【高校受験対策】高校入学後も役立つ社会科

●社会は暗記科目？

重要語句さえ覚えてしまえば大丈夫、暗記すればいいだけだから社会は後回しでいいや、なんて生徒さんは考えていませんか。実は暗記は何かを覚えれば何かを忘れているの繰り返しで、とても忍耐が必要で難しい作業なのです。

後回しにしたため、覚えなければいけない語句がたまってしまい、似たような言葉がいっぱいで暗記もあっぷあっぷ状態。こんな具合で楽なはずの社会科が大変な苦手意識を持たせるいやあな科目になっている時があります。

また、高校では社会科が大きく変わり「歴史総合」「地理総合」「公共」の3科目が必修となっています。いずれも思考力、判断力、表現力を培うことが求められています。暗記中心の学習を中心にやっていると高校に入学してから社会科は益々遠い存在になってしまうかもしれません。高校受験対策をしながら、志望校に入学した後のことも視野に、社会科の学び方を考えてみましょう。

●身近な事例から考えを膨らませる

中学３年生の生徒さんが社会をもっと得意にしたいとやって来ました。前の学年で習ったことをちゃんと覚えているか不安になったようですが、暗記が主体でなぜそんな出来事が起こるのかまでは考えず、地歴公民それぞればらばらに薄っぺらな勉強ばかりしていたので、なかなか定着もできていませんでした。「○○について次の言葉を使って説明しなさい。」のような問題はお手上げ状態でした。ところがある日、教科書をめくっていて突然転機が訪れます。

家族からはよく聞くけれど自分にはほとんど記憶がない、東日本大震災って？

何だろう？何故だろう？と災害について考えを深めるうちに、地歴公民の全部が当てはまることにも気づき、社会の勉強がぐっと身近になったそうです。ある事柄について自分の考えをまとめることが面白くなり、暗記を頑張っていたころより定着度上がって、入試では記述式の問題や分野を超えたテーマ問題にもきちんと対応できました。5教科の中で一番の得点源となり志望校に合格できました。

●ホントに受験対策？

受験対策というと3年生と捉えられがちですが、実は受験対策はもう中学校に入学した時から始まっていると言っても決して過言ではありません。特に社会は、ほぼ学年ごとに学習分野が違いますし、暗記で勝負していると段々行き詰まってきます。3年時には1年生で習った地理はおそらく忘れていることでしょう。ですので、心に残る授業に参加することが一番記憶を甦らせる効果的な手段になります。

教科書を中心に使いますが、生徒さんには楽しんでもらいたいと考えていますので学校では教えてくれない事柄も登場します。でもどうか入試に関係ないのでは、とは思わないでください。社会は宇宙のように広い科目なので、どこに生徒さんの心を捉えるものが浮かんでいるかわかりません。

関心のある項目が見つかったら、その事柄の背景まで自分の言葉で説明して書けるようにします。 教科書の文章だけでなく、むしろ写真や図表の方に注目しながら 興味が持てる時間をつくります。

クイズあり、ゲームあり、おはなし会あり、の高校受験対策講座です。間違った時こそ更に知識を深めるチャンスと捉え、どうしてそう考えたのかを大切にします。できたときはもちろん、惜しい考えが出て来たときも大いに褒めます。 ここで体験したことは高校受験までのものでなく、高校入学後の各社会科の学習にも役立つと思います。

●高校受験に向けて日々頑張る中学生の皆さん、そしてお子様を見守る保護者様へ

社会科はとても奥が深く、じっくり考えてゆかなければならない科目です。

考えてみることが楽しくなる授業をぜひ見にきてください。記述式の問題も自信を持って取り組めるようになります。授業では皆さんがこれは面白い、もっと考えてみようと感じられるように努めます。

暗記に頼る今までの勉強方法を見直して入試に対応できる本当の学力をつけましょう。中学で身につけた学習方法は、高校に入学してからも必ず役立ちます。

高校では海外体験をし、大学では文化人類学を学び、その後、証券会社で働いた指導者の経験を活かした社会科、ナオコの社会科ワールドでお待ちしています！