共通テスト古文漢文 完全攻略法
2025/6/30
共通テストの古文漢文は、基礎力に加え、推論読みの力が必要です。具体的には、作問意図は以下の3点です。
1、基礎的な文法知識をもとに高校生が絶対に読めなくてはいけない箇所
2、推論読みのスキルが必要な箇所
3、適当に読み飛ばしても、何ら問題のない箇所
以上の3つのパートが共通テストの古文漢文には存在します。
以下に簡単に説明します。
1、基礎力を使って絶対に読めなくてはならない箇所
例えば、古文の問1,2の語彙問題、文法問題は基礎力を問うことがほとんどですから、「古文単語315」などを使って、重要古語を覚えることが重要です。また、助動詞は読解演習のたびに文法的に説明することが肝要です。
2、推論読みの箇所
推論とは、確実にわかっている情報から、不確実な情報が何であるのかを推理する能力のことです。確実にわかっている箇所とは例えば、重要古語の意味や助動詞、助詞の意味が分かっていれば、最低限逐語訳(直訳)ができる箇所です。あるいは、イントロの説明書きに書かれている情報が確実な情報に相当します。
それらの知識を用いて、習ったことのない古文単語の意味や文字列を推理します。
3、適当に読み飛ばしてもいい箇所
問題文のどの箇所は絶対に読めなくてはならないのか、反対に、どの箇所は適当に読み飛ばしてもよいのか。それがわかっていないと、時間だけがいたずらに過ぎて、制限時間(基本的に15分と言われています)内に解けません。
過去問演習や模擬問題集を使っての演習において重要なことは、正答率ではなく、どのように推論するか、その力を養うことです。
優れたプロの教員は、推論読みの方法を丁寧に教えてくれるでしょう。
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