オンライン家庭教師マナリンク
英語

英語は「耳」から伸びる

2026/3/17

中学生になると、英語は単語を覚えたり文法問題を解いたりする教科、というイメージを持つ方も多いと思います。もちろんそれも大切ですが、実際に英語力を伸ばすうえで意外と見落とされがちなのが、英語の音に慣れることです。

洋楽がきっかけだった中学時代

私自身、中学生の頃に洋楽が好きになり、英語の歌を一緒に歌いたくて、好きなアーティストのレコードを買って(当時はまだCDではなく)、歌詞カードを手に入れることから始めました。1980年代の話です。知らない単語は辞書で発音記号を調べて発音を想像し、実際の歌を聴きながら「この音がこの単語か」と確認する——そんな地道な作業を繰り返していました。

おかげで、発音についてはよく褒めていただくことが多く、音から英語に慣れた経験はやはり大きかったのだと感じています。

今の子たちは本当に恵まれています。歌詞はネットで一瞬で出てくるし、発音もオンライン辞書ですぐ確認できる。あの頃の私がどれだけ羨ましがるか。

アメリカドラマに親子でハマった話

息子が高校生の頃には、あるアメリカの犯罪系ドラマに親子でハマりました。最初は普通に見ていただけなのですが、面白くて何度も繰り返すうちにだんだんセリフを覚えてしまい、気づけば音だけ聞いても「今どのシーンか」がわかるくらいになっていました。英語のリズムや言い回しが、気がつけばかなり耳に入ってきていたのです。……おかげで警察官や犯罪者が使うような言葉もすっかり覚えてしまいましたが(笑)。

大切なのは「わかっている英語」を繰り返し聞くこと

こうした経験から感じるのは、内容がわかっている英語を繰り返し聞くことの効果です。

難しい教材である必要はありません。むしろ、意味が理解できている文章を何度も聞いたり音読したりする方が、英語の語順やリズムが自然と身についていきます。

実際、英語教育の研究でも、同じ文章を繰り返し読む「Repeated Reading(繰り返し読み)」は、読むスピードや理解力を向上させる学習法として知られています(Taguchi et al., 2004)。

中学生なら、特別な教材は不要です

そして実は、音読はただ読むだけの練習ではなく、自分の声で英語の音やリズムを確かめる「耳のトレーニング」でもあります。

中学生の場合、わざわざ新しい教材を用意する必要はありません。すでに手元にある以下のような教材を音読するだけで十分効果があります。

  • 教科書の本文

  • 長文問題の文章

  • 単語帳の例文

同じ文章を繰り返し読むことで、最初はつかえていた英文が、少しずつスムーズに口から出てくるようになります。

音声がある場合は、最初に一度聞いて大まかな発音を確認してから音読するのがおすすめです。

終わりに

英語は「目で覚える教科」というより、音に慣れることで理解が深まる言語でもあります。今は動画も音楽も、英語のコンテンツが無限にある時代です。好きなものから始めるのが、結局いちばんの近道かもしれません。

このブログを書いた先生

英語のオンライン家庭教師一覧

英語のブログ

英単語の覚え方【完全版】短期記憶を長期記憶に変えるノーベル賞の勉強法|高校生・受験生必見

英単語を「すぐ忘れる」のはあなたのせいじゃない──ノーベル賞科学者が解明した"記憶の書き換え術"「単語帳を何周しても、テストになると出てこない」「覚えたはずなのに翌日には忘れてる」──そんな経験、ありませんか?実は、これはあなたの頭が悪いわけでも、努力が足りないわけでもありません。ただ、脳の仕組みに合っていない方法で勉強しているだけなのです。2000年にノーベル賞を受賞した神経科学者、エリック・カンデルが解明した記憶のメカニズムを使えば、英単語を「短期記憶」から「長期記憶」へと確実に書き換えることができます。この記事では、その科学的な根拠と、今日から使える具体的な勉強法をわかりやすくまとめまし...続きを見る
上谷の写真
上谷オンライン家庭教師
2026/3/15

英語がなかなか伸びない人の共通点5つ

「英語を頑張っているのに、なかなか成績が上がらない…」そんな悩みを持つ生徒はとても多いです。これまで多くの生徒を見てきて、英語が伸びにくい人にはいくつか共通点があると感じています。今回はその中でも特に多いものを5つ紹介します。① 単語の暗記を後回しにしてしまう英語の土台は単語です。単語を覚えずに長文や文法だけを勉強しても、なかなか力は伸びません。毎日少しずつでも単語を覚える習慣がとても大切です。② アウトプットの練習をほとんどしない英語は「インプット」だけでは伸びにくい教科です。単語や文法を覚えるだけでなく、・音読・英作文・スピーキングなど、実際に英語を使う練習(アウトプット)がとても重要です...続きを見る
大西の写真
大西オンライン家庭教師
2026/3/14

