証明④ 言葉の持つ意味から推測し、日常と関連付ける【社会】
2024/4/22
国語が他教科を勉強する上でどれほど重要なのか。
予告通り、今日も社会の「地理的分野」を例に証明していきます。
早速次の問題を解いてみましょう。
【北陸では、伝統的な工芸品を生産する地場産業が農家の副業から発達した。北陸で、これらの地場産業が発達した理由を、自然条件を含めた地域の特徴から簡潔に述べなさい。(宮城)】
北陸とは中部地方を3つに分けたうちの1つで、新潟県・富山県・石川県・福井県の4つを指します。
北陸では伝統工芸品などの地場産業が盛んで、ナイフやフォークなどの洋食器は新潟県が、銅像や銅器は富山県が、金箔は石川県が、眼鏡フレームは福井県が国内生産日本一を誇ります。
では、なぜ、北陸では地場産業が発達したのか。
問題のキーワード「農家の副業」に注目して考えていきましょう。
米や野菜、果物…
全国各地の農家の方々のおかげで、私達の食卓は彩られています。
実際に食べてみて感じたのですが、同じ米でも福岡県と新潟県では全然違います。
福岡県産「夢つくし」はつやつやで柔らかく、粘りが少ないのに対し、新潟県産「コシヒカリ」は粘りがあってもちもちで、甘みが強いのが特徴です。
作物は育てる環境に非常に影響を受けるので、気候や地形によっては向き不向きもあります。
特に北陸は冬に異常なほど雪が降るため、農家の方々は作物が育たないという圧倒的ハンデを背負っています。
そこで、昔の人々は生き抜くために、農作業以外でできる仕事を始めたのです。
- 漆を塗ることで軽くて割れにくく、殺菌性もある器を作り出す(例.輪島塗)
- 色染めした糸を縦横に組み合わせ、様々な模様の布地を作り出す(例.加賀友禅)
寒い時期に家の中でできるこれらの副業が様々な技術を生み、今日まで受け継がれてきたからこそ、世界に誇る日本の伝統工芸品へと成長したのです。
【答】雪で作物が育たない冬に農作業以外の仕事を始めたことで生まれた様々な技術が受け継がれてきたから。
今では簡単に解ける地理の記述問題も、高校受験時は本当に苦手で、ひたすら暗記していました。
詰め込んだだけの知識はいずれ忘れるし、応用することもできません。
これは私が身を持って証明しています。
今は本当にいい時代になりました。
昔と違って塾に行かなくても、参考書を買わなくても、ネットを検索しただけで簡単に有益な情報を得られるのですから。
一人でも多くの人がこのブログに触れ、受験に役立ててくれれば幸いです。
p.s. 地理の問題解説は明日で最後にします。
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