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【小数や分数の文章題が解けるようになる方法p3】〜包含除の考え方を使おう〜

2024/9/14

わり算には2種類の考え方があります。その1つが「包含除」と呼ばれるものです。


【問】

1㎡の板を塗るのに、2.5Lのペンキを使います。4Lのペンキでは、何㎡の板を塗ることができますか。


【解説】

こちらも少し立式に困ってしまいそうな問題ですね。


しかし、こんな問題文だったらどうでしょうか。

「1㎡の板を塗るのに、2.5Lのペンキを使います。Lのペンキでは、何㎡の板を塗ることができますか。」

おそらく「2㎡」と答えを出すことができるはずです。


式にすると「5L ÷ 2.5L = 2(㎡)」

これは、5の中に2.5がいくつ含まれているかを考える「包含除」としての計算です。


「5L」が「10L」になっても「7.5L」になっても、「4L」になっても同じこと。

4の中に2.5がいくつ含まれるのかを考えればいいわけです。(きれいに〔整数〕個のようにはなりませんが。)


【答え】

4 ÷ 2.5 = 1.6 1.6㎡


何を割る数、何を割られる数にしたらよいのかが難しい高学年の算数。

「包含除」の考え方を掴んでおくことで、その算数の文章問題にとても強くなることができます。


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