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英語

【英語ブログ】 リスニングで「選択肢が切れる人」の思考法

2026/1/30

リスニングが苦手な人ほど、こう思いがちです。

「聞き取れなかったら終わり」
「単語が聞こえないと無理」

ですが、リスニングで
安定して点を取る人の多くは、全文を完璧に聞き取っていません。

違いはただ一つ。
“聞き方”ではなく、“選択肢の切り方”を知っているかどうかです。

① リスニングは「正解を探す試験」ではない

まず、意識を切り替えてください。

リスニングは
❌ 正解を見つける試験
ではなく
間違いを消していく試験です。

実際、選択肢の多くは

  • 言っていないこと

  • 一部だけ合っていること

  • 話の主旨とズレていること

で構成されています。

「正解っぽいものを選ぶ」人ほど迷い、
「違うものを切る」人ほど安定します。

② 「選択肢が切れる人」はここを聞いている

全文を追っているわけではありません。
彼らが集中して聞いているのは、主に次の3点です。

① 話の「立場・評価」

特に注意すべきは、

  • I think / I believe / I feel

  • The speaker argues that ~

  • The problem is / The advantage is ~

話し手の意見・評価が出た瞬間

ここが分かるだけで、
「事実を述べただけの選択肢」は一気に切れます。

② 変化・対比のサイン

リスニングで最重要なのが、これです。

  • but / however / although

  • instead / rather than

  • used to ~ but now ~

これが出たら、
前半は“切り捨て情報”、後半が“答え候補”

例:

I used to think online classes were inefficient, but now I see their benefits.

→ 「以前は非効率だと思っていた」は×
→ 「今は利点があると考えている」が◎

③ 結論・まとめの一文

会話・説明文の最後に出やすい

  • In conclusion

  • Overall

  • What matters most is ~

ここを聞き逃さなければ、
細部が聞こえなくても選択肢はかなり切れます。

③ 「聞き取れなかった=即アウト」ではない理由

リスニングでよくある誤解がこれです。

「この単語、聞こえなかった…」

でも実際は、

  • 聞こえなかった単語が

  • 選択肢にそのまま出てくることは少ない

むしろ、

  • 聞こえたキーワード

  • 話の流れ

  • 話者の態度

これらと合わない選択肢を切るだけで、
正解は自然に残ります。

④ 選択肢が切れる人の“頭の中”

彼らは問題をこう処理しています。

  • 「これは言ってない」→切る

  • 「話の主張と逆」→切る

  • 「細かすぎる・具体すぎる」→切る

最後に残ったものを、
**「一番マシ」ではなく「一番ズレていない」**と判断します。

ここが、
迷う人との決定的な差です。

⑤ 明日からできる練習法

リスニング練習で、これを意識してください。

  • 正解した理由より

  • 「なぜ他の選択肢が切れたか」を言語化する

例:

  • ③は speaker の意見じゃない

  • ②は before の話

  • ④は言いすぎ

この思考を積み重ねると、
聞こえる量が増える前に、点数が先に上がります。

まとめ|リスニングは「聞く試験」ではない

  • 全部聞き取る必要はない

  • 大事なのは、立場・変化・結論

  • 正解探しより、選択肢カット

リスニングは、
耳よりも「判断力」で差がつく分野です。

次回予告

【英語ブログ】
「リスニングが苦手な人ほどやるべき
“音読・シャドーイング”の本当の使い方」

―― やっているのに伸びない人が
必ずハマっている落とし穴を整理します。

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