【英語ブログ】 入試と英検はどうつながる?中学・高校・大学…それぞれの“レベル感”を一度でつかむガイド
こんにちは。
毎週金曜の英語学習コラムでは、受験にも日々の勉強にも役立つ「力のつけ方」をお届けしています。
今日は、保護者の方から特に質問の多いテーマ――
「英検の級と、入試レベルの難易度はどうつながっているのか?」
これを1つの軸にまとめてお伝えします。
英検は“級”でレベルをはっきり示してくれるテストですが、
入試では「この学校の英語はどの級と同じくらい?」と分かりにくいことが多いもの。
でも、入試問題を長年分析してきた経験から言えるのは、
👉 中学入試 × 英検3級〜準2級
👉 高校入試 × 英検準2級〜2級
👉 大学入試 × 英検2級〜準1級
という大枠の相関を知っておくと、勉強計画が一気に立てやすくなるということです。
◆ 中学入試 × 英検3級が“壁”になる理由
最近の中学入試は、
be動詞+一般動詞の混在/長い会話文/150〜250語の読解
が普通になっています。
これはちょうど英検3級の読解レベルとほぼ一致します。
だからこそ、
小5夏までに4級
小6秋までに3級
という道筋は、最難関〜上位私立中を目指すご家庭では定番の流れになっています。
◆ 高校入試 × 準2級(トップ校)/2級(難関私立)
高校入試の“勝負”は読解量です。
実際に生徒を見ていても、準2級が取れる子は
都道府県のトップ校レベルの読解で大きな不利がない
という実感があります。
また、
早稲田・慶應・明治・立教などの附属高校は、
英文量・語彙の難しさが英検2級の長文と完全に重なります。
◆ 大学入試 × 準1級(GMARCH〜早慶レベル)
GMARCHの長文は、
語彙・読解ともに英検準1級の“入り口〜中盤”レベル。
抽象的な内容(心理・科学・社会テーマ)が多く、
2級の語彙だけでは読みにくい場面が多々あります。
早慶に至っては、
準1級の語彙+精読スキルが必須。
だから大学受験生には、
「準1級を勉強していく過程が、そのままGMARCH・早慶対策になる」
という説明が最も伝わりやすいです。
◆ 年代別:どこまで取れば“合格ライン”か?
・中学受験 → 3級〜準2級
・高校受験 → 準2級(標準)/2級(上位)
・大学受験 → 2級(安全)/準1級(GMARCH以上)
この“ざっくりした地図”を持つだけで、勉強計画の迷いは大きく減ります。
◆ 英検は「何級取るか」より「どの段階で取るか」
例えば、
小学生で3級 → 上位中学入試に強くなる
中学生で準2級 → 高校入試突破の基礎が完成
高校生で2級 → 共通テストは読める
高校2〜3年で準1級 → GMARCH〜早慶が射程圏内
というイメージです。
級そのものより、“タイミング”が受験で効きます。