【英語ブログ】 「長文になると急に読めなくなる理由」 ―― 情報量に負けない読み方を整理します

「短い英文なら読めるのに、長文になると急に分からなくなる」「途中までは理解できるけど、後半になると内容が頭に入らない」これは英語が苦手というより、長文の読み方が整理されていない状態で起こります。長文読解では、単語力や文法力だけでなく、情報を整理しながら読む力が必要になります。今回は、「長文になると読めなくなる理由」を整理していきます。① 一文ずつ処理してしまう多くの人は、英文を一文読む日本語に訳す次の文へ進むという読み方をしています。短い文章なら問題ありませんが、長文ではこの方法だと情報が積み重なりません。その結果、「さっき何の話をしていたんだっけ?」という状態になります。長文では、文章全体の...続きを見る
そらの写真
そらオンライン家庭教師
2026/3/13

現役高校教師が思う 英語ができる生徒の共通点5つ

英語を教えていると、「この生徒は伸びるな」と感じる瞬間があります。必ずしも最初から英語が得意というわけではありませんが、英語が伸びていく生徒にはいくつか共通点があります。今回は、現役高校教師の立場から感じる「英語が伸びる生徒の共通点」を5つ紹介します。① 恥ずかしがらずに音読・発音する英語が伸びる生徒は、とにかく声に出すことを大切にしています。英語はスポーツと同じで、頭で理解するだけではなく、実際に口を動かして練習することが大切です。最初は発音がうまくいかなくても構いません。大事なのは「恥ずかしがらずに声に出して練習すること」です。音読を続けることでリスニングスピーキング文法理解をはじめ、すべ...続きを見る
大西の写真
大西オンライン家庭教師
2026/3/11

【親必読】子供の英語が伸びない本当の理由|英検準1級・早慶レベルに到達する子としない子の決定的な差

なぜ英語の勉強がはかどらないのか?親が知らない「本当の原因」とは授業でも、教材でも、先生でもない。英語が伸びない子に共通する、たった一つの欠点とは。「うちの子、英語が苦手で…」その悩み、原因を間違えていませんか?「英単語がなかなか覚えられない…」 「学校の授業が悪いんじゃないか」 「先生の教え方に問題があるのでは」こんな悩みを抱えている親御さんは非常に多いです。しかし、はっきり申し上げます。英語の勉強がはかどらない本当の原因は、授業でも教え方でも教材でもありません。答えはただ一つ。「目的意識の欠如」この記事では、多くの親御さんが見落としている「英語が伸びない本質的な理由」と、その解決策を徹底解...続きを見る
上谷の写真
上谷オンライン家庭教師
2026/3/9

この先生の他のブログ

横山の写真

診断ツールとしての音読 〜「読めている」と「分かっている」は別です〜

2026/1/15
お子さんの勉強を見ていて、文章題になると急に手が止まる説明すると分かるのに、自分では解けない間違えた理由が「計算ミス」なのか「読み違い」なのか分からないそんなことはありませんか。このような場合、「算数が苦手なのかな?」「国語力が足りないのかな?」と心配になる方も多いと思います。実は、こうしたケースで...
続きを読む
横山の写真

文法用語は、英語を使うのに必要ですか?

2025/12/30
英語が読めない原因は、文法不足ではありません ―「動詞の位置」と「文法用語」の話授業で英語の文章を一緒に読んでいると、こんな場面によく出会います。単語の意味は一つ一つ確認できている。 文法的にも、特に大きな間違いはない。 それなのに、途中で手が止まり、 「分かるはずなのに、意味が取れなくなり...
続きを読む
横山の写真

学習タイプ診断、始めました

2025/11/6
9月・10月・11月は、運動会や文化祭など学校行事が続く時期ですね。最近のお子さんの様子はいかがでしょうか?新しい環境や行事の緊張から、少し疲れが出ているお子さんもいるかもしれません。また、そういった変化から学習ペースが乱れて、心配されている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。おうちでは元...
続きを読む
横山の写真

【中学受験】算数の計算ミスを減らす方法|子どもの“うっかりミス”対策と基礎練習

2025/10/3
子供の計算ミスで悩んでいませんか?中学受験の算数では、知識不足より”計算ミス”で点を落とす子が本当に多いです。テストが返ってきて、「分かってたのに!」と悔しがるお子さんの顔。「この計算、家ではできてたのに…」と肩を落とす姿。保護者の方も、ついつい「また計算ミス!」と言ってしまう…そんな経験はありませ...
続きを読む