共通テスト国語、正答率9割2名、8割4名の秘訣とは?
2025/1/28
ここマナリンクの共通テスト対策の講座と、私が主宰する人見読解塾の同じ講座から、今期は、共通テストの国語の正答率9割2名、 8割4名を輩出しました。 8割以上を狙っていた生徒さん全員が目標を達成したことになります。
試験というものは、どのような試験も同じですが、ある程度生まれ持った能力にもよりますので、絶対にこういう風にすれば9割を狙えるという方法は存在しないと私は思います。したがって、その生徒さんの「思考の癖」を知り、それをもとに選択肢を切っていく基準について授業し続けました。
共通テストの赤本などにある解説が模範的な思考の手順だと多くの人は認識していると思いますが、皆さん早ければ小学生くらいから「読み癖」を持っており、その癖にもとづいて授業しないとなかなか短期間で得点率が伸びるものではありません。
さて、9割2名、8割4名を輩出した秘策というものがもしあるとすれば、それはどのようなものかについて以下にお話します。
01:接続詞で繋がれていない2つの文章の関係を明らかにする読み方をする
早稲田を受ける生徒さんでも接続詞で繋がれていない2つの文章の関係をとることができません。たいていは前の文章の言い換え表現か、前の文章の理由を表しています。このことは自分で文章を書けば即座に理解できることですが、皆さん文章を書かないのでそのことが理解できないのだろうと思います。
接続詞で繋がれていない2つの文章の関係を洞察できなければ、傍線部の解答の根拠となる箇所を特定することができず、したがって漫然と選択肢を切っていくことになります。当然間違えます
02:作問意図から逆算して自分なりに解法を確立させる。
例えば、傍線部前後に指示代名詞がある場合、その指示代名詞が指し示すものを明らかにした上で問題を解いてくれといっています。あるいは空欄の前後に接続詞がある場合、その接続詞を手がかりに、すなわち文章の構造に依拠して選択肢を切ってくれといっています。あるいは、どのような意図かよくわからない場合、共通テストでありがちなのが、問題文が内包する時間の流れに依拠して選択肢を切ってくれといっています。あまりいい問題だとは思いませんが、共通テストは国語も英語も、時間の流れを意識して読ませますね。
03:どのように対策すべきか?
正答率9割2名、8割4名の中には、12月に私の塾にお越しになった生徒さんもいます。約1ヶ月間、全5回の授業で正答率8割になりました。彼女は(その生徒さんは女性でした)地元の駅前の塾に通っていたのですが思うように得点率が伸びず、私のところに大急ぎで駆け込んで来て、どうにかなりました。
しかし、彼女以外の駆け込みで来られた生徒さんは、さほど成績が上がりませんでした。こういうものは持って生まれた能力や、これまでどのような勉強をしてきたのかに大きく依存します。
さまざまなケースがありますが、とどのつまり12月に受講を始めたのでは手遅れだという認識を持ってください。私も必死にやりますが(やりましたが)、時間がないものは物理的にどうにもできないからです。
それ以外の生徒さんは半年、1年、あるいはそれ以上一緒に授業をしてきました。冒頭に申し上げた通り、決まりきった選択肢を切っていくという単純作業であっても、問題文の読み癖を皆さん持っていますから、自分の読み癖から出発して、共通テストが求める読み方を体得するしかありません。頭で理解するのではありません。全身で理解しないと、あの短時間であの膨大な量の問題を処理することは不可能です。
半年、あるいは1年以上かけて全身で読み方を体得した結果、6名の方が素晴らしい成績を収められました。本当に素晴らしい生徒さんだったと思います。
2次試験、私大入試の健闘を祈ります。
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