オンライン家庭教師マナリンク
英語

#162 共通テスト英語R(2026年度本試験)2⃣

2026/1/27

今回は大問2⃣を見てみましょう。

共通テスト英語の一大特徴(?)の「opinion選択問題」も顔を出します。せっかくなので、この類いの設問の着眼点についても話そうと思います。

 

are enteringは「未来を表す現在進行形」。I’m going to Nara next week.「来週奈良に行きます」。ここでは、現在進行形の使用から、大学に入学することは確定済み(つまり、すでに大学受験には合格しているが、まだ入学はしていない)ということが推測される。accommodation「宿泊施設」。ここは大学の話なので、「寮(dormitory)」のことではないかと考える。ちなみに、アメリカ英語だとaccommodationsと複数形で使い、イギリス英語だと不可算名詞で単数形になる。It is difficult to find accommodation(s) in Hakone in August.「箱根では8月に宿を見つけることは難しい」。surveyはある単語集では「調査」という日本語訳しか書かれていないが、これでは不十分。調査は調査でも、「全体を把握するための調査」、特に「アンケート調査」を意味する単語であることを知っておきたい。The survey showed that two thirds of the users were satisfied with the product.「(アンケート)調査の結果、利用者の3分の2が製品に満足していることが分かった」。residents「住人」。ちなみにresidenceは「住居」を意味する単語だが、特に「大きくて立派な住居」というニュアンスがあり、その点は日本語の「レジデンス」と似ている。the Prime Minister's official residence「首相公邸」。

六本木ヒルズレジデンス

過去分詞reportedはresultsを修飾。followedも過去分詞で、同じくresultsを修飾。A follows B「AはBの後に続く」=B is followed by A「Bの後にAが続く」(Bが先、Aが後)。ここから、以下に展開される本文では、まず「アンケート結果」が紹介され、次に「住人のコメント」が紹介されていくことが分かる。

Postedはpost「投稿する」の過去分詞。(以前のTwitterではtweet「つぶやく」と言っていたのが、Xに変わったのに伴って、tweet「つぶやく」→post「投稿する」、retweet「リツイートする」→repost「リポストする」に変化したのも記憶に新しい。)postは元々「郵送する、投函する」という意味。そこから「自分のコメントを送る=投稿する」という意味が生まれた。University Administration「大学本部(当局)」。administrationの動詞形administerは「経営する、執行する」という意味。経営・執行の権限を持っている組織がadministration。the Trump Administration「トランプ政権」。5 Januaryはもちろん「1月5日」だが、この書き方はイギリス式。アメリカ式ではJanuary 5となる。なので、6/10/2026という表記は、

アメリカ式の読み方→2026年6月10日

イギリス式の読み方→2026年10月6日

となり、厄介。

every two years (=every other year)「2年ごとに」。こうした表現では、everyの後ろに複数形の名詞が来れる点に注意。The Olympic Games are held every four years.「オリンピックは4年ごとに開かれる」。

文頭のOfは「~の中で」という意味になる場合がほとんど。Of all the planets in the solar system, Venus is the most beautiful.Venus is the most beautiful of all the planets in the solar system.「太陽系の全ての惑星の中では、金星が一番美しい」。本文では、Of those who responded, a large majority (82%) said ~を、A large majority (82%) of those who responded said ~「回答した人のうちの大多数(82%)が~と答えた」と読み替えることができる。This was up five percentage pointsの構造を正確に取ることは難しい。upは形容詞(または副詞と考えてもよい)で「上昇した」の意味。直後の名詞five percentage pointsは「上昇幅」を示し、副詞的に使われている。The temperature is up three degrees from an hour ago.「気温は1時間前から3度上昇している」。本文では数行下にThis was a drop of eight percentage pointsという表現も見られるが、これもThis was down eight percentage pointsのように言うこともできる。dish「皿→料理」。Cf. main dish「メインディッシュ、主菜」。fish and chipsはイギリスを代表する大衆料理で、タラなどの白身魚の揚げ物とフライドポテトから成る。(chipsは、アメリカ英語では「ポテトチップス」だが、イギリス英語では「フライドポテト」を指す。)

Most importantly「最も重要なことは」は文修飾の副詞。

think over「~についてよく考える」。Think over my plan and let me know how you feel.「私の計画について考えた上で、ご意見を聞かせてください」。

decide on ~「~に決める」は、複数の中から選ぶことを言う熟語で、chooseと同意。She decided on Waseda Univ. for application.「彼女は志望校を早稲田大学に決めた」。localは日本語の「ローカル」と違って、「田舎の」という意味は無い。英語のlocalは、「全国・全域に対して、ある特定の地域の」の意味。local history「郷土史」。restaurants☞ブログ#46。

couldはふつうの過去形で「~することができた」。ただし「過去に1回だけできた」という意味ではなく、「いつでもやろうと思えばできた」というニュアンス。「過去に1回だけできた」はcouldではなくwas [were] able to doやmanaged to doで表す。

