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【英語ブログ】 単語力を“聞き取れる力”に変える方法 ――「知っているはずの単語が聞こえない」本当の理由

2026/1/23

リスニングが苦手な人ほど、こう言います。

  • 単語は知っているはずなんです

  • スクリプトを見ると全部わかります

  • 読めば理解できるのに、音になると消えます

実はこれ、リスニング以前の問題であることがほとんどです。
原因は「耳が悪い」わけでも、「才能」でもありません。

単語を“文字情報”としてしか持っていない
これが、聞き取れない正体です。

① 単語は「知っている」と「聞き取れる」は別物

英語の単語には、
次の3段階があります。

① 見て意味がわかる
② 音を聞いて意味がわかる
③ 文の中で一瞬で処理できる

多くの受験生は、①で止まっています。

たとえば、

  • important

  • environment

  • government

見れば意味は即答できても、
音になると一気に怪しくなります。

👉
「意味」と「音」が結びついていない
これがリスニングで失点する最大の理由です。

② 聞こえない原因は「音の変化」を知らないこと

英語は、
単語帳どおりには読まれません。

リスニングで単語が消える原因の多くは、
次の3つです。

① 弱くなる音(弱形)

たとえば、

  • of → /əv/

  • to → /tə/

  • for → /fər/

文字で見ると簡単でも、
音はほとんど存在感がありません。

② つながる音(リンキング)

例:
look at it
→ ルッキャリッ

get up
→ ゲラップ

単語単体では聞き取れても、
つながった瞬間に別物になります。

③ 消える音(脱落)

例:
next day
→ ネクスデイ

handbag
→ ハンバッグ

👉
「知っている単語なのに聞こえない」の正体は、
知らない音を聞かされているからです。

③ 単語学習を「耳ベース」に切り替える

では、どうすればいいのか。

答えはシンプルです。
単語学習の段階で、必ず音を入れること。

おすすめの順番は、

① 単語を見る
② 意味を確認
③ 発音記号 or 音声を確認
④ 声に出す

特に重要なのは④です。

  • 自分で言えない音は、聞き取れない

  • 口が動く音は、耳も反応する

これは多くの指導現場で実感します。

④ リスニング用の単語練習・具体例

たとえば「important」。

単語帳的には
「重要な」で終わりがちですが、

実際の音は
インポータントではありません。

→ /ɪmˈpɔːrtənt/
→ インポォタント(真ん中が強い)

ここを意識して、

  • 強く読む

  • 弱くなる部分を落とす

これだけで、
音の輪郭が一気に見えるようになります。

⑤ リスニングは「文章」ではなく「単語」から

多くの人が、

❌ 長文をたくさん聞こうとする
⭕ 単語の音を正確に作ろうとする

ここを逆にしてしまっています。

実際には、

  • 単語の音が取れる
    → フレーズが聞こえる
    → 文が理解できる

この順番です。

👉
単語はリスニングの最小単位
ここを曖昧にしたままでは、
どれだけ聞いても伸びません。

まとめ|単語力は「耳に入って完成する」

単語学習は、

  • 覚えたら終わり
    ではなく

  • 聞こえて初めて完成

です。

「知っているはずなのに聞こえない」と感じたら、
それは伸びる直前のサイン。

次は、
単語 → フレーズ → 文
へと広げていくだけです。

次回予告

次回は
「リスニングで“選択肢が切れる人”の思考法」

聞き取れた情報を
どう設問処理につなげるのか。
共通テスト・私大入試を想定して、
実戦ベースで整理します。

一歩ずつ、
「聞ける英語」を「点になる英語」へ変えていきましょう。

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