【読解力UP講座p1】何度も繰り返される「キーワード」は必ずチェックする。
2024/10/2
みなさんは、普段論説文を読み始めるとき、その目的を意識していますか?
「文章を読む目的ってなに?設問に答えることってこと?」
そんな言葉が聞こえてきそうですが、それではきっと文章中の大事なポイントを見落としてしまうことでしょう。
論説文を読むときの目的とは、筆者の主張をつかむことです。
筆者は自分の意見を伝えるために文章を書いているので、論説文の読解では、その主張を正しくつかむことが最大の目的になるのです。
そして、筆者は自分の主張が確実に伝わるように、考えの核となる言葉や内容を繰り返し書いています。
ですから、論説文を読む際には、何度も繰り返される言葉(キーワード)に注目することが大切なのです。
これらは、記述解答を書く際に絶対に外せない要素になったり、選択問題で正解を選ぶ際の判断基準になったりします。
こう聞くと、何度も繰り返される言葉なら特に意識することなく気づけそうな気がしてきますが、そう簡単ではありません。
「キーワード」は全く同じ言葉ではなく、似たような表現に言い換えられている場合も多いのです。
「同じ言葉」だけでなく「同じ内容」にも注意して読んでいくことが、読解技術の一つです。
【問題】
何度も繰り返される言葉(キーワード)に注目することが大切とありますが、なぜですか。
40字以内で説明しなさい。
この先生の他のブログ
文章の中で、「これは一体なぜなのか」や「どのようにして行ってきたのだろうか」という表現を見たことがありませんか。筆者が自分の考えを説明する文章なのに、どうしてこのような「問いかけ」の表現が使われているのでしょうか。実は、論説文の中で登場する「問いかけ」は「問題提起(もんだいていき)」の役割をしていま...
①普段の読書ならば、じっくりと時間をかけて読んだり、何度も読み返したりすることができます。込み入った内容の文章であれば、そうしないとなかなか内容が頭に入ってこないことも多いかもしれません。 ②しかし、テストには制限時間があるのでそのような方法は取れませんよね。一度の読みで内容を十分に把握するためには...
説明的文章(論説文)の読解では、「筆者の主張」を読み取ることが最も重要です。設問で聞かれている・聞かれていないに関わらず、「筆者の主張はこういうことだな」と理解しながら読み進めることができれば、文章全体の理解も格段にしやすくなるのです。今回は、「筆者の主張」を見つける目印となる言葉を一部紹介しましょ...