オンライン家庭教師マナリンク

【実践編】試験範囲表をバラバラに分解せよ!プロが教える「WBS(タスク一覧)」の作り方

2026/6/12

前回の記事で、試験2週間前には範囲表を「1時間単位のタスク」に細分化(WBS化)することが最重要だとお伝えしました。

今回は「じゃあ、具体的にどうやるの?」という疑問に答えるための実践編です。

ここに、ある中学校の一般的な「数学の試験範囲表」があります。これをプロの目線で、今日から使えるスケジュールにまでバラバラに解体していくプロセスを実況中継します。

今回のお題:この範囲表を解体します

【中学2年・数学の試験範囲】

  • 教科書:P14 〜 P45(連立方程式の計算〜文章題)

  • 学校のワーク:P10 〜 P35(A問題・B問題ともに)

  • 提出物:ワークの範囲をノートに解いて試験当日に提出

一見すると、よくある普通の範囲表です。これをそのまま「毎日5ページずつやろう」と計画するのが、破綻への第一歩。

では、PMの技術を使って、3つのステップで解体していきましょう。

STEP 1:まずは「スコープ(やるべきこと)」を絞り込む

前回の鉄則通り、まずは「全部を平均的にやらない」ための仕分けです。

生徒本人にワークのページをパラパラとめくらせ、以下の3つに印(○△×)をつけさせます。

  • ○(得意): 連立方程式の基本計算(すでにスラスラ解ける)

  • △(不安): 代入法・加減法のちょっと複雑な計算(解ける時と間違える時がある)

  • ×(苦手): 連立方程式の「文章題(速さ・割合)」(解説を見ないと無理)

この結果、今回のメインスコープ(絶対に時間をかけるべきクリティカルパス)は「×の文章題」と「△の複雑な計算」に決定しました。○の基本計算は「前日の最終確認」までスコープから除外(後回し)します。

STEP 2:塊を「1時間単位」のタスクにバラバラにする(WBS化)

ここが本番です。塊を、今日実行できる「小さな作業」に分解します。数学のワーク(全25ページ分)を、以下のように分解して名前をつけます。

  • タスクA: ワークP10〜15(基本計算)の「奇数番号」だけをハイスピードで解く(目標:40分)

  • タスクB: ワークP16〜23(複雑な計算)の「間違えた問題」の解き直し(目標:60分)

  • タスクC: 教科書の文章題の例題を、ノートに丸写しして構造を理解する(目標:40分)

  • タスクD: ワークP24〜30(文章題A問題)を、解説を見ながら1問ずつ解く(目標:60分)

  • タスクE: ワークP31〜35(文章題B問題)に挑戦し、バツがついたものに付箋を貼る(目標:60分)

ポイント: 「ワークを進める」ではなく、「何を、どういう状態で、何分で終わらせるか」まで細かく言葉にすること。これがWBS(作業分解)の正体です。

STEP 3:2週間のカレンダーに「配置」する

バラバラにしたタスクを、カレンダーにパズルのようにはめ込んでいきます。

ここでもPMのルール「重いタスク(クリティカルパス)は前半に置く」を発動させます。

  • 1週目の前半(最初の4日間): 最もエネルギーを使う「タスクC」「タスクD」(苦手な文章題のインプット)をここに配置。ここが一番の山場です。

  • 1週目の後半: 「タスクB」「タスクE」で、少し手を動かす演習を入れます。

  • 2週目の前半: 1週目で「バツ」がついた問題だけの「2周目(解き直し)」を配置。

  • 2週目の後半(試験直前): ここで初めて、スコープ外にしていた「タスクA(得意な基本計算)」を引っ張り出してきて、最終チェックとスピード強化を行います。

まとめ:計画が細かければ、迷う時間はゼロになる

ここまで分解してカレンダーに落とし込むと、子供が机に向かった瞬間に「さて、今日は何からやろうかな…」と悩む時間が完全にゼロになります。

「机に向かったら、目の前にある『1時間のタスク』をただ淡々とこなすだけ」

この状態を作ることこそが、WBSを作る最大の目的です。

2週間前、まずはノートを1冊用意して、お子様と一緒に範囲表の「解体作業」から始めてみませんか?

