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新高3生必読! 現代文の受験勉強の方法とは?

2025/1/15

今週の土曜日、大学共通テストが実施されます。その後順次、私立大学や国立大学の入試が始まります。というわけで、新3年生はちょうど1年後に受験です。 365日もあります。というか、365日しかありません。あっという間です。

ところで、大学受験国語(現代文)の勉強法を多くの方は理解しているようで、理解していません。したがって、なんとなく参考書ルートに乗っかって解説が充実している問題集を自己流で解いて、自己流で解説を読んで、なんとなく納得して・・・・ということを繰り返す人が多いというのが、10年ほど授業をしていて感じることです。

しかし、それでは1ミリも実力がつきません。なんとなく難しい論説文を読み慣れて、なんとなく選択肢を消す勘が養われた、というだけの結果に終わってしまいます(それで9月を迎えると悲惨です)。

というわけで、以下に正しい現代文の勉強方法についてお話します。


現代文には3種類あります

1つは、共通テストの現代文。2つ目は私立大学の現代文。3つ目は国公立大学の現代文です。それぞれについて、以下に勉強方法を申し上げます。


共通テスト対策

いきなり過去問を解き始めてください。問題文自体は一読すれば何を言っているのか、だいたい内容がつかめる程度のレベルのもので、そう難しくありません。難しいと感じるなら、読み慣れるしかありません。もちろん私のような教員がいれば、読み方を手取り足取り教えますが、まあまず読んでください。

問題は選択肢の消し方です。共通テストの選択肢は「共テ語=官僚言葉」で出来ていますので、それに慣れるしかありません(死ぬほど大変です)。選択肢を消すテクニックを365日かけて養っていくのが新高3生の仕事になります。


私立大学の現代文対策

まず問題文から対立構造を取り出します。逆説の接続詞を手がかりにすればさほど難しくありません。同時に、言い換え表現をとる訓練をします。早稲田を受ける高校生でも苦手なのが、接続詞で繋がれていない2つの文章の関係です。そういったところに注意しながら言い換え表現をとっていきます。ここまでが読解の基礎演習になります。

その後、問題を解きます。共通テストほどいやらしい選択肢はないので、反対表現と言い換え表現がとれていればある程度、問題を解くことができます。


国公立大学の現代文対策

上に述べたように、文章には反対表現と言い換え表現がありますので、それをまずとります。国公立大学の記述問題は大抵の場合、傍線部を言い換えなさいという問題です。傍線部に重要ワードがいくつか含まれていますから、それらを言い換えている表現を問題文からとればよいのです。

また、著者の主張を記述しろという問題も出ますが、言い換え表現と反対表現がとれていれば、さほど苦労することはありません。対立する2つの概念のうち、どちらかにしか著者はアクセントを置いていないからです。


膨大な時間とお金を費やされている問題を使うべきです

以上のようなことを現代文の参考書は丁寧に解説してくれています。しかし、読むというのは脳の運動ですから、ある程度以上は書いてくれていません。運動を精緻に記述するのは原理的に不可能だからです。また、紙幅に制限があるわけですから、すべてのことを書いてくれている参考書はありません。

というわけで、問題文の構造及び設問の構造を理解している先生と一緒に演習を繰り返すのがベターだと私は思います(だから現代文の教員をやっています)。

ちなみに、私は問題集ではなく、いきなり過去問を使います。過去問は半年以上の時間とかなりのお金がかけられていますので、問題の質が非常に良いのです。問題集にかけてある時間と予算の非ではありません。

良問を使って問題演習を繰り返し、問題文の持つ「構造を隅々まで明らかにする」。そういった演習を繰り返すことによって、ある日突然読めるようになり、解けるようになります。それが現代文です。

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