【読解力UP講座p4】「問いかけ」があったらその「答え」を必ず確認する。
2024/10/10
文章の中で、「これは一体なぜなのか」や「どのようにして行ってきたのだろうか」という表現を見たことがありませんか。
筆者が自分の考えを説明する文章なのに、どうしてこのような「問いかけ」の表現が使われているのでしょうか。
実は、論説文の中で登場する「問いかけ」は「問題提起(もんだいていき)」の役割をしています。
「問題提起」とは、相手に問題や課題を投げかけることです。筆者は、読者に疑問文で問いかけることによって「問題提起(もんだいていき)」をして、読者にも考えてもらいたいと思っているのです。
また読者にもその問題について考えてもらうことは、自分の考えを説明するきっかけきっかけづくりにもなります。
そして、もしも「問いかけ」だけがあって「答え」がなかったら、全然スッキリしないですよね。ですから、本文には必ず「問いかけ」に対する「答え」が書かれてあります。
「問いかけ」が出てきたら、その答えを探しながら読んでいくようにしましょう。
「答え」は「問いかけ」のすぐ後に書かれることもありますが、その内容が本文のテーマに深く関わるようなものである場合、本文後半に「結論」として書かれることも多くなります。
筆者の主張につながる重要な部分ですので、しっかりチェックしましょう。
「もっと知りたい」「実際に活かせる文章で練習したい」と思った方は、ぜひお問い合わせください!
この先生の他のブログ
①普段の読書ならば、じっくりと時間をかけて読んだり、何度も読み返したりすることができます。込み入った内容の文章であれば、そうしないとなかなか内容が頭に入ってこないことも多いかもしれません。 ②しかし、テストには制限時間があるのでそのような方法は取れませんよね。一度の読みで内容を十分に把握するためには...
説明的文章(論説文)の読解では、「筆者の主張」を読み取ることが最も重要です。設問で聞かれている・聞かれていないに関わらず、「筆者の主張はこういうことだな」と理解しながら読み進めることができれば、文章全体の理解も格段にしやすくなるのです。今回は、「筆者の主張」を見つける目印となる言葉を一部紹介しましょ...
みなさんは、普段論説文を読み始めるとき、その目的を意識していますか?「文章を読む目的ってなに?設問に答えることってこと?」そんな言葉が聞こえてきそうですが、それではきっと文章中の大事なポイントを見落としてしまうことでしょう。 論説文を読むときの目的とは、筆者の主張をつかむことです。筆者は自分の意見を...