現代文の勉強で絶対にやるべきこととは?
2025/4/10
大学受験国語は問題文に書いてある内容が十分に理解できなくても、基本的には問題ありません。なぜなら、文章の構造に依拠して選択肢を消していけばいいからです。
例えば、大阪大学の現代文の問題文はかなり抽象的な内容です。学部生が読んでも何を言ってるのか判然としない問題文です。そういった問題文の内容を理解してくれとは、入試問題は言っていません。その設問意図はじつは、文章の構造に依拠して解答してくれというものです。
すなわち問題文の構造がとれていれば全く問題ありません。つまり、文章の構造をとる能力がある人だけがわが大学に入学してくださいと大阪大学はいっています。これは当然のことです。大学生になるとさまざまな分野の入門書や概説書を読みます。門に入ったばかりの人は、その学問領域がどのようなものかを知らないわけですから、いきなり入門書や概説書の内容を理解するなんてことはできません。
その時にどうするのかといえば、文章の構造に依拠して、だいたい著者が何を言ってるのかを大づかみにするところから始めます。それができない人に入学されては困るというのが、大阪大学の主張するところでしょう。
とはいうものの、平易な問題文に関しては、著者が何を言ってるのかを理解するという勉強法が必須になります。その時に重要なのは、自分の言葉で言い換えることです。もちろん、問題文に言い換え表現がある場合は、まずはその言葉を使って説明します。しかし、それだけではほとんどの高校生はそれが何を言ってるのかを理解することができません。
したがって、自分の言葉で言い換えたらどうなるのか? ということをやっていく必要があります。国語に限らず、ほかの教科も同じでしょうけど、傍線部を言い換えたらどういうふうに言えるのか、と思考することによって論理的思考力が身に付きます。
ぜひ、言い換えたらなんと言えるのかという演習を積み重ねてください。これが現代文ができるようになる近道です。
※本項は人見読解塾のHPから転載されました。
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