「先取り」の近現代世界史～現代史研究者と学ぼう！

このコースでは「世界史」のうち、「近現代史」にポイントを絞って授業を進めます。

「近現代史」に特化する理由としては、以下の点が挙げられます。

第一は、学校の授業のスピードでは「受験までに間に合わない」という点です。

「世界史」は「日本史」よりも範囲が広いので、勉強するのが大変だと思います。そして、時間もかかります。そのため、学校の授業などでは教科書の範囲が終わりきらない状態で受験を迎える・・・ということも、少なくありません。特に、このコースで扱う「近現代史」は多くの場合、学校の授業では「時間切れ」になってしまう傾向があります。その結果、「共通テスト」や一般入試を受験する段階で「近現代史」についての勉強が十分でないままに、受験本番に臨む受験生も少なくありません。

第二は、「世界史は好きだけれど、近現代史は苦手」という人が少なくない、という点です。

「近現代史」は、様々な国家や民族の関係などが複雑に絡み合ってくるので、整理するのが大変です。特に、時代が新しくなるにしたがって政治や国際関係、経済などの問題がより複雑になり、専門用語も多くなってきます。そして、時代が「現代」（1945年から、私たちが生きている21世紀まで、と考えてみてください）になると、それがもっと複雑になる事に加え、時代も私たちが生きている時点とほとんど変わらないため、「『歴史』とは思えない」「歴史というよりも、『政治経済』『現代社会』に近い」という印象が強くなってきます。そのため、「世界史は好きだけれど、『政治経済』っぽいものは、ちょっと・・・」という感じで苦手意識を持ってしまう受験生も、少なくありません。

第三は、「じつは、近現代史は面白い」という点です。

「近現代史は面白い」というと、「どうして？？？」と思う方も少なくないと思います。確かに、扱う時代が私たちが生きている時代に近いため、「歴史」というイメージが持てないという部分もあります。しかし、見方を変えれば、この範囲で扱う出来事には私たちが実際に知っている事柄も多いのです。ここからは、「近現代史」がじつは私たち一人一人の「いま」と密接に関わっていることが分かってくるのではないでしょうか。いわば、「世界史」を学ぶための一番身近な入口が、「近現代史」といえます。そして、そこには壮大な「ドラマ」が広がっています。そこに、「近現代史」の面白さがあります。

このコースではこのような点を踏まえながら、「近現代史」を勉強してゆきます。

「近現代史」の勉強を「先取り」することにより、「世界史」の得点アップを目指しましょう！