共通テスト対策のかなめ ~中学と高校の勉強のちがいとは何か~
2025/7/5
中学の勉強は1対1の勉強です。アップルといえばリンゴと覚えよう! みたいなことです。無論それだけではありませんが、主にはそういったことが言えます。英文法なら、仮定法の構文を覚えようね、とか、覚えたことをもとに機械的に問題を解こうねとか。
他方、高校の勉強は息の長いものです。文と文の関係を言えるようにならなくてはなりません。文と文の関係を言えるようになり、かつ「それが何を意味しているのか」まで言えるようにならなければ大学受験問題を解くことができません。
共通テストの英語が苦手な人は、文と文の関係を言うことができない人です。1文ずつならどうにか和訳することができるけれども、1文と1文を足して2文になった場合、その関係を言えません。
関係が言えないものだから、その2文が何を意味しているのかを理解することができません。そのレベルから共通テストの過去問演習を始めると、地獄です。何をどのようにすればいいのかがわからないからです。
1対1対応ではない勉強をしようと思えば、リズムが重要です。すなわち毎日決まった時間に机の前に座り勉強することがなにより重要です。
家庭教師の授業も同じです。振替ばかりするのではなく、毎週決まった時間に家庭教師の授業を受けるのです。そういったリズムがないと、息の長い勉強はできません。
多くの人は、小学校の時から中学受験の勉強をさせられます。そして中学に入ると、わけも分からず成績の競争に参加させられます。その必然の結果として、1対1対応の勉強、すなわち暗記偏重型の勉強が勉強なのだと思い込むようになります。
ところが、高校に入ると大きく変わります。1対1対応では問題が解けないし、何も理解できなくなります。
簡単に言えば、高校の勉強というのは推論の力を養うものです。文と文の関係をとるというのは、文法に依拠して機械的にとるのではなく、推論の力でもって、その関係をつまびらかにするのです。
息の長い勉強をしてください。
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