近い

無駄な努力の産物

といっても過言ではないです。

要件を満たせないのであれば

それはやらない方がいいです。


ではどうすれば【ノート】として

まとめることができるのでしょうか?


少し頭の中でこれからお話しする状況を

想像してみてください。


自学中に参考書で内容を調べた。

用語は知っているけど

意味はよくわかっていない。


例えば【インドの気候】について

自分は理解が足りていない。

問題集を解いてみたけど


・用語がわからない

・用語の意味がわからない

・用語を含めた全体像がわからない


という状況だったとします。

よくありますよね。

要は【何もわかっていない】状態

と仮定してください。


そんな時は参考書で調べましょう

サラッと先日ブログで紹介しましたが


参考書にはつらつらと

説明が書いてあります。

抜粋すると著作権にひっかかるので

僕の言葉で敢えて

参考書っぽく書いていきます。


インダス川とガンジス川での気候の違い

インドの二大河川はインダス川とガンジス川です。どちらもインドやその周辺地域の人々の生活や農業にとって非常に重要な役割を果たしています。インダス川はインド北西部からパキスタンを流れる川でパンジャブ地方やシンド地方を潤します。ヒマラヤ山脈の雪解け水を水源とし、一年を通して一定の水量があります。流域は乾燥気候が広がり灌漑が重要です。ガンジス川はインド北部から東部に広がるヒンドスタン平原を流れます。雨季のモンスーンによって水量が増えます。流域は湿潤で肥えた平野が広がり農業が盛んです。…


こんな感じで参考書は

書かれていませんか?

ではこれをノートにまとめるには

どうしたら良いのでしょうか?


次はここについて説明していきます。


⭐テキストの読み取り方⭐


さて、インドの気候

調べたいはずなのに


・インダス川?

・ガンジス川?

・ヒマラヤ山脈?

・パキスタン?

・パンジャブ地方?

・シンド地方?

・ヒンドスタン平原?

・モンスーン?

・灌漑?


たった数行の文なのに

これだけのワードがでてきました。

文の中に【気候】については

少しだけ書かれています。


ではどうやって


・ノートにまとめて

・取りこぼすことなく

・理解できるように

・記録しておく


までをやればいいでしょうか?


そうです。気づきましたか?

ノートに上手にまとめられない人

そもそも


・参考書の内容がわからない

・参考書の内容から読み取れない

どこが大事かわからない

・結局まとめられない

・ノートにそのまま書き写して終わり


という流れを辿ってしまいます。


ノートをまとめてください!

って指示を出すのは簡単ですが

ノートにまとめる以前の段階で

足踏みをしていることに気づくと

解消できる場合があります。


そう!

まずは参考書の読み取り方について

学んでいきましょう。


さて先ほどの長い文章。

もう一度載せておきましょう。


インドの二大河川はインダス川とガンジス川です。どちらもインドやその周辺地域の人々の生活や農業にとって非常に重要な役割を果たしています。インダス川はインド北西部からパキスタンを流れる川でパンジャブ地方やシンド地方を潤します。ヒマラヤ山脈の雪解け水を水源とし、一年を通して一定の水量があります。流域は乾燥気候が広がり灌漑が重要です。ガンジス川はインド北部から東部に広がるヒンドスタン平原を流れます。雨季のモンスーンによって水量が増えます。流域は湿潤で肥えた平野が広がり農業が盛んです。…


ではこれを読み解く手順を書きます。


ゴールを設定する

②わからない単語は全て拾う

③わからない単語の意味を調べる

④調べた内容を要約する

⑤もう一度本文を読み直す

⑥要約した内容を当てはめる

⑦読み解けたか確認する

⑧ゴールに向けて文を書いてみる

⑨削れるところを削る

⑩完成!


この①~⑩までをやって初めて

【文章を読み取れた】

と判断できます。

手順が多いですね。


ただ内容は至ってシンプルです。


・ゴールに向かって

・文中のわからない単語を全て

・調べて書き上げて

・本文に当てはめて

・自分が理解できればゴール!


ただそれだけです。

では具体例を挙げたので説明していきましょう。


まずはゴールを設定しましょう。

自分は何がしたいですか?

