【大学受験】夏期講習の費用に見合った効果の出し方「さあ10万円で成績を伸ばそう」
2024/6/21
すっかり受験業界の夏の風物詩になった感のある夏期講習ですが、その夏期講習を漫然と受講するのか、何らか費用対効果の高い目的を持って受講するのかによって、その価格感はまったく違うものになります。
今回は、大学受験における夏期講習の「費用に見合った効果の出し方」についてお話したいと思います。
さっそく一緒に見ていきましょう。
夏期講習の相場
大学受験における夏期講習の相場は1教科10万円ほどと言われています。
もちろん授業数などによって変動はありますが、1教科10万円くらいというのが大体の相場感です。
費用体効果の高い夏期講習とは
さて、では10万円を支払って、どのような授業を受講すれば「費用対効果が高かった」と納得できるのでしょうか?
1,苦手を徹底的につぶす
夏期講習は苦手教科(単元)をつぶすために存在します。
あなたの成績が伸び悩んでいるのは、苦手な科目や苦手な単元があるからであり、他に理由はありません。
夏期講習は苦手な科目や苦手な単元を優先的に受講してください。
2,「読む」と「書く」を集中的にやる
私はくる日もくる日も国語と英語――すなわち「読む」と「書く」を教えているのでよくわかりますが、例えば「9月に部活が終わってから1月の共通テストまでの間に読解力を伸ばしたいです」と言っても、じつはほとんど絶望的だったりします。
もちろん「どうにかしましょう」と保護者さんに言い、生徒さんと2人で必死の思いでどうにかしてきましたが、読解力というのは、ある程度時間をかけてじっくりと取り組んだ結果、ある日突然伸びるものです。
ようするに部活同様、時間が必要なのが読解です。
したがって、ある程度まとまったコマ数の授業をおこなう夏期講習は、読解力を伸ばすのにうってつけです。
これは何度言ってもわからない人はわからないし、わかる人はわかることです。
現代文や古文漢文、英語の長文読解など、「読む」と「書く」が苦手な人は、夏期講習をぜひ活用してください。
なぜ「読む」が苦手なのかと言えば、これまで読んでこなかったからです。
夏期講習において、強制的に教員といっしょに読めばいいのです。すると、できるようになりますから。
9月以降に「読解力がない!どうしよう!」と焦っても手遅れなのです。
9月から12月はあっという間に過ぎ去るので
なぜ夏期講習の必要性をここまでしつこく言うのかというと、私が金儲けをしたいからではなく、9月から12月はあっという間に過ぎ去るからです。
毎年受験生を見ていると、このことはイヤというほど実感します。
夏休みが終わって2学期が始まり、あれこれやっていると、あっという間に10月になります。朝夕の風が涼しくなります。11月です。カレンダーと時計とにらめっこしながら、赤本を使って過去問を解きまくります。12月です。かたちばかりの終業式が終わればクリスマス。年が改まります。「えっ? もう共通テストですか?」。
だいたい毎年こんな感じです。
どうすれば費用対効果の高い受講ができる?
最後に。
では、どうすれば費用対効果の高い受講ができるのか? についてお話します。
おそらく多くの人は今、目の前の夏期講習を「どうしようか」と真剣に考えておられると思いますが、そういう時に、今から夏期講習を経て1月2月の受験までのスケジュールを立てるのです。
そしたら先に述べたように、「後がつまってくる」のが、ものすごくよく実感できると思います。
今の高校生は勉強しなくてはならない科目数が多いですから、どうしても後が詰まるスケジュールになってしまうのです。
という感じで、焦りを覚えれば、そこから逆算して「ではどのような夏期講習を受けるべきか」が見えてくるのではないでしょうか?
私は読むと書くの専門家ですから、読解力に着目して上に言及しました。
ほかの教科も、部活の片手間にやってるのでは全く追いつかない教科があるはずです。
ほかの教科の先生の代弁をここでさせていただなら「お願いですから、夏期講習はしっかり受講し、腰をすえて勉強してください。部活の片手間に勉強したのでは身につかないものがたくさんあります」
――と、こうなります。
いかがでしたか?
勉強ができる人もできない人も同じです。どうか夏期講習を有効に使ってください。
高いお金を払うのですから、最も費用対効果の高い夏期講習の活用法をご家庭で話し合われてみてはいかがでしょうか?
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