国語が苦手な人ほど“比喩”を雰囲気で読んでいる ―― “なんとなく分かった気”を防ぐ、比喩表現の読み解き方を解説します
「比喩」は国語で差がつくポイント
国語の文章を読んでいて、
「何となく意味は分かる」
「雰囲気は伝わる」
「でも説明しろと言われると難しい」
そんな経験はありませんか?
特に物語文や随筆文でよく出てくるのが「比喩表現」です。
実は、国語が苦手な人ほど比喩を“感覚”だけで読んでいます。
しかし、テストでは「何となく分かった」では得点になりません。
比喩が何を表しているのかを正確に読み取れるかどうかで、読解力には大きな差が生まれます。
比喩とは「別のものにたとえて説明する表現」
例えば、
「心が氷のように冷たくなった」
という表現があったとします。
もちろん本当に心が氷になったわけではありません。
この場合、
・感情がなくなった
・相手への温かさを失った
・強いショックを受けた
といった状態を「氷」にたとえて表現しています。
つまり比喩とは、
「筆者が伝えたいことを、別のものを使って表現する方法」
なのです。
雰囲気で読むと記述問題で失点する
比喩を雰囲気で読んでいる人は、
「悲しい感じ」
「うれしい感じ」
「何か大変そう」
で終わってしまいます。
しかし入試や定期テストでは、
「なぜそのような表現を使ったのか」
「何を表しているのか」
まで問われます。
例えば、
「重い石を抱えたような気持ちだった」
という表現なら、
単に「つらい」では不十分です。
・不安を抱えている
・悩みから解放されない
・精神的な負担を感じている
など、石の特徴と結び付けて考える必要があります。
ここまで読み取れて初めて得点につながります。
比喩は「共通点」を探す
◎比喩を読むときに最も大切なのは、「何と何を比べているのか」
を考えることです。
そして次に、
「その二つの共通点は何か」
を探します。
例えば、
「春の日差しのような笑顔」
なら、
春の日差しの特徴は、
・暖かい
・やわらかい
・明るい
です。
つまり、
その笑顔も
・人を安心させる
・優しい
・明るい
といった意味を持っていると考えられます。
比喩を見たら、
① 何にたとえているか
② そのものの特徴は何か
③ 本文では何を表しているか
この順番で考える習慣をつけましょう。
比喩は前後の文章とセットで読む
比喩だけを切り取って考えると、意味を取り違えることがあります。
大切なのは前後の文章です。
例えば、
「胸の中に黒い雲が広がった」
という表現でも、
その直前に悪い知らせがあれば「不安」かもしれません。
失敗をした場面なら「後悔」かもしれません。
比喩の意味は、前後の文脈によって決まります。
だからこそ、
比喩だけを見るのではなく、
「なぜここでこの表現を使ったのか」
を考えることが重要です。
比喩が読めると記述問題も強くなる
国語の記述問題では、
登場人物の気持ちや筆者の考えを説明する場面が多くあります。
そのとき、比喩を正しく理解できている人は、
本文の内容を根拠にして説明できます。
逆に比喩を雰囲気で読んでいると、
何となくの感想になってしまい、
記述の得点が安定しません。
比喩は単なる表現技法ではなく、
筆者が伝えたい内容そのものなのです。
今日から実践してほしい勉強法
比喩を正しく読めるようになるために、次の方法を試してみてください。
① 比喩表現に線を引く
物語文や説明文で比喩を見つけたらチェックします。
② 「何の特徴を使っているか」を考える
たとえられているものの特徴を書き出してみましょう。
③ 前後の文章を読み直す
なぜその比喩が使われたのかを確認します。
④ 自分の言葉で言い換える
比喩を使わずに説明できれば、本当に理解できています。
「何となく分かる」を卒業しよう
国語の成績が伸びる人は、文章を感覚だけで読んでいません。
比喩を見つけたら、
「何を伝えたいのか」
「どんな共通点があるのか」
を考えています。
この習慣が身につくと、
物語文の読解力も、記述問題の得点力も大きく向上します。
もし2か月続けても国語の点数が伸び悩む場合は、文章の読み方そのものを見直す必要があるかもしれません。
読解問題や記述対策でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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