このブログを書いた先生

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

定期テスト対策におすすめの指導コース

中学数学月額コース
置いてけぼりからの脱出【中学数学基礎徹底講座】
無料体験あり
置いてけぼりからの脱出【中学数学基礎徹底講座】
16,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
中学1〜3年生
  • 中学校に入って数学がわからなくなった
  • 学校の授業がチンプンカンプン
  • 定期テストで50点に届かない
コースの詳細を見る
18,000
60(全4回)
高校1〜3年生
  • 物理が苦手で,ひとりでテスト対策すると挫折してしまう生徒さん
  • とにかくテストの点数を上げるため,わかりやすい解説で,丁寧に教えてもらいたい生徒さん
  • 他の苦手な科目も合わせて聞きたい生徒さん
コースの詳細を見る
7,000
60(全1回)
高校1〜3年生
  • とにかく化学が苦手、分からない、嫌い!何とかしたい!そんな生徒さんにおすすめ
  • 基礎からしっかり理解して、苦手な化学の内容を克服しましょう!「ここが分からない!」を解決しましょう!
  • 化学が分かるように、やさしく教えてもらいたい、化学を好きな科目に変えて欲しい、という生徒さん向け!
コースの詳細を見る
公民月額コース
【+20点UP!】はじめての定期テスト「公共」
三者面談あり
無料体験あり
【+20点UP!】はじめての定期テスト「公共」
24,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
高校1〜3年生、浪人生
  • はじめて「公共」を勉強する高校生の皆さんにお薦めです。
  • 定期テスト対策を重視したい生徒さんにお薦めです。
  • 大学受験(共通テスト・国公立大学・私大)で「公共」を選択したい生徒さんにお薦めです。
コースの詳細を見る
英語月額コース
[英単語]覚えるだけで終わらせない!語彙力アップ講座
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
[英単語]覚えるだけで終わらせない!語彙力アップ講座
18,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
中学1〜3年生
  • 英単語を覚えるのがとにかく苦手...という生徒さんにおすすめです。
  • 英単語を覚えて語彙力アップを狙いたい!という生徒さんにおすすめです。
  • 英単語を長文や英作文などにどのように応用したらいいか知りたい!という生徒さんにおすすめです。
コースの詳細を見る

この先生の他のブログ

タケウチの写真

「明日から本気出す」は人間の本能。プロマネが教える、子どものサボりを防ぐ「バッファ隠し」の技術

2026/7/20
「夏休みはまだ40日もあるから、明日から頑張る」そう言ってYouTubeやゲームに没頭し、気がつけば8月も後半……。毎年繰り返されるこの光景に、胃を痛めている保護者の方は多いはずです。何度怒っても直らない我が子を見て、「どうしてこの子はこんなに計画性がないのだろう」と嘆きたくもなりますよね。ですが、...
続きを読む
タケウチの写真

夏休みを「40日間のプロジェクト」に変える!計画倒れを防ぐプロマネ5つの武器(プロローグ)

2026/7/20
「夏休みの計画を立てたのに、3日で終わってしまった」「8月末になって、泣きながら宿題をやっている」毎年、夏休みになると多くのご家庭からこのような相談をいただきます。そして多くの人が「うちの子には根性がないから」「やる気がないから」と、子どもの精神論にしてしまいがちです。ですが、教育の現場で多くの生徒...
続きを読む
タケウチの写真

「なぜ?」がわからない人へ。大人のプロが使う、勉強の「Why・What・How」を絶対に混同しない方法

2026/7/4
前回のブログで、「What(丸暗記)」ではなく「Why(探究)」の学びが、応用力をつけるために不可欠だというお話をしました。すると、生徒さんや保護者様からこのような疑問をいただくことがあります。「先生、言いたいことは分かります。でも、**そもそも勉強において『Why(なぜ)』ってどうやって見つければ...
続きを読む
タケウチの写真

「公式を覚えたのに解けない」を卒業する。成績が伸びる人がやっている「Why(なぜ)」の探究

2026/7/4
「単語や公式は必死に暗記しているのに、少しひねられた問題になると全く解けなくなる」「勉強時間は長いのに、模試の初見問題で点数が取れない」こんにちは、講師のタケウチです。もし、お子さんがこのような状態で行き詰まっているとしたら、それは努力の量が足りないのではなく、**勉強の「ベクトル」がズレている可能...
続きを読む