歴史勉強方法 徹底検討(第11回) 「模試の活用法 ―― 受けっぱなしを卒業する方法」
「模試を受けたけれど、そのままにしてしまった」
「点数を見て一喜一憂して終わってしまう」
これはとても多いパターンです。
しかし実は、模試は
受けた後の使い方で価値が大きく変わります。
模試は“実力を測るもの”であると同時に、
弱点を見つけるための最高の教材でもあります。
今回は、模試を成績アップにつなげる活用法を整理します。
① 模試の本当の目的
模試の目的は、
単に順位や偏差値を見ることではありません。
本当の目的は、
自分の弱点を知る
出題傾向を体験する
本番の時間感覚をつかむ
ことです。
つまり模試は、
結果を見るためではなく、改善するための材料です。
② 受けっぱなしになる理由
多くの人が模試を活かせないのは、
次の3つの理由です。
① 点数だけ見て終わる
「今回は60点だった」
「前回より下がった」
ここで止まってしまうと、
次の勉強に活かせません。
重要なのは
どこを間違えたかです。
② 解説を読むだけ
解説を読んで
「なるほど」と思う。
しかし1週間後には忘れています。
理解しただけでは、
自分の知識にはなりません。
③ 復習の優先順位を決めていない
模試の範囲は広いので、
すべて復習しようとすると
逆に手が止まります。
大切なのは
重要な部分から整理することです。
③ 模試を“成長材料”に変える3ステップ
STEP① 間違いを分類する
まず、間違いを3種類に分けます。
① 知識不足
② 流れの理解不足
③ ケアレスミス
この分類をするだけで、
次に何を勉強すればいいかが見えてきます。
STEP② 歴史の“流れ”に戻す
歴史の問題は、
単発の知識だけで解けるものは少なくなっています。
例えば
日清戦争 を間違えた場合、
「条約名を覚える」だけでは不十分です。
なぜ戦争が起きたのか
戦後の国際関係はどう変わったのか
次の出来事とどうつながるのか
このように
前後の流れまで確認することで、知識が定着します。
STEP③ 1か月後にもう一度解く
模試は一度解いて終わりではありません。
1か月後に同じ問題を解くと、
本当に理解できたか
まだ曖昧な部分はどこか
がはっきりします。
これを繰り返すと、
知識が安定していきます。
④ 模試は「未来の入試」
模試の問題は、
入試問題に近い形式で作られています。
つまり模試は、
未来の入試を先に体験している
とも言えます。
その意味では、
模試の問題一つ一つが
入試レベルの教材です。
⑤ 歴史の人物も“振り返り”をしていた
歴史を振り返ると、
成功した人物ほど
失敗を分析しています。
例えば
ナポレオン・ボナパルト は
戦いの後に作戦を徹底的に分析したと言われています。
勝敗だけでなく、
何がうまくいったのか
どこが失敗だったのか
を検証したからこそ、
次の戦いに活かすことができました。
勉強も同じです。
結果よりも
振り返りの質が重要です。
まとめ
模試を受けるだけでは、
成績はほとんど変わりません。
大切なのは、
間違いを分析する
歴史の流れに戻る
もう一度解き直す
というサイクルです。
模試は
「実力を測るイベント」ではなく
実力を伸ばすための教材です。
受けっぱなしを卒業すれば、
模試は強力な味方になります。
次回予告
次回は、
「歴史の暗記が苦手な人のための整理法」
―― 年号・人物・出来事を
“ストーリーで覚える方法”を紹介します。