推しの先生
2025/8/21
「推し先生」の見つけ方——情報過多時代の勉強パートナー論
「先生」と聞くと、あなたはどんな人を思い浮かべますか?
学校の先生、塾の先生、それとも最近流行りのYouTubeの教育系クリエイターでしょうか。今、私たちの周りには本当にたくさんの「先生」が溢れています。AI講師もいれば、オンライン家庭教師もいます。こんなに選択肢が多いと、かえって「どの先生を選べばいいんだろう?」と迷ってしまいますよね。
この記事では、40年以上にわたり教育の現場で多くの生徒と向き合ってきたプロの視点から、あなたにぴったりの「推し先生」を見つけるためのヒントをお伝えします。
知識だけじゃない。「先生」に求められる新しい力
かつての先生は、生徒が知らない「知識」を教える存在でした。でも、今は違います。教科書や参考書、インターネットで調べれば、たいていの知識は手に入ります。
では、今の時代に先生に求められる力とは何でしょうか?それは、「学びの面白さを伝え、生徒の意欲を引き出す力」です。
あるベテランの先生は言います。「生徒に『なぜ勉強するの?』と聞かれたら、『テストでいい点を取るため』と答えるのはプロじゃない。その教科が持つ奥深さや、社会とのつながりを語って、『知りたい!』と思わせるのがプロの仕事なんだ」。
先生の役割は、単に答えを教えることではなく、生徒が自ら「もっと知りたい」と思えるような、学びへの情熱に火をつけることなのです。
相性は“好き嫌い”じゃない。学習スタイルのフィット感
誰にでも「この先生の授業はわかりやすい!」と感じる先生と、「なんだか話が頭に入ってこないな…」と感じる先生がいるはずです。これこそが「相性」です。
相性とは、単なる好き嫌いではありません。あなたの学習スタイルと、先生の教え方がどれだけフィットするか、ということです。
* じっくり派のあなたは、一つの問題を多角的に解説してくれる先生が合うかもしれません。
* テンポ重視派のあなたは、サクサクとポイントを押さえてくれる先生がいいでしょう。
* 視覚派のあなたは、板書や図解が丁寧な先生がしっくりくるはずです。
「周りのみんながいいって言うから」という理由だけで先生を選ぶのは危険です。試しに授業を受けてみたり、話を聞いてみたりして、あなたが「この先生となら頑張れそう」と思えるかどうかを大切にしてください。
「先生」は学びの伴走者
受験は長距離マラソンです。ときには思うように成績が伸びず、立ち止まりたくなる日もあるでしょう。そんなとき、あなたのそばにいてくれるのが「先生」です。
勉強のやり方を教えてくれるだけでなく、精神的な支えになってくれる存在。
「この問題は難しいよね。でも、ここまで頑張れた君ならきっとできるよ」
「最近ちょっと疲れてるみたいだね。無理しないで、まずはここから一緒にやってみようか」
こうした温かい言葉や、さりげない気遣いは、AIや動画では得られない、人と人とのコミュニケーションから生まれるものです。あなたの不安や悩みに真摯に耳を傾け、一緒にゴールを目指してくれる、そんな「伴走者」を見つけることが、受験を乗り切る大きな力になります。
あなただけの「推し先生」を見つけよう。
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