そう。インドの気候を調べたいんですよね。


ただ気候以外にも

沢山のわからない単語

書いてあります。

要はわからない状態で

文を読んだとしても

読み取れていないので

わからない単語を

まずは【拾い上げ】ましょう。


・インダス川?

・ガンジス川?

・ヒマラヤ山脈?

・パキスタン?

・パンジャブ地方?

・シンド地方?

・ヒンドスタン平原?

・モンスーン?

・灌漑?


どうでしょう。

今とりあえず拾い上げましたが

この単語全て【わかりますか】


ここでわかる・わからないの判断


・地図上のどこにあるのか?

何が有名か?

・用語の意味が一言でいえるか?


ここが焦点になります。

地名であれば地図帳を開きましょう。

場所を確認してどこにあるか

チェックしておきましょう。

そこの地方の名前が挙がるということは

何か意味があるはずです。

特産物なのか?気候なのか?

何故その単語が有名なのかまで

予測推測しましょう。

そしてモンスーンの意味はわかりますか?

わからなければ調べる

ちなみにインドのモンスーンは夏と冬で

吹いてくる方向が変わります。

そのような内容も全て調べ上げましょう。


では調べ上げました。


インダス川は地図で言うと

右【東】?左【西】?どっちですか?


ガンジス川は地図で言うと

右【東】?左【西】?どっちですか?


その流域には何平野がありますか?


モンスーンは何に影響を与えていますか?


乾燥地帯に川の水の量を維持し続けるには

何が必要ですか?


今質問した内容は

実はテキストのわからない単語を

全て調べ上げれば全て答えられます。


わかりましたか?

そもそもテキストを

【読み解く】時点で

調べなくてはいけないわけです。


結局気候については

【乾燥している地域】

【温暖で湿潤な地域】がある

ということがわかりましたね。


どうでしょう?

ゴールはたどり着きましたが

ゴールにたどり着くまでに調べた内容。

これは【放置】でいいでしょうか?


駄目ですよね笑


用語に対して説明文を漠然と書く

これだけで足りない理由がわかりましたか?

気候は【乾燥】と【温暖湿潤】な場所がある

だけで、ここはクリアではないです。


入試では先ほどの

質問形式のような問われ方も

されるかもしれません。


ではこの膨大に調べ上げた内容

どうすればいいですか?

そうです!

それをまとめるのがノートです。


⭐ノートへの書き方⭐


さて。気候を調べたいはずが

思わぬ寄り道を。

地図帳で場所を調べて

用語の意味を全て調べて

書いてある内容を要約。

やっとゴールに辿りついたけど

それまでの道のりはどうする?


その道のり

【ノート】に書きましょう。


まずは気候。

インドの気候

西は【乾燥気候】。東は【温暖湿潤気候】。

これがゴールでしたよね?


ではインダス川とガンジス川は?

区別ができますか?

区別をするために


パキスタンとインド北西:インダス川

インド北東:ガンジス川


と書いておけばよくないですか?


そしてモンスーンは季節風。

夏:南から北へ

冬:北から南へ


と書いておけばよくないですか?


ついでにパキスタンはインドの左隣。

じゃあ上は?ネパールがある。じゃあ左は?

下の近くにある島はスリランカ。


そんな感じでまとめておけばよくないですか?


気づきましたか?

今サラッとまとめましたが


テキストの内容をそのまま引用していません。

でも自分で見直したとき


・シンプルに

・漏れなく

・わかりやすく

・すぐに見返せる

・要約された


内容になっていませんか?


しかも気候以外

・地名と場所をまとめた

・季節風の定義・吹く方向をまとめた

というおまけまでついてきました。

これがノートに【まとめる】という作業です。


ちなみに季節風と気候は関連性があります。

言葉で書くと


夏:南から吹くモンスーンが西ガーツ山脈にぶつかる。その際山脈の左側は熱帯雨林気候になり右側はステップもしくはサバナ気候になる。パキスタン周辺はモンスーンの影響を受けないので小雨。なので砂漠気候。


冬:北から吹くモンスーンがヒマラヤ山脈で全て受け止められる。ヒマラヤ山脈の北側はツンドラもしくは亜寒帯の気候になる。一方でヒマラヤ山脈の南側は全て風が食い止められたので冬場でも冷たい風がほぼ吹かない。したがってガンジス川周辺は水の量も豊富で気温も高い。そして雨が降らないので冬季温暖少雨気候になる。


参考書で調べるとこう書いてあると思います。

あれ?

