理科

理科が苦手な子ほど、“ノートより○○”が効果的。アウトプット型・家庭学習のすゝめ

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2025/7/15

「理科が苦手で…」

「教科書を読んでも、なぜかテストでは点が取れない…」


多くの中学生と接していると、こういったお悩みをよく聞きます。

特に中学の後半に入ると、内容が複雑になり、用語も一気に増えてきます。

理科は「とりあえず覚える」では通用しにくくなる科目の一つです。


理科が苦手な子の多くは、次のような壁にぶつかっています。


・言葉の意味がふわっとしている(例:化学変化とは? なんとなくしか説明できない)

・イメージがつかめない(例:音の伝わり方や力の働き方が実感できない)

・知識が整理できていない(例:植物のつくりや地層が暗記だけでつながっていない)


これらは、ノートにまとめるだけの勉強ではなかなか改善しません。

必要なのは、「アウトプット=自分で説明してみる」練習です。


そこで・・・理科が苦手な子におすすめの5つの勉強法を紹介します。


① 口に出して説明してみる

「光合成って何?」と聞かれたとき、教科書を見ずに自分の言葉で説明できるか試してみましょう。

正確な定義でなくても、自分なりに話せれば第一歩です。


② 図やグラフを“見ずに”描いてみる

水の状態変化、音の波、力のベクトルなど。

白紙に再現できるかどうかが理解度の目安になります。


③ 選択問題→記述問題にレベルアップ

問題集の選択肢をあえて隠し、自分の言葉で説明する練習に切り替えると、記述対策にもつながります。


④ 間違えた問題を“原因別”に整理する

間違えた理由を「知識不足」「言葉の誤解」「設問形式に慣れていない」などに分類してみましょう。


⑤ “間違いノート”を作る

どんなミスをしたか、次にどうすればよかったかだけを1行ずつまとめるノートを作ると、復習に役立ちます。



私の授業でも、こうしたアウトプットの積み重ねを意識しています。

授業中に出たつまずきは記録しておき、生徒さんごとに「復習プリント」に再構成しています。

必要に応じて図解や確認問題も加えますが、毎回の授業内容に合わせてカスタマイズしています。このプリントを家庭学習でも活用することで、授業とのつながりが生まれ、定着率も高まります。


理科は読む・聞くだけでは点数が伸びにくい教科です。

自分の言葉で説明する、図を描き直す、ミスを整理する——

こうしたアウトプットを重ねることで、理解が深まり、苦手意識も少しずつ減っていきます。


ご家庭でも、ノートまとめより「口で説明してみようか」「図を描けるかな?」という問いかけを、ぜひ一度試してみてください。

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