She was able [managed] to swim for one kilometer yesterday afternoon.「彼女は昨日の午後1キロ泳ぐことができた」

She could swim for one kilometer when she was a kid.「彼女は子供の頃は1キロ泳ぐことができた」

大問1⃣で2回出てきたcouldと比べて、助動詞の過去形というものがいかに厄介かということに思いが至れば、英語学習者としては大したもの。そして、共通テストというものが、こうした語学的理解を一切問わない作りになっている点が、この試験が大学受験生向けの英語の試験としていかに低劣であるかを示す証左。concern「心配(不安)な点」。His main concern is about his daughter’s safety.「彼が一番心配しているのは、娘の安全についてだ」。non-residentsのnon-は「否定」を表す。non(-)smoker「非喫煙者」。nonsense「馬鹿げた考え(振る舞い)」。lively「にぎやかな」は品詞と発音に注意。また、同じく形容詞のlive(動詞のliveとは発音が違う!)との意味の違いにも注意。a lively tune「陽気な曲」。a live performance「生[ライブ]演奏」。in dangerは熟語で「危険な状態で」。Your mistake put us all in danger!「お前の過ちでみんなが危険な目に遭ったんだぞ!」。backはshoulders「肩」からbuttocks「尻」までの部分を指し、基本的には日本語の「背中」に当たるが、それよりも広い範囲を指す(☞ブログ#51)。My back hurts.「腰が痛い」。

問1はopinion「意見」について問う問題。まずは「主観的なニュアンスの語」を含む選択肢を抜き出す。

選択肢➀のreliable「信頼できる」、➂のshould「~すべきだ」は「主観的な意見」を表す語。それに対して➁と➃はこうした意味合いの語は無く、「真偽」を決められる命題が述べられた選択肢なので除外する。(しかし、こういうopinion/factの仕分けをわざわざ英語の試験で問う必要性があるのかどうか、甚だ疑問。)

このブログを書いた先生

英語のオンライン家庭教師一覧

英語のブログ

長文読解における「単語集」の位置づけ

こんにちは!講師のジュンです。ブログを開いていただきありがとうございます!長年予備校で英語を教えていますが、英語長文を苦手とする生徒さんの成績を伸ばす上で「英単語の勉強」をどう位置づけていくかはとても重要です! みなさんに思い当たることがあったら、是非参考にしてくださいね。 さて、いきなりですが、みなさんに質問です! Q: 長文と単語の勉強について、みなさんの考えに近いのはどちらですか?     (a) 単語集と平行して、長文に取り組む      (b) 単語集を固めてから、長文に取り組む   A: 多くの受験生は(b)を支...続きを見る
ジュンの写真
ジュンオンライン家庭教師
2026/4/27

英語の辞書

マナリンクで家庭教師をしていると、「辞書は何を使えばよいですか?」というご相談をいただくことがよくあります。語彙力の強化や英語力の土台づくりにおいて、辞書は欠かせない存在です。しかし近年は、紙の辞書・電子辞書・インターネットと、調べ方が多様化しています。どれを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。私が高校で英語を教えていた頃を振り返ると、10年ほど前までは紙辞書が主流でした。学校ごとに推薦辞書があり、生徒は全員同じものを用意します。教員も常に辞書を持ち歩き、授業中にすぐ引けるようにしていました。特に1年生の最初の授業では、辞書の使い方を丁寧に指導することが重視されていました。単語の意味だ...続きを見る
平岡の写真
平岡オンライン家庭教師
2026/4/25

日本の平均年収が世界25位に転落、韓国にも抜かれた今、子供の英語教育で10年後の年収が決まる理由

日本の平均年収、世界25位。韓国にも抜かれたこの国で、あなたはお子さんに何を残しますかはじめに——この数字から、目を逸らさないでくださいお子さんに英語を習わせている。それは、漠然とした不安と、わずかな希望が入り混じった判断だったはずです。「英語くらい、できたほうがいい」 「将来、役に立つはず」その"なんとなく"の直感は、正しい。 ただ、その直感の本当の意味を、多くの親御さんはまだ知りません。OECDが2025年に発表した、世界の平均年収ランキング。日本は、34カ国中25位。 そして、かつて私たちが「経済では勝っている」と信じていた韓国に、静かに追い抜かれました。順位国平均年収円換算(1ドル=1...続きを見る
上谷の写真
上谷オンライン家庭教師
2026/4/23

