最強のマインド:“できないこと”を喜ぶ力
みなさんこんにちは!講師の富岡です◎
みなさんは、“できない”という言葉にどのような印象を抱きますか?
おそらくネガティブな印象を受けるのではないでしょうか?
そりゃもちろん、できないよりかはできたほうがいいだろうと思うのは、ごく自然な感情です。
ですが、受験の世界はおかしなもので、“逆”なんです。
受験の世界では、“できない”ことを喜べる者が勝者です!!
何を言っているんだ?と思われるかもしれません。
実際に、受験生は日々“できない”問題に出くわして意気消沈していることでしょう。
「あーなんて自分はダメなのだろう。」
「こんな問題も解けないなんて…」
そういうマインドに陥りがちですね。
日々不安と焦燥の中で勉強しているわけですから、気持ち的にも余裕がないのは痛いほどわかります。
ですが、受験では、その“できない”問題だけが今のあなたをグッと引き上げてくれる問題なのです。
反対に“できる”問題ばかりやっていては、その世界に安住して進歩がありません。
そう、“できる”問題にあなたを成長させる養分はほとんどないのです。
よく「コンフォートゾーン」と言われるものです。
コンフォートゾーンとは、自分にとって都合がいい世界、と思って欲しいのです。
そこは快適で、過ごしやすいかもしれません。
しかし、受験に必要な“成長”は一切ないと思ってください。
自分が解ける問題にしか囲まれていないというのは実に不幸なことです。
だって何の成長もないのだから。
受験というのは、人生の中で訪れる数少ないビッグイベントです。
それは、今の自分の殻を破り、コンフォートゾーンから抜け出していくことを要求されるからです。
普段人はコンフォートゾーンにいます。
できるだけ快適に過ごしたいですからね。
ですが、人生には、そのゾーンを抜け出さなければならない瞬間というものが訪れるものです。
その瞬間の一つが受験なのです。
受験では、今までの価値観が一気に逆転します。
そう、“できない”とか“わからない”とか“解けない”の方に価値が置かれるのです。
こうした問題に出くわしたときの反応で、その後に勝利を掴むかどうかが変わってくるのです。
ここで、「できないから嫌になった」という人は、残念ながらそこで成長は止まるでしょう。
コンフォートゾーンへ逆戻りです。
一方で、「できない“から”価値がある」と思って果敢に取り組める人は、一気に成長を見せるでしょう。
概して“できない”問題は、コンフォートゾーンの外側にあるものです。
それは苦味のある滋養成分に似ています。
栄養価が非常に高い分、苦味があって普段ならあまり口にしたくない、そんなものです。
さて、そうした問題に対峙し続けるのが受験です。
“できない”問題に出くわすことを喜びと捉えられるマインドが最強だということになりませんか?
本当は、こうした問題たちはあなたの敵では無いのです。
むしろあなたを引っ張り上げようと手を差し伸べてくれているのです。
どうか若いうちにこのマインドを身につけて欲しいのです。
未知の課題を楽しんで欲しいのです。
受験で余裕がないだろうからこそあえて申し上げるのです。
できる問題ばかりやって安心を買うべからず。
“できないこと”を喜ぶ力を受験を通して培ってください。
この力を手に入れた人は、はっきり言って最強です。
このマインドの持ち主が、少なくとも受験で負けることはないのです。