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国語

【模試の数字は単なるデータ】便利な道具としてこき使おう!

2026/7/3

模試の結果が出たとき、そこに並ぶ偏差値や合格判定という「二桁の数字」や「アルファベット」をどう受け止めるかは、人によって全く異なります。

思ったより悪くてどんよりと落ち込む人もいれば、良い結果が出てホッとする人、あるいは自分の現在地をただ知りたくて、淡々と確認する人もいるでしょう。

どんな感情を抱くにせよ、その数字を見て「よっしゃ!」と油断したり、「もうダメだ……」と絶望したりして、心が激しく一喜一憂してしまうのは人間のサガです。

実を言うと、偉そうなことを言っている私自身、健康診断が終わった後は「異常なし」の文字にホッとして、その足で意気揚々と焼肉を食べに行ったりしちゃうんですよ。数値が良ければ「まだいける」と油断して暴飲暴食に走る。それが人間だもの、ね?

だから、模試の数字に一喜一憂して振り回されるな、と言う方が無理な話なのかもしれません。自分の努力や実力が紙切れ(あるいは画面のデータ)でジャッジされるわけですから、心がざわつくのは当然のことだと思います。

成績表は「未来の予言書」ではない

ですが、多くの生徒さんたちの合否を見てきた立場から言うと、その一喜一憂にエネルギーを使うのは、本当にもったいないと感じます。なぜなら、成績表に書かれている数字は、未来を決定づける予言書ではなく、やっぱりどこまでいっても「健康診断の結果」にすぎないからです。

健康診断の本当の目的は、終わった後の焼肉を楽しむことでも、判定のアルファベットを見て一喜一憂することでもありません。「今、どこに異常値が出ているか」をチェックし、もし鉄分が足りないならレバーやほうれん草を食べるなどという具体的な行動に繋げることです。

模試の数字もそれと全く同じで、「今、この単元の勉強が足りていないよ」と教えてくれているデータにすぎません。

では、結果的に自分の目標を達成していく人と、そうでない人の差はどこにあるのか。それは、「模試で良い点数を取ったか、悪い点数を取ったか」ではありません。

感情の「賞味期限」は5分でいい

差がつくのは、成績表を見たあとの「一喜一憂の長さ」です。

良い数字に舞い上がって全能感に浸るのも、悪い数字にショックを受けて部屋の隅で体育座りをするのも、どちらも数字に「主導権」を握られてしまっている状態です。その感情の乱高下にエネルギーを奪われ、ダラダラと足止めを食らっている時間こそが、受験において一番もったいない時間なのです。

先ほども述べた通り、成績表を見て喜んだり凹んだりするのは人間のサガです。抗えません。だから、5分間は全力で感情を爆発させて、ガッツポーズなり枕に顔をうずめるなりしてかまいません。

ただ、6分目には主導権を自分の手に取り戻す必要があります。

そもそも模試は、あなたをジャッジして一喜一憂させるためのものではありません。自分がこれからどっちの方向に進めばいいかを教えてくれる、ただの便利な「道具」です。もっと言えば、お金を払って買った「ただの取扱説明書」みたいなものです。

データを徹底的に「利用」する

道具である以上、ありがたがって拝む必要なんてサラサラありません。私たちがすべきことは一つ。感情をフラットに戻して、徹底的に「利用」してやることです。

できているところを見て「ふん、このへんは今のやり方で合格点だな」と自信を補給する。できていないところを見て「へえ、この単元をつぶす必要があるわけね」と、これから埋めるべき課題のピンポイントな指標にする。

そうやって成績表から「自分が動くための情報」だけをゲットしたら、もう成績表の中の数字に用はありません。

「さて、チェックは終わったから、とりあえず解き方の型でもなぞってみるか」と、6分目には淡々と手を動かし始める。

この切り替えのスピードと、模試を道具として冷徹に使い倒すしたたかさを持つ人だけが、システムに呑まれることなく、自分の実力を本当の意味でコントロールできるようになります。

数字やアルファベットに主導権を渡す必要なんて、どこにもありません。 5分間きっちり一喜一憂したのなら、6分目にはもう、次の1歩を踏み出し始めている。そんなしたたかな使い手であってくださいね。

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