乾燥と温暖湿潤以外にもありましたね。

しかもモンスーンを調べたら発覚した

この新事実…。


ではこの内容そのまま

ノートに書いておきますか?

確かにいいとは思います。

参考書丸写しではなく

【自分の頭の中で】まとめて書き出した文

であれば問題ないです。


ただよく考えてみてください。

参考書の文も読み取れず

手順を追ってやっと読み取った内容。

でもこれだけ多い情報量。

更に要約してもいいですが

大変じゃないですか?


そこで最後のトピックスになります。


⭐言葉でだめなら…⭐


ここだけ【???】なタイトルですが

もうわかりましたね?


言葉で書こうと思っても


・うまく要約できない

・どうまとめればいいかわからない

・情報量が多すぎる


この場合どうすればいいかになります。


図説を使う

グラフを使う


以上です。


そうです。特に【理科】【社会】は

この図説・グラフを使うことにより


・理解を早める

・無駄にまとめなくて済む

・1つで多くの情報が得られる


といった恩恵を受けやすいです。


この図を見てみてください。



そもそも気候の特色を知らなければ

この図は元も子もないのですが…


インド各所の


・気候の種類

・川の位置関係

・わかりやすい色分け


がされていませんか?


じゃあこの図をぺたっと貼っておけばOK?

でしょうか?


図説は確かに便利です。

グラフも確かに便利です。

言葉を書かなくてもいいからですよね。


でもよく考えてみてください。


・気候の区別できてます?

・なんでこの気候なのか説明できます?

・この図ってそもそも何を伝えたいのかな?


この3つが即答できない時点で

図のコピペだけで終わらせないでください。

具体例として説明していきましょう。


まずインドの南西部。

ここは熱帯モンスーン気候ってなってますよね?なんで同じ対陸続きなのに一部分が熱帯の気候なのでしょうか?地図帳を見てみてください。西ガーツ山脈がありませんか?しかも夏場はどっちからどっちへ季節風が吹いてきますか?そうです。南から湿った季節風が吹いてきます。それが西ガーツ山脈に当たることにより雲が遮られそこに雨が降ります。だから夏場に沢山の雨が降る。だから熱帯モンスーン気候なのです。


ではインドの北西部。

パキスタンがありますよね。何故ここは砂漠気候なのでしょうか?そうです。ここに夏場は湿った季節風が吹かないからです。雲がなければ雨が降らない。雨が降らなければ乾燥する。だからここら一帯は乾燥地域で砂漠気候などになるのです。


ではインドの北東部。

北側には巨大なヒマラヤ山脈。冬場はモンスーンの影響はヒマラヤ山脈が壁になってくれて一切受けません。夏場は近くを流れるガンジス川のお陰で水はある。南から吹くモンスーンの影響も多少はあり適度に雨が降る。したがって夏と冬の気温差が少ない年中あまり変化がない温暖で冬季は雨が少ない気候になります。


ではデカン高原が広がるインド中心部。

夏場は西ガーツ山脈がある程度モンスーンをガードはしてくれるけど雲はやってくる。雨が降る。ただし熱帯雨林気候のようなスコールみたいな雨は降らない。一方で冬場はヒマラヤ山脈の恩恵もあり冷たい空気は一切吹いてこない。したがって、雨季と乾季があり雨はさほど降らない。だからステップ・サバナ気候になっている。


最後にヒマラヤ山脈の北側。

夏場は南から吹くモンスーンがヒマラヤ山脈によってガードされるので湿った空気は一切流れてこない。雨はほぼ降らない。一方で冬場は北から吹くモンスーンがヒマラヤ山脈で受け止められるため、冷たい乾燥した空気がそこに停滞する。だから雪はさほど降らないけどとにかく寒い。だから亜寒帯の気候になっている。


いかがでしたか?