「見る・聞く・動く」の英単語暗記術

こんにちは。マナリンク講師のならざきです。早くも4月がもうすぐ終わりますね。新学年での生活や授業にも、少しずつ慣れてきたころと思います。5月の後半には、多くの学校で新学年最初の定期テストが始まります。ここで、・毎日継続できる学習習慣・自分に合った学習方法をしっかりと確立できると、今後の成績アップにもつながります。今回は、日々の学習の中でも特に大切な、英単語の暗記について、役に立つ内容を書いていきますね。◇英単語、どうやって覚えていますか?多くの生徒さんが、「単語帳を見て覚える」方法でがんばっていることと思います。赤シートを使って隠しながら、覚えているかチェックしている光景もよく見ます。とてもが...続きを見る
ならざきの写真
ならざきオンライン家庭教師
2026/4/22

【2026年最新】受験英語は何から勉強すべき?英単語が最優先な理由と偏差値70への最短ルート

【受験英語の最優先事項】英文法・長文読解・英単語・リスニング・英作文、一番やるべきはどれ?答えは「英単語」一択ですはじめに|受験生が必ず悩む「英語の勉強、何から手をつけるべきか問題」「受験英語って、何から勉強したらいいんだろう?」 「英文法?長文読解?英単語?リスニング?英作文?どれも大事って言われるけど、全部やる時間なんてない……」こう悩んでいる受験生、浪人生、高校生、保護者の方は本当に多いはずです。書店に行けば参考書は山のように並び、塾や予備校では「文法が基本だ」「いや長文こそ命だ」「リスニングを甘く見るな」と、講師によって主張がバラバラ。結局何を信じていいのかわからず、手当たり次第に手を...続きを見る
上谷の写真
上谷オンライン家庭教師
2026/4/21

【英語学習史】アメリカ語学研修で変わった価値観🇺🇸✨

こんにちは!今回は、大学時代に参加したアメリカでの語学研修についてお話しします。この1ヶ月の経験が、英語との向き合い方だけでなく、その後の進路にも大きな影響を与えることになりました。✈️ 初めての海外、そして不安だらけのスタート大学2年と3年の間の春休みに、約1ヶ月間、アメリカのカリフォルニア大学デイビス校で語学研修に参加しました。当時の英語力は、英検2級に合格している程度。ネイティブと本当に会話ができるのか、不安でいっぱいでした。さらに、海外旅行の経験もほとんどなく、出発前は心配ばかり。ただ、実際に現地に着いてしまえば、もうやるしかありません。その時できることを、とにかく精一杯やるしかない状...続きを見る
菊池の写真
菊池オンライン家庭教師
2026/4/20

この先生の他のブログ

たけるの写真

#164 共通テスト英語R(2026年度本試験)4⃣

2026/2/13
theme「テーマ」はドイツ語のThemaから。英語の発音に注意。The novel’s theme is the conflict between love and duty.「その小説は義理と人情の葛藤がテーマだ」。draft「下書き、草稿」。I had him check my draft f...
続きを読む
たけるの写真

#163 共通テスト英語R(2026年度本試験)3⃣

2026/1/30
【¶1】いきなりMy high school classmateで文章が始まるが、この書き方は稚拙。これだと、「私の高校のクラスメートは一人しかいない」という風に聞こえてしまう。本来は、A high school classmate of mineと書くべきところ。この段落の最後の文にはMy fri...
続きを読む
たけるの写真

#161 共通テスト英語R(2026年度本試験)1⃣

2026/1/22
ただの「宝探し(情報探し)ゲーム」と化した共通テストの英語については、設問の解き方を述べることは控えて、本文中の英語表現を深掘りしていきます。では大問1⃣から。text message「(携帯)メール」。textだけでもこの意味で使われることがあり、しかも動詞用法まであることも知っておこう。I’ll...
続きを読む
たけるの写真

#160 伊東先生の英文解釈教室➆

2025/6/29
今回の英文解釈問題は、それほど難しいというわけじゃないけど、しかし高得点を取れる答案を書くのはそれほど簡単なことじゃない。授業の解説を聞いて、自分の答案のどこがまずかったかを自己チェックしてほしい。いつも言っていることだけど、英文解釈のアルファにしてオメガは、文の構造を正しく捉えること。大きく言うと...
続きを読む