読めている“つもり”から抜け出す 国語・読解力の正体 第4回 「記述問題・作文で点が伸びない理由」 ―― 書く前に理解すべき“文章の骨格”を整理します
「内容は分かっているのに、記述問題で点が取れない」
「作文を書くと、何を書けばいいか分からなくなる」
国語の勉強をしていると、
こうした悩みをよく聞きます。
しかし多くの場合、問題は
文章力そのものではありません。
原因は、
文章の骨格を理解せずに書こうとしていることです。
今回は、記述問題や作文で点が伸びない理由を整理します。
① 「思いついたこと」を書いてしまう
記述問題でありがちなパターンは、
自分の感想を書く
本文の一部だけを抜き出す
なんとなく似た言葉でまとめる
こうした書き方です。
しかし入試やテストの記述問題は、
「本文の内容を正しく整理できているか」を見ています。
つまり、
思いつきではなく
根拠に基づいた要約が求められます。
② 本文の「骨格」を見ていない
文章には必ず構造があります。
例えば説明文なら、
問題提起
理由
具体例
結論
物語文なら、
状況
心情の変化
出来事
結果
この流れを理解していないと、
どこを使って答えを書けばよいか分かりません。
結果として、
「なんとなくそれっぽい文章」
になってしまいます。
③ キーワードを整理していない
記述問題では、
本文の重要語句を使うことが基本です。
ところが、
別の言葉に言い換えすぎる
重要な言葉を落とす
逆に本文をそのまま写す
こうなると、
採点基準に届かない答案になります。
読解では、
「この文章の中心語は何か」を
見つける力が重要です。
④ 点が伸びる記述の作り方
では、どうすればよいのでしょうか。
ポイントは3つです。
① 問題の「問い」を正確に読む
まず確認するのは、
理由を聞いているのか
内容を説明するのか
心情を答えるのか
問いの種類によって、
答えの作り方は変わります。
② 本文の根拠を探す
答えは必ず本文の中にあります。
そのとき大切なのは、
前後の文
接続語
筆者の主張
を確認することです。
根拠が見つかれば、
答えの方向性はほぼ決まります。
③ 骨格を作ってから書く
いきなり文章を書き始めるのではなく、
「理由 → 結果」
「原因 → 変化」
など、構造を作ってから書くと
答案は安定します。
まとめ
記述問題や作文で点が伸びない理由は、
思いつきで書いている
文章の構造を見ていない
キーワードを整理していない
という点にあります。
大切なのは、
読む → 整理する → 書く
という順番です。
文章の骨格が見えれば、
書くことは難しくありません。
読解力とは、
文章を理解し、整理し、説明できる力です。
次回予告
次回は、
「選択問題なのに間違える理由」
―― 正解を選ぶ人と迷う人の違いを整理します。
国語の選択問題には、
実は明確な“判断基準”があります。