たった一枚の画像ですが

その画像の中にこれだけの【情報量】

含まれているのです。


逆を言えばこの一枚の画像だけで

上記のような説明が出来てない時点で

画像をペッと貼り付けて

終わりにしちゃいけないって事です。


じゃあどうすりゃいいんか?

という話になりますが


画像をペッと貼り付けたら

そこに→【矢印】を引っ張って

【要約した内容】を書いておけば

良くないですか?


インド南西部

・モンスーン南から

・湿った空気で雨沢山

・西ガーツ山脈がある影響


インド北西部

・モンスーンの影響少

・インダス川あり

・雨降らず乾燥している


こんな感じで


【シンプルに】

【大事な用語だけを】

【見やすく】

【箇条書きで】


書いておけばいいですよね。


よくわからければ

一週間後ぐらいに

自分がまとめたノート見返してください。


その時に【5秒以内】

すぐに思い出せれば

【しっかりまとまっている】ノートです。

そこで何分もそのノートを眺めたり

すぐに思い出せなければ

ノートを作った意味がありません。


そこで自分のノートが

【宝物】【ゴミ】なのか

判断することが出来ます。

ではまとめに入ります。


⭐まとめ⭐


まとめに入りましょう。


✅ノートとは?


ノートとは


・見やすく

・わかりやすく

・シンプルに

・まとめて

・記録しておく


ツールでしたね。

この要件を満たせないノートは不要です。


✅テキストの読み取り方


ノートにまとめる前に

テキストが読み取れなくては

意味がないですね。

読み取り方の手順


①ゴールを設定する

②わからない単語は全て拾う

③わからない単語の意味を調べる

④調べた内容を要約する

⑤もう一度本文を読み直す

⑥要約した内容を当てはめる

⑦読み解けたか確認する

⑧ゴールに向けて文を書いてみる

⑨削れるところを削る

⑩完成!


でしたね?

この手順を踏んで

参考書の内容を解読しましょう。


✅ノートへの書き方


解読が終わり次第

ノートへまとめましょう。

自分で見直したとき


・シンプルに

・漏れなく

・わかりやすく

・すぐに見返せる

・要約された


内容になっているようにしましょう。

ここはトレーニングあるのみです。


✅言葉でだめなら…


ただあまりにも情報が多すぎて

要約が困難である。

文字ばっかりになってしまう場合は

図説・図示を意識する。

でしたね?


図説・グラフを使うことにより


・理解を早める

・無駄にまとめなくて済む

・1つで多くの情報が得られる


といった恩恵を受けやすいです。


ただし、図だけをコピペして終了

にしないでください

その図の中の情報が全て

【自分の口で】説明できない限り

図に矢印で補足の情報を書き足しましょう。


【シンプルに】

【大事な用語だけを】

【見やすく】

【箇条書きで】


書く…でしたよね?


一週間後に自分がまとめた

ノートを見てみましょう。

その時に【5秒以内】

その内容が思い出せれば


ミッションクリアです。


なんだったっけ?と唸るようなノートは

いりません。

作らなくていいです。


どうでしょう?

たかがノートされどノート。


でもこのノートを

ちゃんと整理するかしないかで

自分の勉強効率が大幅に変わります。


学ぶ初回の段階では

効率とか無駄は度外視しろ

言ったじゃん?

ってツッコミが来そうですが


・明らかに

・無駄だとわかっている


行為に対しては

回避した方がいいですよね。

要は丁寧に説明されているのに

それでも無駄を続けている…

これは【本当に無駄】です。


そこで足踏みしていると

話は別になります。


一度にこの内容頭に入れるのは

【絶対に無理】なので


何度も読み直していただいて

自分のノートの質を

あげていってください。


よーしわかった!という方は

いいねお願いします。

励みになります。


少し本業が忙しくなるのと

担当している生徒さんが

受験も近くなる都合で

ブログ更新少しゆっくりになります。


また気長にお待ちいただければなと思います。


それではまたお会いしましょう!!!

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