【英語ブログ】 「訳しているのに内容が頭に残らない」原因 ―― “理解したつもり”で終わる読み方を見直します。
「一文一文は訳せるのに、読み終わると内容が説明できない」
「テストで『本文の内容に合うものを選べ』と言われると急に自信がなくなる」
この状態は珍しくありません。
英語が苦手というより、読み方の段階が一つ足りていないことが多いのです。
多くの人は、
「英文 → 日本語に訳す」
ここで読解が終わってしまっています。
しかし本来の読解は、
英文 → 意味理解 → 内容整理
ここまで進んで初めて成立します。
今回は、「訳しているのに内容が残らない」原因を整理します。
① “訳すこと”がゴールになっている
英語の学習では、
「正しい日本語に訳すこと」が重視されることがあります。
しかし入試やテストでは、
訳の正確さより内容理解が問われます。
たとえば、
筆者の主張は何か
なぜその例が出てくるのか
段落の役割は何か
こうした問いは、
訳しただけでは答えられません。
「訳す」は手段であり、
ゴールではありません。
② 文と文をつなげていない
英文は一文ずつ独立しているわけではありません。
前の文を受けて、次の文が続きます。
たとえば、
具体例
理由
反対意見
結論
こうした流れがあります。
ところが、
一文ずつ訳して終わる読み方だと、
文章の流れが頭の中でつながりません。
その結果、
「読んだのに覚えていない」
という状態になります。
③ 情報を整理していない
読める人は、無意識に次のことをしています。
今の段落のテーマは何か
この文は理由なのか例なのか
筆者の結論はどこか
つまり、
情報を整理しながら読んでいるのです。
整理されていない情報は、
頭に残りません。
④ 内容が残る読み方
ではどうすればいいのでしょうか。
ポイントは3つです。
① 段落ごとに要点を言う
1段落読んだら、
「つまりこの段落は何を言っている?」
これを日本語で一言にします。
長い説明は不要です。
例
・問題提起
・スマホのメリット
・筆者の意見
これだけで構いません。
② 接続語に注目する
接続語は、文章の流れを示します。
however
therefore
for example
in fact
これらは、
筆者の思考の矢印です。
どこで話が転換するのかを
見失わないようにします。
③ 最後に「何の話だったか」を言う
読み終わった後、
「この文章は何について書かれていた?」
これを一文で言います。
もし言えないなら、
まだ整理できていません。
⑤ 読解は“翻訳作業”ではない
英語読解は、
単なる翻訳ではありません。
筆者の考えを理解し、
情報の関係を整理する作業です。
歴史の勉強でも、
出来事を一つずつ覚えるだけでは流れは見えません。
たとえば
坂本龍馬 を理解するには、
幕末の政治状況や薩長同盟の流れを知る必要があります。
英語の文章も同じです。
文を訳すだけではなく、
全体の流れを見ることが重要です。
まとめ
「訳しているのに内容が残らない」
その原因は、
訳すことがゴールになっている
文と文をつなげていない
情報を整理していない
という読み方にあります。
英語読解は、
意味をつなげて理解する作業です。
一文理解から、
文章理解へ。
読み方を少し変えるだけで、
同じ英文でも見え方が大きく変わります。
次回予告
次回は、
「長文になると急に読めなくなる理由」
―― 情報量に負けない読み方を整理します。
長文は難しいから読めないのではありません。
読み方の順序を整えれば、理解は安定します